そろそろ子供に習い事をさせたかったり、すでにいくつかの習い事をさせている場合などでも、よそのお宅ではどのくらいの費用をかけているのか気になりませんか?
ここではアンケートの結果を元に、習い事の月額費用の平均を調査!
学年別・子供の人数別・年収別に、子供一人あたりにかけている費用の平均を紹介します。
この記事を見れば、我が家では子供の習い事にどのくらいの費用をかけるべきかが見えてきますよ!
そのほかにも、「人気の習い事ランキングのトップ15の平均月謝」や「費用を抑える方法」も載せています。
家計になるべく負担をかけずに、子供が楽しめる習い事を選びましょう!
アンケート結果で見る子供の習い事にかける費用の平均とは?
ベネッセ教育総合研究所が2017年に行った最新のアンケート結果から、学年別・子供の人数別・年収別の費用の平均を調査しました。
お子さんの年齢や人数、ご家庭の年収では、どのくらいの金額が目安であるのかを見ていきましょう。
学年別で見る費用の平均
3歳~高校3年生の子供をもつ親にアンケートを行った結果、子供一人あたりにかけている習い事の月額費用は以下のとおりでした。
幼児までは一人あたり一万円以下であった習い事の費用も、小学生に上がる頃には一万円を超えるように。
幼児から小学校3年生までは、学習系よりもスポーツ系の習い事にかける費用が多くなっていき、小学校4年生以降からは学習系の習い事に費用をかける割合が年々増加していきます。
さらに高校受験を控えている中学生3年生は学習塾に通い始めるため、習い事の月額費用が最大になります。
幼児の頃と比べると、その差はなんと約3.4倍!
高額な出費になるので、学資保険や貯蓄でまかなう必要も出てくるでしょう。
子供が複数人いる家庭の費用の平均
子供一人あたりにかけられる習い事の費用は、子供の人数によっても少しずつ変化します。
以下のグラフでもわかるように、子供の人数が増えるほど一人あたりにかけられる費用が低くなるのです。
子供が一人増えるごとに、一人あたりにかけられる習い事の費用は1,000~2,000円下がっています。
子供が4人いた場合、習い事の費用の総額は46,400円!
やはり人数が増えると子供の習い事にかかる費用の総額が高くなるため、一人あたりにかける費用を下げざるを得ない現実が見えてきます。
年収別の費用の平均
年収が高いほど、子供の習い事にかける費用も高まる傾向があります。
以下のグラフでは、年収800万円の家庭は、年収400万円の家庭の3倍もの費用をかけていることがわかります。
しかし収入のうち習い事の費用が占める割合は、どの収入でも大差がなく約3%ほどです。
習い事にかける費用の割合は、収入の高さに関係ないことがわかります。
収入から習い事の費用の目安を計算しよう!
前述のアンケート結果では、収入に対して習い事にかける費用の割合は平均約3%でした。
しかし各家庭によって、何にどれだけの費用を使いたいかは異なるので、どの家庭でも3%が妥当な割合であるとは限りません。
家庭の将来や価値観に合わせて、月々の習い事の費用を決定するためには、以下の式で計算する方法がおすすめです。
習い事の費用=(手取りの月収)-(大学資金・老後の費用)-(生活費・学費)-(被服費・娯楽費)
手取りの月収から、大学進学のための資金や老後の費用の積立金、毎月の生活費や学費を引き、最後に洋服や娯楽にかける費用を引きます。
たとえば世帯の手取り月収が40万円、大学資金・老後の費用が12万円、生活費・学費が20万、被服費・娯楽費が5万円だった場合の、習い事の費用を計算してみましょう。
習い事の費用=40万-12万円-20万円-5万円=3万円
子供の習い事に使える費用は、3万円であることがわかります。
将来のためにどれだけお金を積み立てるか、求める生活の質や娯楽にかけるお金によって習い事の費用は変動します。
どの部分にお金を使いたいか、家族で相談して決めましょう。
人気の習い事ランキング!平均的な月謝もチェック
家計の中から習い事に使える費用を決定したあとは、「実際にどんな習い事をさせようか」「今後どのような習い事をさせようか」悩みますよね。
それでは子供にさせる習い事には、どのようなものが人気なのでしょうか。
以下が株式会社リクルートが発表した、2017年の子供の習い事ランキングと、さまざまなブログから調べた月謝の平均額です。
1位の水泳は習い事をしている子供の4割以上が習っていて、ダントツの人気です。
人気の理由は、「喘息の対策」や「体力の強化」「学校では本格的な指導が受けられないため」などがあります。
2位の英語は「将来のため」や、「受験対策」「子供の耳を英語に慣れさせるため」など学習面で受けさせている人もいれば、子供が自ら興味を持ったという意見もあるそうです。
3位のピアノは親が習っていた経験があることや、音楽がある生活が楽しそうだと親が思っているなどのほかに、子供のリトミックの延長で習わせている人も多くいました。
4位の書道は「字を丁寧に、綺麗に書けるようになってほしい」という理由のほかに、「集中力を身に付けさせたい」「姿勢が良くなってほしい」などの理由で受けさせる親も多くいたようです。
費用の面で見ると、ランキングには費用の安さは関係していないように見えます。
しかしランキング上位の水泳、英語、書道は必要な道具の費用が安く、発表会や遠征などの臨時出費がないため、習わせやすい習い事として選ばれているのかもしれません。
実は月謝以外にも費用がかかる
習い事に使う費用を考えるときには、月謝以外にかかる費用の種類や必要な物も知っておいたほうが良いでしょう。
ここでは、入会費・年会費、そのほかに必要になる物や費用の種類ついて解説します。
入会金・年会費
習い事を始めるときには「入会金」、毎年の更新時には「年会費」がかかる場合もあります。
入会金が必要な場合は、入会費+月謝+用具の購入費などを一度に支払うこともあるので、急な出費になることも。
入会金はキャンペーンで無料になることも多いですが、入会金の有無や金額は、事前に確認しておきましょう。
年会費はない場合も多いですが、入会金と同様に事前に確認しておくと安心です。
月謝以外に必要な物や費用の種類
習い事の種類によって、月謝以外に必要な物や費用の種類は異なります。
以下の表が、習い事別にかかる物や費用の種類についてまとめたものです。
次に、各習い事でかかる物や費用の種類の特徴を見ていきましょう。
運動・ダンス系
水泳やサッカーなどの運動系の習い事は、子供の成長に合わせてユニフォームやシューズなどを購入するほか、運動に使う用具も必要になります。
そのほかにも、強いチームは合宿を行ったり、大会で遠征する場合も。
宿泊代金や遠征に必要な交通費が必要になる場合があります。
バレエは発表会の会場費と衣装代が合わせて5万以上と、高額になることが特徴です。
月額費用が安いからと始めてみたものの、あとから高額な費用がかかることを知って、家計を圧迫することがあるので注意しましょう。
音楽・文化系
ピアノやヴァイオリンなどの音楽系の習い事は、楽器の費用が高いことが特徴的。
電子ピアノは3万円台から購入できますが、10万円~20万円のものが好ましいとされるため、はじめの出費が高額になります。
またヴァイオリンは、体の大きさに合わせて買い替える必要があります。
5~6歳から始めた場合、4回は買い替える必要があったり、定期的に弦や弓を張替えるメンテナンス費用も必要です。
文科系の書道は、書道道具一式を揃えてしまえば、道具にかかる費用は消耗品の半紙や墨汁のみになります。
昇級・昇段の検定料は教室によって異なりますが、3,000~1万円程です。
学習系
英会話や学習塾は月謝が高めではありますが、それ以外にかかる費用は教材費のみであることが多く、シンプルです。
教材費は教室によって差はありますが、年間で2万円ほどはかかります。
子供の習い事の費用はこうすば抑えられる!
株式会社リクルートが行ったアンケート結果によると、子供の習い事の費用を負担に感じている親は約50%にのぼることがわかっています。
ここで紹介する「習い事の費用の抑え方」を参考にして、少しでも家計の負担を減らしましょう!
公共施設を利用する
各自治体が運営しているスポーツ施設では、一般的な習い事の教室よりも費用が安めです。
わたしの住む地域のスポーツ施設では、子供の水泳やダンス、フラダンスなどが週1回3カ月で3,000円とかなり安いため、利用している子供が多くいます。
しかし人気のため、抽選であることがほとんどです。
定期的に行われる募集時期を確認し、抽選時期を逃さないようにしましょう。
個人経営の教室を探す
個人経営の教室の方が、費用が安いこともあります。
しかし目立ちにくいところにあることも多く、ママたちの口コミで知る人ぞ知るところになっていることが多いでしょう。
普段からママ同士で情報交換しておくと、教室の情報がゲットできるかもしれません。
地域のスポーツ少年団に入団する
スポーツ少年団とは、スポーツを通じて子供の健全な育成をすることを目的とした社会教育団体のことです。
休日になると、公園や運動場の広場で野球やサッカーなどをしているところをよく見かけると思います。
指導者のほとんどが地域のボランティアなので費用が安めですが、活動日が休日であるため、休日は子供の習い事で終わってしまうことも。
母親が手伝いに駆り出されることもあるので、家族の生活スタイルに合っているかどうか検討する必要があるでしょう。
身一つでできるものを選ぶ
身一つでできる習い事は道具の費用がかからず、費用が比較的安めです。
たとえば、水泳、陸上、チアリーディング、ダンス、そろばん、書道、英会話などは、ユニフォームや道具の費用が安く済むので、経済的な負担も小さいでしょう。
逆に発表会のあるバレエ、ピアノや、遠征や合宿の費用がかかる有名なクラブチームなどは、月額の費用とは別に定期的に出費する必要があります。
オンライン学習を活用する
英語や学習は、オンラインのレッスンを利用すると安く抑えられます。
英会話教室のECCオンラインレッスンでは、「こども英会話」が月4回のレッスンで月額3,080円で受講可能です。
リクルートが運営するスタディサプリは、小学生の学習から大学受験対策に必要な5教科4万本以上の講師の授業動画が見放題で月額1,980円、個別指導コースにしても月額9,800円と安め。
安いだけでなく、自宅で好きなときに受講できるため、移動や時間を選ぶ負担もなく続けられます。
通信教材を利用する
こどもチャレンジ、進研ゼミ、スマイルゼミなどの通信教材も、学習塾より安く受けられます。
学年によって受講費は異なりますが、小学生は月約3,000~6,000円、中学生は約7,000~8,000円前後、高校生は約7,000~10,000円です。
自宅で自分のペースで進められ、添削付きの教材であれば先生から苦手な部分の指導を受けられます。
まとめ
子供の習い事にかける費用の平均額は、お子さんの年齢や家族構成、収入によって異なります。
今回ご紹介した平均額はあくまで目安として把握し、家庭ごとに「どの部分にお金をかけたいか」「求める生活の質を崩さない金額はいくらか」を考えて決めましょう。
また習い事を選ぶときは、月謝の安さだけで決めてしまうのは要注意!
発表会の参加費や遠征費、合宿代などの費用がどのくらいかかるのかも把握しておくことが大切です。
同じ種類の習い事でも、方法や場所を変えるだけで費用を安く抑えられます。
なるべく家計に負担をかけず、さまざまな選択肢から子供に合った習い事を選びましょう!