子供に友達がいないと、親は心配になりますよね。
親は、子供には友達をたくさん作って、楽しく過ごして欲しいと思ってしまうものです。
しかし親が思うほど子供に友達がいないと、何かしてあげられないかと悩むのではないでしょうか。
この記事では、子供に友達がいない原因や、親がしてあげられることを紹介します。
子供に友達がいない原因は?
子供に友達がいないのには、どんな原因があるのでしょうか?
考えられる原因を3つ紹介します。
消極的で内気な性格
子供が消極的で内気な性格だと、友達が欲しいけどどうやって声をかけていいかわからないのかもしれません。
大人でも、すでにグループができていたり数人の輪ができていたりすると、自分から声をかけるのはとても勇気が必要ですよね。
つい親は「いれてと言ってみたら?」と言いたくなりますが、内気な性格だと最初の一言がなかなか出ないのではないでしょうか。
もし学校での友達作りが難しいなら無理せず、別の出会いの場を作ってあげる手があります。
例えば、得意なことや好きなことで習い事をさせてあげると、同じ趣味の子と出会えることがあります。
学校ではいろんなタイプの子がいて、なかなか仲の良い友達ができないこともあるでしょう。
習い事では、趣味や好きなことが似ているケースが多く話も合いやすいので、気の合う友達を作れるかもしれません。
1人で過ごすのが好き
特定の友達がいなくても、
1人で過ごすのが好き
友達とワイワイ遊ぶより、静かに遊ぶのが好き
友達がいなくても平気
のようなタイプの子もいます。
親としては友達と遊んで欲しい気持ちになりますが、子供の性格にもよるので、無理強いはよくありません。
クラスで孤立せず、集団行動がスムーズなら、子供のタイプと考えて様子を見てあげましょう。
そうは言っても心配は消えないと思うので、担任の先生と子供の様子を共有するのがおすすめです。
もしも子供が困ったとき、すぐ気づいて助けてあげる体勢を作っておけますよ。
人間関係をうまく作れない
仲間の輪に入れない、自然と友達ができないなど、人間関係を構築するのが難しいタイプの子供がいます。
例えば
攻撃的で手が出やすい
意地悪
独占欲が強い
などの場合、周囲の子供が離れてしまう原因になります。
子供自身が気づかずにやってしまっているケースがあるので、すぐに怒ったり責めたりせず、最初は話を聞いてあげましょう。
子供の気持ちを聞いてから「自分がされたらどうかな?」と、相手の気持ちを考えることを教えると、実感しやすいかもしれません。
子供の年齢によって違う友達との関係
子供の年齢によって、友達との関係性は当然違いがあります。
ここでは未就学児と小学生にわけて、友達との関係を解説します。
保育園・幼稚園の未就学児
初めて集団生活を経験する年齢で、これから社会性や協調性を学んでいきます。
特徴として
相手の気持ちを考えられない
周りの空気を読めない
自分のことか見えていない
我慢できない
気持ちの切り替えが難しい
などで、これから身に付けるものです。
また、友達と遊んでいるように見えて個人で遊んでいることも多く、3歳〜4歳(年少)くらいではまだ特定の友達がいない子供もいるでしょう。
年中・年長と年齢が上がるにつれ、友達と一緒に遊ぶなど人との関わりを学んでいきます。
「特定の友達ができない」「いつも1人で遊んでいる」と悩むかもしれませんが、この年齢では珍しくはありません。
園での生活は先生にお任せする部分も多いですが、情報を共有できるよう、積極的に先生と会話する機会を設けましょう。
連絡帳で細かくやり取りするのもおすすめです。
成長が著しい年齢でもあるので、友達関係の変化もたくさんありますよ。
小学生
小学生になると、子供の性格がはっきりしてきます。
積極的な子や消極的な子、大勢と友達になれる子や少ない友達とじっくり付き合う子など、友達との付き合い方はさまざまです。
なかなか友達ができない子供もいて、本人も悩むケースがあります。
低学年のうちは、担任の先生と情報を共有しながら、自然と友達と関われるようにお願いすると良いでしょう。
中学年以上になると、親の干渉を気にするようになるので、やりすぎには注意が必要です。
担任の先生に任せられる部分は任せ、親はいつでも味方で迎え入れてあげるくらいがちょうど良いかもしれません。
友達がいない子供のために親ができること
子供に友達を作ってあげるために、何かしてあげたいと思いますよね。
ここでは、親が子供のために出来ることを5つ紹介します。
親同士・家族ぐるみで仲良くなる
子供が小さいうちに有効なのが、親同士が仲良くなることです。
公園や児童館などに定期的に通うと顔見知りになるので、子供も交流しやすくなります。
親同士が話すようになれば、子供も話しかけやすいですよね。
子供がなかなか話しかけられないようなら、親から声をかけて誘導するのも良いでしょう。
仲良くなってきたら、待ち合わせて遊ぶのもおすすめですよ。
親も一緒に遊ぶ
子供が他の子供の輪の中に入れなそうなら、親が他の子に声をかけ、一緒に混ぜてもらいましょう。
親も一緒なら子供も入りやすくなりますし、安心します。
まず親から「一緒に遊んでもいい?」と声をかけ、子供に「一緒に混ざろう」と誘導してみてくださいね。
子供の好きなキャラクターものを持たせる
子供の間で流行っているものや、好きなキャラクターがいたら、キャラクターグッズを持たせると共通の話題作りになります。
同じキャラクターが好きな子なら、話が盛り上がって距離を縮められるかもしれません。
学校によって制限があるかもしれませんが、文房具に取り入れたりキャラクターの洋服を着せたりしてみましょう。
担任の先生と協力する
友達と過ごす時間の大半は、幼稚園・保育園・学校の時間ですよね。
親だけではなく、担任の先生に協力をしてもらいましょう。
家で子供から聞いた話を伝え、学校での子供の様子を聞き、状況を共有します。
例えば、席替えで似た雰囲気の子と近くの席にしてもらったり、積極的な子から誘ってもらったりするのも効果的です。
担任の先生に相談してみると実は親の心配しすぎで、子供は楽しく過ごし、子供なりのコミュニケーションを取れていることを教えてもらえるケースもあります。
家族で友達を誘う練習をする
一緒に遊びたいと思う子がいても、自分から誘うのは勇気が必要で、言い出せないことも多いですよね。
もしかしたら、どんな言葉で声をかけていいか、わからないのかもしれません。
まずは、家で家族を友達に見立てて練習してみましょう。
兄弟姉妹がいるなら協力してもらうのもおすすめです。
子供に友達がいないことを気にしすぎない
「子供は友達がいるもの」「教室で1人でいるのは浮いているから?」と思い込んでいませんか?
友達ができて欲しいと思うのが親心ですが、あまり言いすぎると子供がプレッシャーに感じてしまうかもしれません。
前述しましたが、特定の友達がいなくても平気だったり、1人でいることが好きだったりする子もいます。
言い換えれば、
自分をしっかり持っている
個性的
自立している
と言えます。
親が「なぜ友達がいないのか」と強く思っていると、子供自身は友達がいなくても平気なのに「自分はおかしいのかな?」と劣等感やプレッシャーを抱いてしまう恐れがあります。
1人が平気で友達がいないことはダメではありませんし、進学や就職で1人になったときすんなり受け入れられるのは強みです。
いじめや友達が欲しいのに作れない場合を除き、必要以上に干渉したり友達作りの話をしたりするのは避けましょう。
まとめ
子供から友達の話が出なかったり、まったく遊びに行かなかったりすると、「友達がいないのかな?」と不安になってしまいますよね。
子供に友達がいない原因はいくつかありますが、年齢や性格によって違いますし、特に心配する必要がない場合もあります。
しかし中には、「友達が欲しいけれどどうしたらいいかわからない」と思っている子もいます。
親だけではなく、担任の先生にも協力してもらうのがおすすめです。
子供の話を聞いたり様子を観察したりして、フォローしてあげましょう。