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シングルファザーが受けられる手当はある?内容を詳しく解説

厚生労働省の調査(2019年国民生活基礎調査)によると、離婚や死別などでシングルファザーになった世帯は、約7万6千世帯もあります。

1人で子供を育てるのは大変ですし、お金の心配も大きくなりますよね。

シングルマザーに比べると、シングルファザーのほうが年収は高い傾向にありますが、子育てとの両立で収入が減ってしまうケースは少なくないでしょう。

この記事では、シングルファザーが受けられる手当や支援について、また家事育児を少しでも楽にする方法を紹介します。

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シングルファザーはどんなことが大変?

男手一つで、ひとり親で、子供を育てるのはとても大変ですよね。

特に日本はまだ男性社会が根強く残っており、男性の育児に理解がある会社がある一方、残業ありきで定時に帰るなんてあり得ないという会社もあります。

ここでは、シングルファザーが大変だと感じていることを紹介します。

経済的な余裕がない

シングルファザーは、シングルマザーに比べて金銭的な余裕があると言われています。

実際、厚生労働省の調査(平成29年度母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の状況)によると、

母子家庭父子家庭
就労状況81.8%85.4%
正社員44.2%68.2%
自営業3.4%18.2%
パートアルバイト43.8%6.4%
平均年間収入243万円420万円

結果を見るとシングルファザーのほうが収入はありますが、世帯年収が420万円では経済的に余裕があるとは言えません。

2019年の10月より保育園は無償化になりましたが延長保育代は対象外ですし、小学校の学童保育にも利用料がかかります。

延長保育や学童に預かってもらっても、迎えの時間はしっかり決まっているので、あまり長く残業するのは難しくなりますよね。

定時で帰宅して収入が減るのに出費は減らないので、日々の生活に余裕はなくなってしまうケースがあります。

仕事と子育てとの両立が難しい

生活するために仕事をがんばりたいところですが、子育てとの両立はどうしても難しくなります。

保育園や小学校の時間によって、出勤時間を遅くしたり就業時間を早めなければならないかもしれません。

もしシングルになる前、残業ありきで働いていた人は、仕事に支障が出る可能性があります。

また子供が体調不良のときは急遽有給を使ったり、参観日や運動会などのイベントに出たりなど、仕事を休む機会が増えるので、職場に申し訳ないと言う気持ちになってしまうかもしれません。

家事に手が回らない

シングルファザーになると、家事も担当することになります。

日々の食事や洗濯、子供の翌日の準備など、早朝や仕事の後にやる必要がある家事がたくさんあります。

平日だけではなく、休日にたまった家事を片付けるなんてことも少なくないので、体力的にも精神的にも疲れが溜まりやすいと言えるでしょう。

今まで家事を担当していなかった場合、最初は効率よく動けず時間がかかってしまうこともあります。

シングルファザーの手当や支援制度

シングルファザー、シングルマザーに関わらず、ひとり親世帯には行政からの手当や支援制度があります。

男性は受けられいのではないかと考える人もいますが、条件を満たせばもらえます。

手当や支援制度をまとめたので、ぜひ活用してください。

児童扶養手当

児童扶養手当とは、ひとり親家庭の子供に対し、生活の安定と自立を促進するためのものです。

全世帯に支給される「児童手当」と合わせて受け取れます。

支給額は

児童数全部支給一部支給
1人43,160円43,150円〜10,180円
2人目加算額10,190円10,180円〜5,100円
3人目以降加算額(1人につき)6,110円6,100円〜3,060円

手続きは、お住まいの市区町村窓口です。

医療費支援制度

医療費支援制度はひとり親の経済負担を軽減するため、病院を受診した時の医療費を助成してくれる制度で、子供が18歳年度末まで(障害がある児童は20歳末まで)対象です。

手続きは、お住まいの市区町村窓口です。

住宅手当・家賃補助

ひとり親には住宅に対する支援あります。

住宅手当や家賃補助の内容は市区町村によって違い、家賃の一部を補助や、公営住宅への入居支援などがあります。

自治体によってかなり違うため、利用したい場合はしっかり役所で確認しましょう。

JR通勤定期の割引

児童扶養手当を受給している世帯は、JRの通勤定期を3割引で購入できます。

また東京都では、児童扶養手当を受給している世帯のうち1人に限り、都営交通(都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナー)の無料乗車券が交付されます。

国民年金の免除制度

国民年金は毎月保険料を支払う必要がありますが、ひとり親の場合所得が125万円以下の人は申請すれば支払い全額免除となります。

手当や支援はいつまで受けられる?

シングルファザーを含めたひとり親に対する支援は、ほとんどの場合子供が18歳に達する年の最初の3月31日まで受けられます。

高校卒業までと考えるとわかりやすいでしょう。

子供の年齢関係なく、収入が上がり所得制限を超えたり、結婚したり内縁関係のパートナーができたりすると、手当や支援は受けられなくなります。

シングルファザーは大変!少しでも楽にする方法はある?

仕事も家事も育児も、すべて1人で行うのは本当に大変ですし、抱え込んでしまっては自分が倒れてしまうかもしれません。

少しでも楽にする方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

両親に頼る

シングルファザーとしてがんばっていこうと思っても、最初は要領が掴めず落ち着く暇もないかもしれません。

また、最初はがんばる気持ちだったけど、だんだん疲れてしまうことも考えられます。

1人でなんでもがんばろうとせず、自分の両親に頼ってみるのも一つの手です。

一時的に同居したり、週末だけ来てもらったり、お互いが無理のない範囲でサポートを頼んでみましょう。

ファミリーサポートを利用する

ファミリーサポートは、乳幼児や小学生くらいまでの子供を預かってくれる事業です。

自治体が仲介に入り、サポートを受けたい家族とサポートしたい人をマッチングしてくれます。

保育園が開いていない時間や、小学校の学童終了後などにも対応してくれるので、ぜひ事前にお住まいの自治体で会員登録しておきましょう。

例えば仕事以外の理由、

  • パパの病気
  • 他の兄弟の通院
  • パパのリフレッシュのため

などでも利用できます。

家事代行を利用する

日々の生活や家事が忙しいと、ゆっくり休んだり子供と遊んだりする時間が少なくなってしまうことがありますよね。

任せられる部分は外注するのも、最近では珍しくありません。

例えば家事代行サービスのベアーズやCaSy(カジー)などは、

  • 買い物
  • 1週間分の作り置き
  • 家中の掃除
  • 洗濯物たたみ

など、幅広く請け負ってくれます。

SNSでは、外食費より安くておいしいと評判なので、子供の栄養面でもよいのではないでしょうか。

便利家電を活用する

便利家電の性能がどんどん上がり、家事の時間が短縮できると導入する人が増えています。

食器洗い乾燥機や、乾燥までしてくれるドラム型洗濯機、ロボット掃除機などです。

家事の時間が短くなるだけでなく、家事へのプレッシャーから解放されますし、空いた時間に子供と遊んだり早く寝たりできますよ。

部署異動の希望を出す

今いる部署が忙しすぎて両立が難しい、といった理由で悩むシングルファザーも少なくありません。

その場合は、部署異動を検討してはいかがでしょうか。

部署が変われば、勤務時間の融通が聞くこともあります。

転職する

今の職種や職場ではどうしても家庭との両立ができない場合、思い切って転職を考えてもいいかもしれません。

在宅ワークが増えているので、同じ職種で在宅が可能な会社に転職できる可能性があります。

まとめ

シングルファザーはシングルマザーより平均的な収入が多いため、手当や支援を受けられないと思っている人がいるかもしれません。

しかし性別は関係なく、条件を満たせば行政の手当やその他のサービスが受けられるので、ぜひ申請しましょう。

1人での子育ては、経済面だけでなく体力や精神面でも大変です。

少しでも負担を減らすため、使えるサービスや家電などはどんどん活用するのがおすすめですよ。

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