女の子にも声変わりがあるのをご存知ですか?
声変わりといえば、男の子の声変わりが思い浮かびますよね。
この記事では、女の子の声変わりについて、平均的な年齢、声変わりが起こるとどうなるのか、声変わりが起きているときの代表的な症状などを解説します。
女子にも声変わりがあるの?
実は女子にも声変わりがあります。
しかし、男子のように目立つものではありません。
女子と男子の声変わりの違いについては、また後ほど詳しくご説明します。
女子にも声変わりがあると一般的に余り知られていないため、女子に声変わりの症状が出ると親や本人は戸惑いが大きいです。
声変わりについての正しい知識を持つことで、動揺することなく声変わりに対応することが出来ます。
そもそも声変わりってなに?
声変わりとは、平均すると小学校高学年くらいから、中学生くらいで起こる第二次性徴の一つで、声帯が成長し広がることで、声が低くなる現象です。
声変わりは男女両方に起きます。
特に、男子は元々の声帯の成長範囲が広く、前後左右に1センチほど広がるので、声変わり前に比べて1オクターブくらい下がる人が多いです。
女子は男子程ではありませんが、少し声が低くなります。
男子の声変わりと女子の声変わりはどう違うの?
二次性徴なので、成長する過程で全員が声変わりをします。
ただ、男子とは声が低くなる幅が違います。
女の子の声変わりは、男の子よりも早く起きることが多いです。
ただ、男の子よりも声帯の成長度合いが少ないため、家族はもちろん、本人も気づかないことがあります。
人によっては、いくつかの症状が出ることがあります
女子の声変わりはいつ頃起きるのか
女子の声変わりが起きる時期はいつ頃なのでしょうか。
声変わりの時期には個人差があり、平均的な時期以外に起きる人もいます。
女子の声変わりは平均して小学校高学年、10歳~11歳頃から始まることが多いです。
男の子の声変わりは平均13歳頃から始まることが多いので、女子の方が男子のより少し早く始まることになります。
中学生の最初の頃に声変わりが始まる女子もいます。
つまり、大体の人が高校生になる頃には声変わりが終わっているということになります。
女子が声変わりするときの代表的な症状
女子が声変わりする時に出てくる代表的な症状はどんなものがあるのでしょうか?
女の子が声変わりしている時に出てくる代表的な症状には、以下のものがあります。
ポイント
・喉の違和感
・喉の痛み
・声のかすれ
・声が出しにくい
小学校高学年くらいでこのような症状が出てきたら、声変わりかもしれません。
上記のような症状が出たら、できるだけ大声を出さず、声帯を休ませましょう。
ただ、かすれた声や、ガラガラ声が1週間~2週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科で診てもらった方がいいでしょう。
声変わりする時の症状はどのくらい続くの?
では、声変わりするときの症状はどのくらい続くのでしょうか?
声変わりの症状が始まると、男女ともに声変わり後の声が落ち着くまで3か月~1年くらいかかります。
最初の頃は声が出にくくなったりかすれたりして声を出すことや、高さが不安定になります。
そこから、だんだん低くなっていき、数か月から1年くらいで声変わりしたあとの低い声が安定してきます。
声変わり障害と原因
声変わりが上手くいかないことが時々あります。
これを声変わり障害といいます。
声変わり障害とは、例えば、小学校低学年くらいの高い声がずっと続いたり、逆に声変わり途中の低い声がずっと続く、時々声がひっくり返る、しゃがれ声がずっと続くなどです。
原因は声の使い過ぎや、声変わりに関するストレスや、思春期に強いストレスを感じることも原因といわれています。
声変わりの時期には学童さ声にも注意
また、声変わりをしている最中の主に学童期に、大声を出し続けたりすると、ガラガラ声やかすれ声、とても低い声、小さい声などになることがあります。
これを『学童さ声』と呼びます。
こちらの原因は、声帯の使い過ぎやで声帯が腫れ、小さなしこりができることだといわれています。
この症状は、声を日常的にたくさん使う人にもよく見られます。
声変わり障害、学童さ声を防ぐには?
声変わり障害や、学童さ声を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
大声を出しすぎないようにする
声変わりの時期(小学校高学年~中学1年生、2年生くらいまで)は、あまり大声を出し続けないようにしましょう。
もし、大声をたくさん出してしまい、喉がおかしいと思ったら早めに喉や声帯を休ませましょう。
刺激物を控える
ガラガラ声が続いたり、喉に違和感や痛みを感じる場合は、刺激物も控えましょう。
極端に辛いものや酸っぱいもの、炭酸などが喉に刺激を与えてしまいます。
喉に違和感を感じたらすぐ病院へ
声変わり時期は、こういった声変わり障害や学童さ声など、声変わりがうまくいかないことがあります。
もし自分で声変わりが起きていることに気づいていなかったとしても、低い声やガラガラ声、かすれ声が続く場合(1週間以上)は用心のためにも一度耳鼻咽喉科に行ってみるとよいでしょう。
声変わり障害や、学童さ声の治療の方法として、まずは声帯を休めることや、薬液吸入などの方法があります。
また、症状や病院によっては、発声練習をすることもあります。
こちらも病院によって治療法が全く変わってくるので、必ず行った病院に確認してください。
まとめ
声変わりに関しては、男子も女子も、声変わりが始まる時期など、個人差がとても大きいものなのです。
女子の声変わりは、男子と比べて声帯の成長具合が少ないため、声変わりといってもそこまで大きく変わりません。
そのため、症状もなく、気づいたらいつの間にか声が下がっていて、声変わりが終わっていたという人もいます。
声変わりは、これまでの自分とは違うことが起きるので、不安になったりすることがあるかもしれません。
しかし、病気ではないということ、これから大人へと成長するのに大切なことなのです。
ただし、声変わりのことで、不安を抱えてしまい、心や身体に影響が出たら大変なので、心配でしたら周りの大人に相談するか、病院に行くことをおすすめします。