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勉強しない子供を変える!学年別対策法と親の心がけとは?

「うちの子ったらゲームばかりして全然勉強しない!」男女関係なく、低学年から高学年までよく聞く親の悩みですよね。

実際、ベネッセが2014年に保護者対象で行ったアンケートでは、子供の学習習慣の悩みが5割を占めていたという結果が出ているんです。

それだけ世の親は子供が勉強をしないことで悩んでいるんですね。

この記事では、子供はどうして勉強嫌いになってしまうのか、親はどんなサポートをしていけばいいのか?

さらに、よくある子供の反論「どうして勉強しないといけないの?」に対する解答や、幼少時の子供向けに、就学前から勉強を好きにするコツまで解説していきます!

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子供が勉強しないのは仕方ない?どうして勉強が嫌になるの?

新しい知識を得ることは、本来楽しいことのはずですよね。

もっともっと小さい頃、2歳から3歳くらいの子供は、今とは違って「なんで?どうして?」の知りたがりだったはずです。

それなのに、なぜ多くの子供が勉強をしなくなってしまうのでしょうか。

問題は様々ありますが、大きく分けると「環境」と「本人」の2つの原因があります。

①環境のせいで勉強がしたくない

ポイント

  • 周りが勉強をしろとうるさくてストレス
  • 逆に周りが自分に無関心すぎてやる気がでない
  • ゲームや漫画など他のことが気になる
  • 大人は勉強していないのにどうして自分だけしないといけないの?

など、そもそも勉強に意欲的になれない環境になっていませんか?

そんな環境で「よーし勉強するぞ!」と意欲的になれるでしょうか。

おそらく、ほとんどの子供が「しょうがない、言われたからやるか…」とイヤイヤ勉強机に向かっていると思います。

つまり、勉強をすることそのものがストレスになってしまっている状態です。

さらには、周りの大人が「子供の頃全然勉強していなかった」という思い出話をしているパターンも多くあります。

勉強をしなくても大人になればなんとかなる、という姿が身近にあると、子供にも勉強の大切さが根付きません。

②本人が勉強を理解していない

宿題にまったく手を付けない、あてずっぽうで答えを埋める、答えの丸写し…ただ「やる気がない」だけでなく、こんな問題行動を起こしていませんか?

もしかしたら、お子さんは今の学習内容をまったく理解できていないのかもしれません。

小学校5年生なのに2年生の内容がわかっていなければ、授業が理解できませんよね。

「そんなまさか!」と思うかもしれませんが、実は珍しくないのがこのパターン。

特に算数では、繰り上がり繰り下がり、九九、章題、国語では漢字がつまづきやすいポイントと言われています。

学校の授業は個人の理解度にかかわらず進んでしまうので、つまづいたまま授業に置いて行かれてそのまま高学年まで来てしまった、という子は少なくありません。

なぜ子供は勉強しないといけないのか?

例えば、勉強が苦手で高学歴ではなくても幸せな人は世の中に沢山いますよね。

逆に高学歴にもかかわらず、満たされない、幸せになれない人も沢山います。

勉強の出来不出来と、幸せな人生を過ごせるかどうかは直接関係があるとは言い切れませんよね。

さらに、誰もが勉強する因数分解や歴代の天皇、元素記号や磁力の知識を大人になっても頻繁に使う人は少ないでしょう。

子供の頃に学んだ知識は大人になるとほとんど使われることはないのに、なぜそれでも勉強をする必要があるのでしょうか?

その理由を2つにまとめてみました。

①脳を鍛えるため

まずひとつは、将来的に多くの事を精密に処理できるように脳を鍛えるためです。

例えば国語では漢字の書き取りで暗記力を鍛え、要約問題で「あれ、これ、その人」といった抽象的な表現、事象を具体的な言葉に変換する能力、さらに文章の本質を掴む読解力が鍛えられます。

数学では、文章問題なら論理的に考える力が、計算問題では覚えた公式を正しく使うための集中力や応用力が鍛えられます。

学校の勉強、特に義務教育というのは、脳を様々な方向から使い鍛えることに非常に有効です。

もし「どうせ将来使わないから」という理由で勉強をしなければ、まったく鍛えられていない脳みそのままで社会生活をしなければならないのです。

②生き方を自分で選ぶため

確かに勉強ができることが全てではありませんが、勉強ができなければそもそも選べない選択肢は数多くあります。

もし偏差値が50なら、進学先はせいぜい偏差値が30から52~53の学校の中からしか選べませんよね。

ですが、もし偏差値が70あれば進学先の選択肢は倍以上になります。

さらに、職業選択も自由です。

勉強ができれば頭脳労働も肉体労働も好きな方を選べますし、いざとなれば転職だって可能です。

逆に勉強ができなければ、少なくとも頭脳労働という選択肢は難しくなりますよね。

仕事を選べるということは生き方を選べるということに繋がります。

自分がやりたい!と思ったことに挑戦できるのは、子供の頃に勉強をした下地があるからこそなんです。

勉強する子供になるために、低学年で身につけたい習慣とは?

もし、勉強しないお子さんがまだ小学校低学年なら十分に巻き返しが可能です。

低学年に本当に必要なのは、沢山の問題を解くことでもテストで100点を取ることでもありません。

時間を決めて勉強する、勉強の計画を立てるなど、「勉強を毎日する」という習慣をつけることが大切なんです。

とはいえ、この時期の子供に自分から勉強しろ、というのは無理な話。

親が「この時間になったら勉強をするよ」「今日は3枚プリントをやろうね、できたら見せてね」など声をかけてあげる必要があります。

また、小学校1年~3年で習う単元は今後の学習の全ての基礎になります。

この部分が曖昧なままだと、どんどん勉強が解らなくなってしまうので、しっかりと繰り返し勉強をして身に着けていくことが大切です。

もし、3年生だけど九九や割り算がわからない!1年生の漢字が読めない!というのであれば、わかる単元まで戻って勉強しなおしましょう。

とにかく、低学年の勉強には大人のサポートが必須です。

親が忙しい時は塾や家庭教師を利用するなど、子供が将来自学自習できるようになるための環境を整えてあげることが大切です。

勉強しない高学年にはこれが禁句!言ってはいけない言葉とは

小学校も高学年になってくると、子供も一筋縄ではいきません。

早い子は反抗期に入ってくるので、今までの親子関係によってはかなり手こずるかと思います。

ですが、まだまだ間に合う時期ですので、しっかりと親がサポートをしてあげることが大切です。

基本は低学年の時と同じく「自学自習の習慣を身に着ける」「わからない単元まで戻る」です。

とはいえ、低学年程素直に親の言う事も聞かないのがこの年の子供。

そこで親が肝に銘じておくことは、口を出さずにサポートをするということです。

「どうして勉強しないの」「ちゃんとやりなさい」という言葉とイライラはグッと飲み込みましょう。

そもそも今まで何年も勉強してこなかったのだから、多少環境を整えたところで勉強しない、やらないのは当たり前。

叱ったり責めたりすることにはエネルギーは使わず、もっと勉強がやる気になる工夫や信頼関係を構築することに使った方が建設的です。

そして、高学年になると親の理屈や言い分もある程度理解できる年頃ですよね。

ここは、はっきりと「勉強ができれば、将来の選択肢が広がる」「勉強ができないと、将来夢ややりたいことがあっても挑戦できないかも」など、未来を見据えて語るのも効果的です。

勉強しない子供には危険?「ご褒美」の罠とメリット

「勉強したら〇〇を買ってあげるよ」「テストで100点を取れたらお小遣いをあげるよ」

こういった目先のご褒美は、強烈な動機になります。

当然、ご褒美の為に子供は勉強を頑張るでしょう。

しかし、本来目指すべきはこのようなご褒美がなくても自発的に勉強に取り組めるようにな

ることのはずです。

ご褒美は勉強への意欲を失わせる

世界的にみても、自学自習に関しては「ご褒美をもらうと報酬が目的になってしまい、手段(勉強)への興味、意欲は失われる」というアンダー・マイニング現象という考え方が主流です。

実際にアメリカでは、何年もかけてテストの点数や宿題、保護者の学習サポート率に報酬を設けた結果、学習意欲向上や成績上昇には全く影響がなかった、という結論になったそうです。

また、別の実験では 

  • 最初から無報酬で1週間パズルを解くAチーム
  • 最初の3日間はパズルを解くごとに報酬を与え、4日後から無報酬にするBチーム

にわけ、どれだけパズルに意欲的になるかを実験した結果、Aチームは4日後以降も意欲的にパズルに取り組んだのに対して、Bチームは極端にパズルへの意欲を失ったそうです。

つまり、ご褒美制度は短期的なやる気には強い力を発揮しますが、長期的にみるとまったく効果がない、という結論になります。

ご褒美は使い方しだいでメリットの方が大きくなる

「でもうちの子はご褒美でもないと頑張れない!」という方。

ご褒美作戦も、使い方しだいで子供の学習意欲を高める方法になりえるんです!

それは、結果ではなく過程に対してご褒美を与えること。

忘れてはいけないことは、テストの点数や勉強の内容は関係ないという点です。

結果と過程は必ずしも一致しません。

取り組んだという姿勢、努力過程を認めることで、子供は「自分の頑張りを評価してもらえた」と思います。

ただし、「頑張ったらご褒美をあげるよ」と先に宣言してしまうと、せっかくの努力が勉強のためではなく報酬のためのものになってしまうので注意が必要です。

子供を勉強好きにする習慣付けはいつから?

勉強は嫌い、勉強はつまんない、勉強は苦しい…こういった言葉は世の中にあふれています。

学習塾や通信教育ですら「苦手な勉強を楽しく!」と、勉強とは誰もやりたくないイヤなものだ、という前提で宣伝が始まりますよね。

そこを逆手にとって、最初から「勉強って楽しい!勉強は面白い!」と思える生活習慣や考え方を小学校に入る前から刷り込んでおくことがおすすめです!

「勉強しなさい」と強制されて育つと、子供は勉強に対してネガティブな印象を持ってしまいます。

小さい頃から「勉強楽しいね!」「新しいことを知るのが好きなんだね!」と言われて育った子は自然と「勉強って楽しい、もっといろんなことを知りたい!」という気持ちを持つようになります。

もちろん、声掛けするだけではなく、親子で勉強に楽しく取り組む体験も同時に必要です。

実は子供は勉強している?親子で乖離している「勉強時間」

「ちゃんと勉強しなさい!」というと帰ってくるお決まりの言葉「やってるよ!」

この言葉をどこまで信用していいのか…勉強しない子供の親としては悩みどころだと思います。

実は、進研ゼミでおなじみのベネッセが2014年に全国の小学校4年生~中学2年生の子供を対象に行ったアンケートでは

ポイント

  • 小学生の9割が宿題をやっている
  • 平日の家庭学習時間の平均は、小学生で1時間30分、中学生は1時間25分

という結果が出ています。

対して、保護者対象のアンケート「子供の学習に対する悩み」では、5割以上が「家庭学習の習慣」をあげていました。

全国平均の結果だけを見ると、「子供は毎日約一時間半勉強しているけど、親は勉強をしていないと思っている」という不思議な結果になってしまいます。

もしかしたら、子供は本当に「親の見ていないところで意外とやっている」のかもしれません。

特に自分の部屋に学習机がある子なら、親が見ていないだけで本人なりに勉強をしている可能性があります。

他にも、公民館の自習スペースや図書館で勉強をしている子供達を見かけたことがある方もいるかもしれません。

何も勉強をする場所は家の中だけとは限らないのです。

子供が「ちゃんとやってるよ!」と言うのなら、一度その言葉を信じてみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

子供が勉強をしない理由は大きく分けて2つあります。

まずは環境のせい。

親や教師がうるさく言うので、勉強をすることそのものがストレスになっている、ゲームやスマホなどの誘惑が手に届く場所にすぐある、などです。

もう1つは、本人が勉強についていけていないせいです。

もしかしたら今習っている単元よりも前からわかっていないのかもしれません。

その場合は、子供の学年にかからわらず、「解らない単元まで戻って勉強する」「勉強する環境を整える」ことがまず必要です。

低学年の場合は親の声かけやサポートが必須ですが、高学年の場合は、サポートはするものの、口出しはしない方が良い場合もあります。

勉強ができるということは、自分で生きる道を選べることに繋がります。

勉強をしなさい!と口うるさく言うのではなく、子供が勉強をしやすくなる環境を整え、本人を信じてサポートをしていきましょう!

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