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進学先と立場別の入学祝いの相場!失礼のないマナーとは?

親戚や友人の子供が入学する年になると気になるのが、入学祝いの「相場」や「何を選べばよいか」ではないでしょうか。

相手に失礼のないように贈りたいので、周りの人はどうしているのか気になりますよね。

入学祝いの相場や、贈りたい相手に喜ばれるものは、贈る側の立場や進学先によって変わってきます。

この記事ではアンケート結果を紹介しながら、

ポイント

  • 入学祝いの一般的な相場
  • 今の時代に喜ばれる贈り物
  • 祝儀袋のマナー

までをしっかりと解説します。

マナーを守りながら相手に喜ばれる入学祝いを贈るために、ぜひ最後までご覧ください!

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入学先や贈る立場によって異なる入学祝いの相場を解説

お祝いのマナー本で紹介されている入学祝いの相場は、5,000~2万円としている場合が多いです。

しかし、小学校・中学校・高校・大学(専門学校)のように入学先が異なれば、子供の年齢や受験の有無の関係で、入学祝いの相場が変わります。

また入学祝いを贈る立場には、祖父母や叔母・叔父のような親戚、友人や知人などがありますが、立場の違いでも相場が異なるのです。

それでは実際、周りの人は入学祝いにどれくらいの金額のものを贈っているのでしょうか。

ここでは、ギフト総合研究所が「入学祝いをもらった両親400人」に行ったアンケート結果から、進学先や贈る立場別の入学祝いの相場を解説します。

小学校への入学祝いの相場

小学校の入学祝いの相場は、5,000~2万円以上でした。

贈る立場別の相場を見てみると、

  • 祖父母…2万円以上(56.3%)
  • 親戚…5,000~1万円未満(34.6%)
  • 友人…5,000~1万円未満(37.5%)

と、祖父母は2万円以上の高額になる傾向があり、親戚や友人は5,000~1万円が多いことがわかります。

贈る立場別に、入学祝いに贈った金額の割合をより詳しく見てみましょう。

祖父母が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 2万円以上…56.3%
  • 1万円~2万円未満…25.2%
  • 5,000円~1万円未満…14.0%
  • 3,000円~5,000円未満…2.5%
  • 3,000円未満…2.0%

となっています。

祖父母の入学祝いの相場が高額になる理由は、ランドセルや学習机などを贈る場合が多いためで、5~6万円の高額になる傾向があります。

親戚が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 5,000円~1万円未満…34.6%
  • 1万円~2万円未満…33.5%
  • 2万円以上…19.8%
  • 3,000円~5,000円未満…8.2%
  • 3,000円未満…3.8%

です。

親戚が贈る金額の相場は5,000~1万円が最も多いですが、1~2万円未満を贈る人も同じ程度の割合を占めるため、贈る金額は5,000~2万円未満を目安とするのが無難かもしれません。

友人が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 5,000円~1万円未満…37.5%
  • 3,000円~5,000円未満…30%
  • 1万円~2万円未満…15.0%
  • 2万円以上…10%
  • 3,000円未満…7.5%

でした。

友人の立場から贈る場合、5,000~1万円が最も割合が多いですが、3,000~5,000円の割合も同じ程度でした。

中学校への入学祝いの相場

中学校の入学祝いの相場も、小学校と同様に5,000~2万円以上でした。

贈る立場別の相場を見てみると、

  • 祖父母…2万円以上(55.6%)
  • 親戚…1~2万円未満(33.1%)
  • 友人…5,000~1万円未満(52.2%)

となっています。

祖父母が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 2万円以上…55.6%
  • 1万円~2万円未満…29.4%
  • 5,000円~1万円未満…12.6%
  • 3,000円未満…1.7%
  • 3,000円~5,000円未満…0.7%

となりました。

祖父母の約半数が2万円以上を贈る理由は、制服代や通学に利用する自転車などを贈る場合が多いためで、中には10万円と高額になった人もいます。

親戚が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 1万円~2万円未満…33.1%
  • 2万円以上…28.8%
  • 5,000円~1万円未満…28.1%
  • 3,000円~5,000円未満…7.2%
  • 3,000円未満…2.9%

の順になります。

親戚が贈る金額の相場は1~2万円未満が最も多く、小学生の入学祝いより相場が上がる傾向がありますが、5,000~1万円としている人も3割程度います。

友人が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 5,000円~1万円未満…52.2%
  • 1万円~2万円未満…30.4%
  • 2万円以上…8.7%
  • 3,000円~5,000円未満…8.7%

でした。

友人が贈る金額の相場は、5,000~1万円未満が約半数を占めるようになります。

高校への入学祝いの相場

高校の入学祝いの相場も、5,000~2万円以上でした。

贈る立場別の相場を見てみると、

  • 祖父母…2万円以上(63.6%)
  • 親戚…1~2万円未満(39.7%)
  • 友人…5,000~1万円未満(47.6%)

と一見、小学校や中学校の場合と相場が変わっていないように見えます。

しかし、祖父母が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 2万円以上…63.6%
  • 1万円~2万円未満…22.9%
  • 5,000円~1万円未満…10.6%
  • 3,000円~5,000円未満…2.1%
  • 3,000円未満…0.8%

となっていて、高校生からは祖父母の約6割が2万円以上のものを贈り、中学校よりもその割合が多くなっています。

中学校と同様に、制服や自転車、パソコンなど、お金とは別に物を贈る場合や、受験の合格祝いも兼ねて多めの金額を包むケースが多く、多い人で10万円になる人もいるのです。

親戚が入学祝いに贈った金額で多い順は、

  • 1万円~2万円未満…39.7%
  • 2万円以上…26.2%
  • 5,000円~1万円未満…24.6%
  • 3,000円~5,000円未満…7.1%
  • 3,000円未満…2.4%

となりました。

親戚の場合、小学校~中学校までは、5,000~1万円未満と1~2万円未満の割合が共に約3割でしたが、高校からは1~2万円の割合が約4割に増えています。

友人が入学祝いに贈った金額を多いに並べると、

  • 5,000円~1万円未満…47.6%
  • 2万円以上…23.8%
  • 1万円~2万円未満…14.3%
  • 3,000円~5,000円未満…14.3%

でした。

友人の場合は中学校の入学祝いの相場と同様に、5,000~1万円が相場とする割合が半数近くいます。

大学・専門学校への入学祝いの相場

大学・専門学校の入学祝いの相場も、5,000~2万円以上でした。

贈る立場別の相場を見てみると、

  • 祖父母…2万円以上(70.4%)
  • 親戚…1~2万円未満(41.2%)
  • 友人…5,000~1万円未満(41.7%)

となっています。

祖父母が入学祝いに贈った金額を多い順に並べると、

  • 2万円以上…70.4%
  • 1万円~2万円未満…20.4%
  • 5,000円~1万円未満…7.2%
  • 3,000円~5,000円未満…2.0%

です。

大学・専門学校になると、祖父母は2万円以上とする人が約7割にアップしています。

受験の合格祝いや入学金の援助、1人暮らしの準備資金として多めに包む場合もあり、多い人で30万円を贈る人もいます。

親戚が入学祝いに贈った金額で多い順は、

  • 1万円~2万円未満…41.2%
  • 2万円以上…32.9%
  • 5,000円~1万円未満…21.2%
  • 3,000円~5,000円未満…4.7%

となりました。

親戚の場合は5,000~1万円未満が約2割であるのに対して、1~2万円は4割以上となり、高校の入学祝いより1~2万円未満を贈る人の割合は増えています。

友人が入学祝いに贈った金額で多い順は、

  • 5,000円~1万円未満…41.7%
  • 1万円~2万円未満…25.0%
  • 2万円以上…16.7%
  • 3,000円~5,000円未満…8.3%
  • 3,000円未満…8.3%

でした。

友人の子供へは、5,000~1万円未満を贈る人の割合が高校の入学祝いより下がり、約4割となっています。

しかし、1万~2万円未満を贈る人の割合は高校の入学祝いより増えているので、大学の入学祝いは高校よりも贈る金額を増やす人が多くなる傾向があります。

入学祝いを贈る立場はどの範囲まで?

入学祝いを贈る立場の範囲は、

  • 祖父母
  • 叔父や叔母

までの親族が一般的です。

友人や知人(職場関係・ご近所)の立場で贈る場合は、贈ってもよいか事前に確認し、気を遣わせないよう高価なものは避けた方が無難でしょう。

入学祝いにもらって嬉しいもの・困ったものは?

入学祝いに贈る金額が決まったら、次に悩むのは「どんなものを贈ればよいか」でしょう。

お祝いを贈るからには、やはり相手には喜んでほしいものですよね。

ここでは、Webメディア運営会社が「入学祝いをもらったことがある男女200人」にアンケートを取った結果を参考に、もらって嬉しいものと困ったものをランキング形式でお伝えします。

もらって嬉しいものや困ったものの特徴がわかるので、贈り物選びの参考になりますよ!

もらって嬉しいもの

それでは、小学校から大学・専門学校の入学祝いに、もらって嬉しかったものを見ていきましょう。

小学校の入学祝い

小学校の入学祝いにもらって嬉しいものは、

ポイント

  • 1位…現金
  • 2位…ランドセル
  • 3位…ギフトカード
  • 4位…文房具
  • 5位…学用品

でした。

現金やギフトカードが上位ですが、高額になるランドセル、文房具や学用品などの学校で日常的に使用するものが喜ばれる傾向があります。

中学校の入学祝い

中学校の入学祝いにもらって嬉しいものは、

ポイント

  • 1位…現金
  • 2位…ギフトカード
  • 3位…文房具
  • 4位…腕時計
  • 5位…自転車

でした。

やはり現金やギフトカードが上位を占めますが、小学校とは異なり、腕時計や自転車など通学に必要なものが喜ばれる傾向があります。

高校の入学祝い

高校の入学祝いにもらって嬉しいものは、

ポイント

  • 1位…現金
  • 2位…ギフトカード
  • 3位…腕時計
  • 4位…万年筆
  • 5位…文房具

でした。

高校でも現金やギフトカードが人気ですが、中学校の入学祝いで人気な腕時計のほかに、大人の年齢に近づいてきたためか、少し高価な万年筆がランクインしています。

大学・専門学校の入学祝い

大学や専門学校の入学祝いにもらって嬉しいものは、

ポイント

  • 1位…現金
  • 2位…ギフトカード
  • 3位…靴
  • 4位…生活用品
  • 5位…万年筆

でした。

大学や専門学校でも、現金やギフトカードは不動の人気です。

それに加えて、ファッションアイテムの靴や、1人暮らし向けと思われる生活用品がランクインしていることが特徴的と言えます。

もらって困ったもの

現金やギフトカード以外の品物を良かれと思って贈っても、逆に相手を困らせてしまうこともあります。

そんな事態を防ぐために、ブログやWebメディアなどで紹介されていた、「入学祝いでもらって困ったもの」をピックアップしました。

ここで紹介したものはなるべく選ぶことを避けるか、贈る相手に事前に確認しましょう!

もらって困ったものと困った理由は、

  • キャラクターものの文房具…学校ではキャラクター文具はNGなため使えない
  • 趣味の合わない洋服…ハイブランドの洋服をいただいたが、趣味が合わずに着なかった
  • 辞書や図鑑…同じものがすでにあったり、本棚に入らなかったりした
  • 学習机…間取りや好みに合わなかった
  • 鉛筆削りや目覚まし時計…すでにあるから何個もあっても困ってしまう

がなどが挙げられて、

  • すでに持っている
  • 好みに合わない
  • 学校指定のものではない

が共通しています。

もしサプライズで贈りたい場合は、贈りたいお子さんの親にこっそりと聞くか、品物ではなく現金やギフトカードを贈った方が無難かもしれません。

今の時代の子供に喜ばれる入学祝いは?

さきほどご紹介した「もらって嬉しいもの」は、昔からの定番的なものが多いので、ほかの人と似たものを贈ってしまうこともあります。

ここでは、昔の定番とは違った、今の時代だからこそ喜ばれる贈り物を紹介します。

贈る相手を選ばない「Amazonギフト券」

数あるAmazonの商品から、自分の好きなものを選べるので、年齢に関係なく喜ばれます。

現金書留で送る手間がなく、好きなグリーティングカードを付けて送れるので、お祝いの気持ちを込められますよ。

Amazonのサイトで「Amazonギフト券グリーティングカードタイプ」と検索すると、さまざまなデザインのグリーティングカードと、1,000円~50,000円のAmazonギフトカードのセットが表示されます。

お好みの金額と、グリーティングカードを選択し、「カートに入れる」をクリックしたら、下の図の手順で配送の手続きをしましょう。

「ギフトの設定を保存」ボタンをクリック後は、通常のショッピングと同様に配送の手続きを進めれば完了です。

お祝いのメッセージはグリーティングカードに印刷されるのではなく、ラッピングの箱に付いた別のカードに印刷されます。

のしを選択すると、お祝いのメッセージは納品書に印刷されてしまうのが難点ですが、現金書留とは違って気軽に送れます。

小学生向けの入学祝い

小学生向けには、学校で使う「あったら便利なもの」をご紹介します。

折りたたみ傘ケース

小学生になると、突然の雨に備えて子供に折りたたみ傘を持たせる親が多いのですが、ランドセルがパンパンで入らない場合もあります。

そんなときに便利なのが、ランドセル脇のベルトに取り付けられる折りたたみ傘ケースです。

折りたたみ傘以外にも、リコーダーも収納できるので、ランドセルの収納力がアップします!

デザインも色々あるので、事前に好みのものを選んでもらうといいですね。

保温性の高い水筒

昔は学校の水道水を飲むのが当たり前でしたが、今では水筒を持っていく子供が多い傾向があります。

幼稚園のころに使っていた水筒では容量が小さいこともあるので、小学校入学と同時に水筒を買い替える人も多いです。

保温性の高いTHERMOS(サーモス)や象印の水筒はお値段が高めなので、入学祝いにいただけると助かる人も多いでしょう。

名前シール

ノートや教科書、絵具の1本1本に名前を書くことは、とても根気のいる作業です。

お子さんの名前が印刷された「名前シール」があれば、手作業で書く手間が省け、とても助かります。

筆者も子供の入学祝いに名前シールをいただいたことがあり、とても重宝しました。

名前シールだけでは贈りにくいと思うので、ギフトカードや文房具とセットでプレゼントするのがおすすめです。

中学生・高校生向けの入学祝い

中学生・高校生向けには、学校生活で使う実用的なものを紹介します。

名前入りUSBメモリー

中学生、高校生になると、パソコンを使う機会も増えるため、データの持ち運びに便利なUSBメモリーは重宝します。

USBメモリーは何個あっても困らず、複数個あることで用途別に使い分けられる便利さもあります。

USBメモリー自体は無機質な印象でも、名前入りのものを贈れば入学祝いならではの特別感が出せますよ。

ブランドのリュックやスクールバック

公立の中学や高校ではスクールバッグの指定がない場合が多いため、好みのスクールバックやリュックで通学する人が多くいます。

毎日使うものなので、丈夫でデザインのおしゃれなブランドのリュックやスクールバックを贈ると喜ばれます。

男の子の場合はadidas(アディダス)やUNDER ARMOUR(アンダーアーマー)などの有名なスポーツブランドのリュック、女の子の場合はPLAYBOY(プレイボーイ)やCECILMcBEE(セシルマクビー)などのブランドのスクールバックなどが人気です。

大学生向けの入学祝い

大学生向けには、通学中に使えるものや、学校で使うものを紹介します。

ワイヤレスイヤホン

電車通学が多くなる大学生には、電車の中でも音楽を聴けるイヤホンが喜ばれます。

コードのあるイヤホンは、満員電車でコードが引っ張られてストレスを感じやすいため、ワイヤレスタイプが便利です。

ノートパソコン

大学生になると、レポートの作成や提出にノートパソコンは必須のアイテムになります。

高価なものなので入学祝いとしてもらえると、とても喜ばれるでしょう。

しかし、大学によって必要なスペックが異なる場合や、贈る相手の好みもあるので、一緒に買いに行くことをおすすめします。

オーダーメイドカタログ

入学式のワイシャツや、時計、シューズなどを贈る場合は、オーダーメイドのものをプレゼントしてもよいかもしれません。

一緒に買いに行くことが難しい人でも、オーダーメイドカタログを贈れば、贈った相手が住む地域の店舗で採寸、オーダーが可能です。

しかし、店舗の所在地は限られているので、必ず贈る相手が住む地域から近いところに店舗があるかを確認しましょう。

贈る前に確認しておくべき3つのチェックポイントは?

お祝い事は嬉しいことなので、早く渡したい気持ちや、びっくりさせたい気持ちが高まるものです。

しかし、先走ってしまうと、贈る相手や周りの人の気持ちを置いてけぼりにしてしまう可能性もあります。

ここでご紹介する3つチェックポイントを事前に確認し、相手も周りも一緒に喜べるように気を配りましょう!

入学先の決定を確認

受験をしている場合は、入学先が決定していないうちに入学祝いを贈ってしまうと、失礼になってしまいます。

必ず事前に、入学先が決定しているかどうかを確認しましょう。

高校や大学は受験する人が多いですが、小学校や中学校も受験している場合もあるので、贈りたいお子さんの親に確認しておいた方が無難です。

兄弟で金額を相談する

あなたに兄弟(姉妹)がいる場合は、兄弟でバラバラの金額を贈ってしまうと、もめごとになることもあるので気を付けましょう。

兄弟で同じ金額に揃えたり、生まれた順番で金額を変えたりなど、兄弟間で事前に意見と金額を合わせておくことをおすすめします。

品物の内容を相談する

「もらって困ったもの」でご紹介したように、

  • すでに持っているもの
  • 好みでないもの
  • 学校の指定でないもの

を贈られても、使える場面がなくて困ってしまいます。

贈る相手へ贈り物の販売サイトのリンクを送信して確認してもらったり、学用品を贈る場合は学校の指定がないかを確認したりなど、贈る相手へ事前に相談しましょう。

入学祝いはいつ渡すべき?

一般的には、「入学式の前まで」とされています。

入学式の2~3週間前の3月初旬頃~中旬に渡している人が多いですが、親戚が集まるタイミングで直接渡したい場合は年末年始でもよいでしょう。

しかし、受験をしている場合は合否が出る前に贈ってしまわないよう、注意が必要です。

入学先が決まったかを確認してから、贈るようにしましょう。

失礼のない「祝儀袋」や「のし紙」のマナー

入学祝いの贈り物が決まったら、お祝い用の祝儀袋の用意や、のし紙を付ける準備をしましょう。

お祝いが現金か品物によって包み方は変わるため、どちらのお祝いにも対応できるようなマナーをお伝えします。

現金を渡す場合

現金は「祝儀袋」に入れて贈りましょう。

こちらを読めば、失礼のない祝儀袋の選び方から、水引をかける「上包み」と、上包みの中に入れる「中包み」の書き方などのマナーをしっかりおさえられますよ!

祝儀袋の選び方

入学祝いはお祝いごとなので、のし付きの祝儀袋を用意しましょう。

のしとは、祝儀袋の右上についた「酒とその肴を意味する」縁起のよい飾りです。

祝儀袋は水引(みずひき)という紐で結びますが、入学祝いの場合は下のイラストのような「紅白蝶結び」のものを用意してください。

中包みの書き方

中包みとは、のしや水引がついた袋の中に入れる、お金を入れる封筒です。

中包みの表側には、イラストのように、真ん中に縦書きで金額を書きます。

数字は通常の漢数字でもよいのですが、「大字」とよばれる数字を用いる場合が多いです。

大字は、

  • 一…壱
  • 二…弐
  • 三…参
  • 五…伍
  • 十…拾
  • 千…仟
  • 万…萬
  • 円…圓

のように書きます。

中包みの裏側には、左下に「贈り主の住所」と「氏名」を書きます。

お札の入れ方

お札は中包みに入れます。

お札の表(顔が印字されている方)が、中包みの表面を向くように入れましょう。

お祝い事の場合は新札を入れ、金額は「死」や「苦」を連想させる4や9を避けた方が無難です。

上包みの書き方

上包みは筆や筆ペンで書き、ボールペンや黒以外のインクは使わないようにしましょう。

下のイラストのように、水引の上には「祝御入学」「御入学祝」と書き、下には贈り主の氏名をフルネームで書きます。

連名で贈る場合は、3名までの記載を限度としましょう。

夫婦連名の場合は、右に夫のフルネーム、その左に妻の名前を書く方法が一般的です。

上包みの包み方

お祝い事の場合は、上包みの上側を折ってから下側を折り、下側が手前になるようにしましょう。

折り方が逆になると弔辞の意味になりますので、失礼のないように気を付けましょう。

郵送方法

直接手渡しできない場合は、現金書留で郵送しましょう。

ここまでお伝えした手順通りに祝儀袋を作り、現金書留の封筒に入れます。

豪華な水引の祝儀袋は封筒に入れにくいので、水引が印刷された祝儀袋を入れるとかさばりません。

封筒の中には、「本来なら持参すべきなのですが…」とお手紙を添えると丁寧です。

現金以外を贈る場合

現金以外の品物を贈る場合は、品物にのし紙をかけましょう。

のし紙の書き方は祝儀袋の上包みと同じですが、かける位置は「内のし」と「外のし」の2タイプがあります。

それぞれのかける位置には、

  • 内のし…贈り物を控えめにしたいときのかけ方。品物にのしをかけた上から、包装する
  • 外のし…ひと目で何のお祝いかわかるようにしたいときのかけ方。品物を包装した上から、のしをかける

という違いがあります。

入学祝いは贈る理由が明確なので、「外のし」にしておくとよいでしょう。

まとめ

入学祝いは入学先や贈る側の立場によって、相場が異なります。

ご紹介した相場を参考にして、常識的な金額の品物や現金を贈りましょう。

人によって贈る金額は異なりますが、金額の大きさが大切なのではなく、お祝いの気持ちが伝わるか、相手がもらって本当に嬉しいものであるかが大切です。

贈る前には、

ポイント

  • 贈る相手の好みに合うか
  • すでに持っているものではないか
  • 学校の指定に合っているか

などを事前に確認しましょう。

日本のお祝い事のマナーは細かく、面倒に思うかもしれませんが、相手に気持ちよく受け取ってほしいですよね。

贈る金額や、祝儀袋の書き方などにも気を配り、心からお子さんの入学をお祝いしましょう!

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