子供と犬が仲良く遊んでいる動画や写真を見ると、微笑ましい気持ちになるのと同時に「うちでも犬を飼いたい」と思うこともありますよね。
けれども子供がまた小さいと、育児と犬のお世話の両立ができるのか不安になります。
「子供が生まれたら犬を飼いなさい」という有名な詩もありますが、一体子供にとっていつが犬を飼うのにいい時期なのでしょうか。
そこでこの記事では、いつから犬を飼うのが子供にとっていいのか、犬が子供に与える影響や、子供と相性のいい犬種についてもまとめましたのでぜひ最後まで読んでください。
子供が犬を飼いだすのにいい時期はいつ?1歳児がいてもOK?
子供にとっていつから犬を飼うのがいいのか、断言は難しいですが、目安となる年齢をお伝えします。
犬を飼うなら4〜5歳
子供がいる過程で犬を飼うなら、一緒にお散歩ができて、ある程度の分別がつく4〜5歳なら犬種によっては大丈夫でしょう。
例えばゴールデンレトリバーや小型犬でもトイプードルなどは、比較的穏やかな性格なので、子供がいる家庭でも相性がいいです。
しかし小型犬の場合は、多くの種類が子供との相性があまりよくないと言われています。
小型犬は体が小さいことと、臆病な子が多いので、子供のちょっとした動きやイタズラにビックリしたり威嚇したりしてしまいます。
また4〜5歳で犬を飼い始めると、ちょうど自立する前後に犬が一生を終える時期になりますので、命の尊さを知るという意味でもいい時期と言えますね。
赤ちゃんがいる家庭で飼う場合はママに配慮が必要
0歳から1歳までの間に犬を飼っていた子供は、喘息を発症する可能性が低くなるという研究結果があるので、この時期に犬を飼いたいと考える人もいると思います。
ただ例え穏やかな性格の犬であっても、散歩やブラッシングなどのお世話は必要ですし、子供のお世話との両立は疲れます。
そのため子供が物心付くまでの間は、お散歩はパパが行ったり、近くに一緒に面倒をみてくれる人がいるなどの工夫があると安心です。
犬を飼いながらの子育ては大変?迎え入れる準備チェックリスト
犬は飼い主になついて、そんなに手がかからないイメージがある人もいるかもしれませんが、子犬のときは手がかかりしつけにも時間がかかります。
それでも子供のお世話も待ってはくれず、0〜2歳までは手がかかり何をするか予測不能なことも多く、目を離すこともできません。
また2〜3歳になるとイヤイヤ期が始まり、一筋縄ではいかなくなるので、子犬のお世話との両立は大変です。
そういうことを考えると、子育てをしながら犬を飼うことは、もちろん楽なことではありません。
けれどできないことではないので、どんな環境なら迎え入れる準備が整っているのか、チェックリストを用意しました。
犬の一生を共にする覚悟がある
まず一番大切なのは「犬が亡くなるその日までお世話し続ける覚悟はありますか?」ということです。
犬の寿命は大体15〜20年。当たり前のことですが、犬も歳を取り老犬になります。
病気になったり、認知症になったりしたら、犬にも介護が必要になります。
高齢になった犬を亡くなるその日まで介護する心構えも必要です。
家族全員の同意がある
同居人の合意は必ず取りましょう。
犬も家族の一員になるわけですから、居心地のいい環境で迎え入れてあげたいですね。
また家族全員で、誰がどのお世話をするかなど、事前に話し合いをしておきましょう。
特に子供と犬の体調不良が重なったときに、手分けして病院に連れて行くことができるかということも、話し合っておくと安心です。
ただししつけに関しては、家族全員で一貫したルールを把握しておきます。
経済的に負担にならない
犬を飼うのは、とてもお金がかかります。
毎日のエサ代やペットシート代、犬種によってはほぼ毎月トリミングに行く必要があります。
犬の寿命を15年としてかかる生涯費用は小型犬で518万円、中型犬で652万円、大型犬で785万円といわれているのです。
また病気になったときは、1回1万円以上かかることもあります。
子育てには、0〜22歳まで1人あたり総額3,000万円以上かかると言われているので、工面ができそうか考えてみてください。
家に十分なスペースがある
体が小さい小型犬の場合でも、そこそこ大きめのケージが必要になりますし、遊んだりするスペースもいります。
特に子供が小さい場合は、子供部屋と別のところにケージを置いた方が安心です。
そういったスペースをきちんと確保してあげるかも検討してあげましょう。
後見人がいる
ないことが前提で犬を飼うのが当たり前ですが、万が一どうしても犬を手放さないといけなくなったときに、信頼できる引き取り手を見つけておきましょう。
なぜなら成犬になってから里親を探すのは、想像よりも簡単なことではありません。
親族や親しい友人などに、もしものときは引き取ってもらえるか確認しておきましょう。
同居している家族にアレルギーがない
ご存知の方も多いと思いますが、犬や猫にアレルギーがある人もいます。
そのため飼う前に、同居家族全員のアレルギー検査をすることを推奨します。
アレルギー症状がひどい場合は犬を手放すことにもなりますので、事前確認はしておきましょう。
お世話する時間がある
犬の飼育、特に子犬の場合はしつけなどのお世話にかなり手がかかり、時間も労力も費やします。
育児も同時進行になる場合、犬のお世話にまで手が回るかどうか考慮してみてください。
もししつけはプロのトレーナーに任せたいと考えているなら、飼う前にトレーナーさんの空きがあるのか、すぐに預けることができるのかなどは確認しておきましょう。
子供がいる共働き家庭でも犬は飼える?
最近では産後も働く女性が増え、共働きになる家庭も多くなっています。
そんな共働き家庭でも、犬を飼いたいと思うこともあるでしょう。夫婦の働き方にもよりますが、共働きでも犬を飼うことはできます。
ただし子供が小学生以上の場合でも、犬のお世話を両親より早く帰宅する子供任せにすることはしないでください。
お散歩も基本的には子供と同伴で行くのがいいでしょう。
なぜなら他の犬とケンカになったり誰かに噛み付いたなど、何かトラブルが起きた場合、大人でも対処が難しいのに子供がひとりで対応するのは無理だからです。
共働きで忙しくても、犬を迎え入れたならその責任は他の飼い主たちと同じなので、家族みんなで責任を持って飼いましょう。
犬が子供に与える影響は?メリット・デメリットを紹介
ここでは犬を迎え入れることで子供に与えるメリットとデメリットについてお伝えします。
犬を飼う4つのメリット
まず1つ目は、犬が健康でいられるように、一生懸命お世話をすることで責任感を育むことができます。
2つ目は、犬の表情や仕草などの「非言語コミュニケーション」によって、コミュニケーション能力を身に付けることができます。
3つ目は、犬の一生を経験することで、命の尊さを身をもって実感できるはずです。
最後に4つ目は、毎日散歩に行くことにより、子供の体力が自然とつくことでしょう。
犬を飼う3つのデメリット
1つ目は、金銭的負担になることです。
エサやシート代などのランニングコストはもちろん、病気やケガで病院にかかるなどの急な出費も覚悟しないといけません。
2つ目は、小さい子供がいる場合、今まで以上に室内の衛生管理に気を付ける必要があることです。
万が一アレルギーが発覚したときは、子供と犬との接触を減らす必要があったり、掃除をこまめにする必要があります。
3つ目は、旅行やお出かけする場所が制限されることです。
家族旅行を計画する際は、犬も同伴できる宿泊先を選んだり、ペットホテルに預ける必要があります。
子供と相性がいい犬種ベスト5!
ここからは「子供と一緒に犬を迎え入れたい」と思っている方のために、子供と相性のいい犬種ベスト5を紹介します。
1位ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは、忍耐強く穏やかな性格なので、子供がいる家庭にピッタリです。
賢く忠実で、愛情深い性格なので、子供と一緒に過ごさせても安心できます。
ただ運動量が多く、換毛期は毛が抜けやすいので、こまめなブラッシングが必要です。
2位ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは、盲導犬でもおなじみの犬種で、集中力と理解力に優れておりとても賢いです。
従順でしつけもしやすいので、犬を飼うのが初めての方や、子供がいる家庭におすすめ。
ただしラブラドールレトリバーも運動量が多く、毎日しっかりとお散歩をする必要があります。
また短毛ですが毛が抜けやすいので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。
3位トイプードル
トイプードルは、全犬種の中で2番目に頭がいいと言われており、明るく温厚な性格も相まって比較的しつけもしやすいです。
またフワフワな見た目ですが、毛が抜けにくく、抜け毛掃除を頻繁に行う必要もありません。
ただしトイプードルは甘えん坊で、ひとりでのお留守番が苦手。長時間のお留守番には向いていません。
4位ブルドッグ
ブルドッグは、ワイルドな見た目に反して性格は温和で陽気、飼い主には誠実で愛情深い性格です。
おおらかな性格なので、子供の予期せぬ行動にも動じません。
ただし人間のお世話が前提に改良された犬種なので、定期的に全身をケアしてあげる必要があります。
5位キャバリアキングチャールズスパニエル
キャバリアキングチャールズスパニエルは、温厚で陽気な性格です。
小さな子供にも寛容なので、いい遊び相手になってくれることでしょう。
毛玉になりやすい毛質なので、ブラッシングなどのお手入れは必要で、抜け毛も多いです。
まとめ
今回は子供が犬を飼い始めるのにベストな時期はあるのかということについてお話ししました。
子供がある家庭で犬を迎え入れるベストなタイミングは、犬種や子供の性格にもよるので、いつがいいのか断言はできません。
犬と一緒に暮らす生活は、子供にとってたくさんのメリットがありますが、同時に注意点もあります。
今回の記事を参考に、まずは犬を迎え入れる準備が家族でできているのかどうか、確認してみてください。