子供にも厄年があるのはご存知ですか?
神社やお寺などで貼り出されている厄年には、大人だけでなく子供の厄年も載っていることがあり、そこで初めて知る方もいるかもしれません。
子供にも厄年があると知ったら、厄除したほうがよいのか、どんなお参りが必要なのか気になりますよね。
この記事では、子供の厄年は何歳か、お参りの服装、厄除の場所など、子供の厄年について詳しく解説していきます。
そもそも厄年とは何?
厄年は、神社やお寺などでお参りやご祈祷をしてもらうのが一般的です。
厄年とは、数え年で
- 男性は、25歳・42歳・61歳
- 女性は、19歳・33歳・37歳・61歳
の1年間のことです。
厄年の前年を「前厄」、後年を「後厄」と呼び、全部で3年間に注意が促されます。
厄年は、厄災が起こりやすく、
- 病気
- 事故
- 人間関係のトラブル
など、慌ただしいことが増える傾向にあると言われています。
子供の厄年では、活発に動く年齢ということもあり、怪我に悩まされるケースがあるようです。
また、厄年には厄災だけではなく「転機」になる出来事も起こりやすく、
- 進学
- 卒業
- 就職
- 転職
などがあげられます。
子供の厄年にあたる年齢も「進学」「卒業」と重なっています。
子供の厄年は何歳?
子供の厄年は、時代や地域によって違いがあるので、戸惑う方がいるかもしれません。
主に、
- 1歳
- 3歳
- 4歳
- 7歳
- 10歳
- 13歳
- 16歳
が上げられます。
何歳が該当するかは場所によって異なるので、地域の神社やお寺に合わせるとよいでしょう。
地域でなく、初詣で行く神社やお寺に合わせても大丈夫です。
満年齢ではなく数え年なので、間違えないように気をつけましょう。
今の年齢を「満年齢」と言うのに対し、「数え年」は、
- 生まれた日を「1歳」と数える
- 1月1日が来ると1歳年を取る
という考え方です。
数え年の数え方は
- 1月1日から誕生日の午前0時直前までは満年齢+2歳
- 誕生日の午前0時以降は満年齢+1歳
となります。
子供の厄年は何をすればいい?
子供の厄年は、「初宮参」「七五三」「十三参り」をしていれば、特別な厄除やご祈祷をする必要はありません。
気になる場合は大人と同じように、神社やお寺で厄除のご祈祷をしてもらうとよいでしょう。
厄年は災難が起こるかもしれない年なので、いつもより謹んで過ごし、規則正しい生活で健康管理に気をつけるのがおすすめです。
厄年のお参りはいつ行く?
一般的に厄除は、元旦から2月の始めにかけてお参りする人が多くなります。
地域によって違いがありますが、元旦から立春(2月3日ごろ)までに済ませるとよいとされています。
年初めは初詣で神社やお寺に行く機会が多い時期なので、そのまま厄除もするといったパターンと言えるでしょう。
もし立春ごろまでに行けなくても、厄除のご祈祷は通年受け付けているところが多いので、都合のよいタイミングで行っても大丈夫です。
子供の厄年は神社とお寺、どちらに行けばいい?
厄除には神社とお寺どちらがよいのか、迷ってしまう人がいるかもしれません。
詳しく分けると
- 神社は厄払いをする
- お寺は厄除をする
となっていますが、特に決まりはないのでどちらでも大丈夫です。
神社でも「厄除け」とするところもありますし、お寺でも「厄払い」としているところもあります。
厳密なルールはないので、お参りする場所は自由に決めてよいでしょう。
子供の厄除を兼ねたお参り「初宮参」「七五三」「十三参り」とは?
子供にはお参りするタイミングがいくつかあり、初宮参・七五三・十三参りがあげられます。
そのタイミングでお参りしていれば、厄年に厄払いする必要はないでしょう。
ここでは改めて、初宮参・七五三・十三参りについて紹介します。
初宮参
初宮参とは、赤ちゃんが誕生して1ヵ月目に、感謝と健やかな成長を願ってお参りする行事です。
「お宮参り」や「初宮詣」とも呼ばれ、男の子は生後31日目、女の子は33日目に行うのが一般的ですが地域によって違いがあります。
最近では、母親の産後の回復や父親の仕事、天気の都合を選んで、だいたい生後1ヵ月前後で行う家庭が増えています。
真夏や真冬のシーズンでは、過ごしやすい季節まで待ってから初宮参を行っても問題ありません。
一般的には地域の氏神様(うじがみさま)がいる神社に行きますが、好きな神社を選ぶ人も増えています。
また安産祈願をした神社に、お礼参りもかねて初宮参するケースもあります。
七五三
七五三は歴史が古く、現在では「子供が無事に育っていることの感謝と、これからも健やかに成長することを願う」儀式になっています。
昔は現代のように医療が発達しておらず、子供の死亡率が高かったため、「子供は7歳まで神のうち」と言われていました。
そこで、言葉を話始める3歳から歯が生え変わり始める7歳くらいまでの間、子供の健やかな成長を祈って七五三の儀式が行われたそうです。
11月15日が七五三のお祝いをする日とされていますが、近年では10月〜11月の土日の天気のよい日にお参りする家庭が増えています。
七五三が11月15日となったのは、幼少期の徳川綱吉の健康を祝った日とされていて、その後元気に育ったのが由来です。
お祝いの男女の違いは地域によって異なりますが、多くの場合
- 3歳は男女とも
- 5歳は男の子だけ
- 7歳は女の子だけ
でお祝いします。
十三参り
十三参りとは、数え年で13歳のときに厄払いする行事です。
十三参りには諸説あり、
- 男女ともに厄年のため、十三参りで厄払いをする
- 干支が一巡して大人の仲間入りをする年で、十三参りは大人になるという儀式
- 智恵と福徳の菩薩とされる「虚空蔵菩薩」が13番目に誕生したことから、知恵と幸福を授かるため十三参りをする。別名「知恵詣り」「智恵もらい」
などがあります。
特に、虚空蔵菩薩が祭られている京都嵯峨の虚空蔵法輪寺の十三参りが有名です。
関西で盛んに行われていて、近年他の地域でも広がってきています。
元々は数え年でする行事ですが、満年齢だとちょうど小学校を卒業し中学校に進学する時期なので、中学に入学する春に行う人が多いようです。
お参りの時期は4月13日(旧暦の3月13日)で、最近では3月13日〜5月13日までにお参りするのがよいといされています。
お参りやご祈祷での子供と親の服装は?
お参りやご祈祷は普段着でも問題ありませんが、せっかくなので形式に沿った服装にするのがおすすめです。
初宮参・七五三・十三参りの服装を紹介します。
初宮参
初宮参での子供の服は、祝着です。
和装や、最近人気が高い洋装のベビードレス、どちらでも大丈夫です。
母親の衣装は子供に合わせ、
- 子供が和装なら、着物・ワンピースやセレモニースーツ
- 子供が洋装ならワンピースやセレモニースーツ
がよいでしょう。
父親は礼服が一般的です。
七五三
七五三の衣装は、ほとんどの場合お参りで着るのは和装で、洋装は写真撮影での2着目で選ぶパターンが主流です。
色やデザインの決まりも特にないため、子供本人の好みで選ぶとよいでしょう。
親も和装で合わせる場合、子供より華やかにならないよう、控えめなものにします。
母親は訪問着や色無地、動きやすいワンピースやセレモニースーツも人気です。
父親は礼服がよいでしょう。
十三参り
十三参りの服装は、
- 男の子は羽織袴
- 女の子は本断ち(大人用サイズ)の晴れ着
でお参りするのが正式です。
しかし現代では、学校の制服やフォーマルな服装でお参りする人が多くなっています。
母親はワンピースやフォーマルスーツ、父親はブラックやネイビーなどのスーツがよいでしょう。
まとめ
子供の厄年は数え年で、1歳・4歳・7歳・10歳・16歳で、災厄や転機となる年齢と言われています。
初宮参・七五三・十三参りをしていれば、特別な厄払いやご祈祷はしなくても大丈夫ですが、大人と同じように厄払いしてもよいでしょう。
初宮参・七五三・十三参りでお参りやご祈祷をする際は、タイミングや服装に気をつけて行います。
子供の成長への感謝と、これからも健やかに過ごせるよう、お参りしてあげてくださいね。