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子供を成長へと導く「褒め方」のカギとは

欧米で主流の「褒めて伸ばす育児」という言葉を聞いて、気になっているママさんも多いのではないでしょうか?

褒めれば、子供もニコニコですし、親としても穏やかでいられます。

しかし「褒め方」を間違えると、ただの甘やかしになってしまいそうでちょっと怖いのも事実です。

そこで、この記事では「褒め方」について、年齢別のコツや気をつけたいポイントを例を交えて解説していきます。

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子供を褒めるときのポイントやコツを年齢別に解説

褒める子育てとひとことに言っても、成長や発達段階で重視したい内容は変っていくもの。そこで、年齢別のコツやポイントを具体例を交えて解説していきます。

0歳~1歳

0歳~1歳のお子さんは、日常の生活から言葉を蓄えている最中です。

ですから、褒めるときは言葉とともに顔の表情もしっかりとつけて、少しオーバーに伝えてあげましょう。

すると、大人の表情や仕草を読み取り、言葉と結びつけて理解していきます。

また、言葉はシンプルで短くすることで、しっかりと赤ちゃんに言葉の印象が残ります。

たとえば、ギュッと抱きしめながら「できたね!」と言ったり、頭をなでながら「やったね!」と言ったりしてみてください。

目の前の事実をそのまま伝えるだけでも、嬉しい気持ちを共有できます。

2歳~3歳

言葉を理解しだす2~3歳のお子さんには、どんどん言語化して褒めてあげましょう。

大げさな仕草はなくても、普通のトーンで伝わります。

これまでは「できたね!」と言っていたところを「トイレでおしっこができたね!」と、何ができるようになったのか具体的に伝えてあげると、お子さんの言葉の発達にもよいです。

また、「ママ聞いて」「ママ見て」が非常に多い時期ですが、褒められたいというアピールなので、そんなときも声を掛けてあげましょう。

4歳~5歳

日常生活でできることが増え、それが当たり前のように感じてしまう頃ですが、毎日の変化を見つけて褒めてください。

当たり前のことでも、過程を褒めたりお礼を伝えてあげることをおすすめします。

たとえば、「毎日、あなたが自分で歯みがきしてくれるから、ママ助かるな」「おはしの持ち方が上手になったよね」など、子供の行動に関心を持って見ていることを伝えます。

誉め言葉を大人が本心で言っているのか、表情から読み取れる年頃なので、毎日の生活から本当に感じたことを褒めましょう。

小学生

小学生になると、つい学習面ばかりに目がいきがちですが、それ以外のことも存分に褒めてあげましょう。

日常生活の些細なことでかまいませんので「大きな声で挨拶ができているね」などと褒めると、お子さんは勉強以外の成功体験を積めます。

低学年のうちはまだまだわかりやすく大人に注目されたい頃です。

しかし、学年が進み思春期に近づく頃は、大げさに人前で褒めたり、人と比較しないように気を付けたいもの。

とくに女の子は恥ずかしい気持ちが芽生えやすく、周囲の目を気にしだすので、お友達や兄弟がいないときに伝えてあげてください。

中学生

思春期のお子さんは、褒められても照れくさくて無反応かもしれませんが、嬉しい気持ちは必ずあります。

大人でも褒められたときは素直に嬉しく感じるものです。

とても敏感な頃なので、おだてて何かをやらせるなどの目的で褒めてしまうと、やる気をなくしかねません。

子供が頑張っていることなど、子供が褒められたい部分を見つけて褒めましょう。

「部活のために毎朝、早起きしているよね。今は苦しくても必ず将来につながると思うよ。」など、お子さんの努力はメリットにつながると伝えると、目標を持って頑張れるようになるでしょう。

子供を褒めるとどんな効果があるの?

子供を褒めると、どんな影響があるのでしょうか?

褒める子育てで、もたらされる嬉しい効果について解説していきます。

自己肯定感が高まる

褒められると、子供の自信につながり自己肯定感があがります。

自己肯定感が高ければ、物事を前向きに捉え、多少の不安な要素があったとしてもチャレンジできるようになるのです。

しかし、内閣府の公表した「子ども若者白書」によると、日本人の自己肯定感は諸外国と比較して低いことがわかっています。

自己肯定感は生きやすさにも通じるので、ぜひ伸ばしてあげたい要素です。

共感力が高まる

東北大学の和泉教授が2016年におこなった研究によると、褒められた子どもは、脳の共感力をつかさどる部分(左後頭皮質)が大きく、感情的な調整が上手なのだそうです。

共感力があれば、相手の話を自分自身のことのように受け止め、思いやりの気持ちが育ちます。

すると、コミュニケーションが円滑になるため、人との信頼関係を構築しやすくなります。

寛容性が育つ

褒められると、自分らしさを肯定できるので、寛容性が育ちます。

寛容性があると、お友達の行動や発言を大らかに受け止められる子供になります。

また、自分の考えに固執せず、まずは受け入れて試す器の大きさを発揮できるのです。

ですから、多様性のあるグローバル社会にも柔軟に対応できるようになるでしょう。

それだけではなく自己寛容と言って、等身大の自分や自分のダメな部分も受け入れられるという特徴があります。

子供の成長の芽をつむ?残念な褒め方って?

褒めて伸ばすという言葉を信じて、できる限り褒める子育てをしたいママは多いでしょう。

しかし、残念な褒め方を続けていると、褒められ依存に陥る可能性や失敗を恐れて

チャレンジ精神を失くす可能性もあります。

そこで、つい言ってしまいがちなあまり好ましくない褒め方とその理由について説明していきます。

表面的に褒める

「すごい!」「さすが!」などは、つい言ってしまいがちな褒め方です。

しかし、表面的に褒めていると子供は褒められることに慣れてしまい、いずれ心に届かなくなってしまいます。

そのうち、本心から言っているのだろうかと疑いを持たれ、信頼関係に悪影響を及ぼす可能性も。

「すごい」だけではなく「毎日、早起きしていてすごい!」と具体的な理由も付け足してあげましょう。

才能や能力を褒める

才能や能力は、生まれ持った物であり自分でコントロールできない部分です。

才能などを褒めると、プレッシャーに感じてしまうことも。

最悪の場合、失敗を恐れて挑戦しない人間になってしまうかもしれません。

もちろん才能や能力を褒めてはいけないというわけではありません。

必ずセットで、たとえば「走るのが早いね!練習頑張っていたもんね」など、過程や努力についても言及してあげましょう。

人と比較する

人と比較して、競争心をあおるのは一時的には効果があります。

しかし、ずっと比較され続けると子供はプレッシャーを感じてしまいます。

比較の裏には、必ず批判が含まれるためです。

ですから、負けるのを過度に恐れてチャレンジできなくなってしまう場合もあります。

比較してよいのは、過去のお子さん自身だけです。

「クラスで二重とびができるはあなただけなんだってね!」ではなく、「前はできなかったのに、3回も二重とびができるようになったんだね!」

などと声を掛けてあげましょう。

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