転勤や離婚など、家庭の事情で引越すことになったとき、子供の転校がストレスにならないか心配になりますよね。
特に「転校したくない」や「友達と離れたくない」なんて言われたら、余計に辛くなります。
できれば子供のストレスや負担を最小限にしてあげたいと思うのが親心です。
どうしたら転校によるストレスを減らしてあげることができるのでしょうか?
子供が転校によってストレスを感じているサインの見つけ方、減らしてあげる方法、子供が学校に馴染めなかったときの対処方法についてお伝えしていきます。
この記事を参考にして、少しでも家族の不安が減ったら嬉しいです。
子供の転校ストレスを最小限にするケア方法
子供が転校でストレスを感じているなら、最小限にしてあげたいですし、できるだけない環境にしてあげたいものです。
そこで転校前にできるケア方法、転校後にできるケア方法についてそれぞれお話しします。
転校前にできる子供のストレスを減らすケア方法
住んでいる地域が変わると、様々な習慣が急に変わるので、子供はとても不安に思います。
例えば方言などの言葉や、食べ物などの文化の違いに戸惑うこともあるはずです。
ですので引越す前に、これから住む地域ではどんな方言があるのか、どんな食生活を送っているのか事前に親子で確認しておくといいでしょう。
また、これから暮らす地域に行ってみるのもいいですね。
そうすることによって、今までの生活との違いのギャップを少しでも埋めることができますし、新しい生活を楽しみにしてくれるかもしれません。
また転校したとしても、今の友達とは会えること、電話や手紙のやりとりができることも伝えておくと安心材料になります。
転校後にできる子供のストレスを減らすケア方法
転校した直後、子供は懸命に新しい環境に慣れようと努力をしています。
親としては新しい友達ができたのか勉強は遅れていないかなど、気になることも多いですが、本人に聞くとプレッシャーに感じてしまうこともあります。
「引越しは仕方ない」と突き放さない
親の転勤や離婚など、引越しは仕方のないことですが、子供にとっては大人以上に大きな出来事になります。
そのため「寂しい」や「今の学校のままがいい」と言われても、決まったことだから仕方がないと突き放さずに、子供のツライ気持ちに寄り添ってあげましょう。
子供は親が自分の気持ちを理解してくれていると思えるだけで不安が和らぐものです。
「ママも寂しいけど、一緒に楽しいことを見つけようね」など、前向きな言葉で支えてあげてください。
「友達はできた?」と聞かない
転校先で一番気になることと言えば、新しい友達ができたかどうかだと思います。
ですが「友達はできた?」と親から聞くのはやめましょう。
親に聞かれる度に「早く友達を作らないといけないんだ」と子供にとって大きなプレッシャーになります。
新しい友達ができたら、嬉しくてきっと自分から話してくれるので、それまで気長に待ってあげましょう。
他の兄弟と比べない
兄弟がいる場合に注意して欲しいのが、子供同士比べないことです。
子供にはそれぞれ得意不得意があります。
「お兄ちゃんはもう友達ができたのに」や「弟は勉強についていけてるよ」など、比べるような発言はプレッシャーになってしまいます。
比べることはせず、不得意そうなことはサポートしてあげるようにしましょう。
転校したら、こちらから根掘り葉掘り聞くのは避けつつ、子供の話には耳を傾けられるように時間を作ってあげるといいでしょう。
また甘えてくるようなことがあれば突き放すようなことはせず、思いっきり甘えさせてあげることで、子供の安心材料になります。
子供の転校ストレスを減らせるベストな時期は?
転校することが決まっていても、引越しのタイミングを選べる場合、子供のストレスが少しでも軽減できる時期に転校させたいと考える方もいると思います。
いつが子供にとってベストなタイミングなのかお伝えしますね。
ベストが入学のとき
転校のベストタイミングは、やはり入学するタイミングです。
他の子供たちも初対面なので、転校してきたばかりでも比較的馴染みやすく、スムーズに学校生活が送れることが多いです。
引越しのタイミングが調整できるのであれば、入学前がいいでしょう。
新年度
続いて新しい学年になった新年度になります。
転校先のクラス数にもよりますが、半分はクラスのメンバーが入れ替わるので、新しいコミュニティーがまた確立されていないことがほとんどです。
なので比較的馴染みやすい時期と言えます。
イベント前
どうしても区切りがいい時期に転校ができない場合は、イベントの前に転校するのがいいです。
子供たちはイベントを通して団結力を高め、仲良くなるきっかけにもなるので、できるだけ参加できたらいいでしょう。
イベント後も思い出話がクラスメイトとできるので、話す機会が増えます。
子供が転校でストレスを感じているサインは?
子供が転校してからストレスを感じていたとしても、ストレートに伝えてくれるとは限りません。
なので子供からの「ツライ」というサインを見逃さないように、ストレスを感じていると子供にどのような変化が出るのかお伝えします。
体調不良が多くなる
大人も体調が悪くなると腹痛が起きたり、下痢になったりしますが、子供も同じです。
食欲不振
腹痛
便秘や下痢
発熱
寝付き寝起きの悪さ
などの症状が続くようなら、ストレスによる体調不良の可能性も考えられます。
感情の起伏が激しくなる
子供はストレスを感じると、感情のコントロールがうまくできなくなってしまいます。
そのため普段大人しい子がイライラしたり急に怒り出したり、いつも機嫌が良い子供が突然泣き出したりしたときは要注意です。
体調不良よりも一見わかりにくいので、見逃さないように注意深く見守ってあげましょう。
いつもと違う行動をする
いつもと違う行動も、ストレスによるものの可能性があります。
例えば暴言や暴力をしたり、急に口数が減ったり、反抗的になったりすることもあります。
反対に急に甘えるようになったりする場合もあるので、そのような兆候が見えたときは慎重に接してあげましょう。
言動の変化だけでなく、おねしょやお漏らし、頻尿などもストレスが原因になることがあります。
子供が転校した学校に馴染めないときの対処方法
子供が新しい学校に馴染めなかった場合、親としてはどんなことができるのでしょうか?
別のコミュニティ作りを応援する
子供が学校に居場所がないと感じているようならば、新しい習い事をさせるなど、別のコミュニティを作ってあげるといいでしょう。
子供の世界は大人より狭く、学校がすべてだと思いがちですが、他にも居場所はあることを教えてあげると不安な気持ちが減らせます。
また前の学校の友達と会う機会を作ってあげてもいいでしょう。
家が居心地のいい場所にする
学校に馴染めずに居心地が悪い思いをしているなら、せめて家は居心地がいい場所と思わせてあげましょう。
子供が友達と仲良くできない姿をみるとついつい不安になって口出ししたくなりますが、責めるような発言はしないで、温かく見守ってあげます。
親が学校に慣れる
親が学校行事に積極的に参加したり、PTAやボランティアに参加することもおすすめです。
子供は親も学校にいることがわかれば安心しますし、親も先生や保護者と接する機会が増えれば、心配事があっても相談しやすくなります。
気軽に先生と話し合える環境があれば、連携も取りやすくなるでしょう。
まとめ
今回は、子供の転校によるストレスを、少しでも減らしてあげる工夫や方法についてお伝えしました。
いきなり引越しする地域に行くのは子供も戸惑ってしまうので、あらかじめどんな地域なのか言葉や文化を知っておいたり、可能だったら引越す前に行ってみるのもいいでしょう。
引越し直後は子供は不安な気持ちでいっぱいなはずですから、体調や言動の変化に目を配り、子供のストレスサインを見逃さないようにしてください。
また学校に馴染めなていないと感じたときは、学校以外の居場所を作ってあげるために、新しい習い事をしたり前の学校の友達と会う機会と作ってあげるようにします。
親もできるだけ早く学校に慣れると、子供の安心材料のひとつになるので、学校行事やPTAなどのボランティア活動に積極的に参加することもおすすめです。
何よりも子供が家で安心できるように、子供の話に耳を傾け、温かく見守ってあげてください。
引越し直後は慣れないことが多く、親子で大変な時期ですが、なるべく子供のストレスがかからないような選択肢を選んであげたいですね。