マイナンバーカードは、個人番号(マイナンバー)が記載されたカードです。
子供でも写真付きで持てる身分証明書で、これ1枚で本人確認書類になって便利です。
2020年9月から始まったマイナポイントは子供のカードでも申請できるので、この機会に子供のマイナンバーカードを作る家庭が多いかもしれません。
しかし子供は成長で顔がどんどん変わるので、「マイナンバーカードの写真が撮影したときと変わっていても大丈夫?」と心配になるのではないでしょうか。
この記事では、
ポイント
- 子供が成長したらマイナンバーガードの写真は変えられるのか
- 写真を撮るとき気をつけたいこと
- 子供のマイナンバーカードを受け取る際の注意
- マイナンバーカードを子供が作るメリットとデメリット
を解説します。
子供が成長して顔が変わったらマイナンバーカードの写真は?
マイナンバーカードの写真は更新の際に撮り直せるので、子供が成長により顔が変化しても大丈夫です。
写真の更新について詳しく紹介します。
マイナンバーカードは更新のときに写真も撮り直す
マイナンバーカードには有効期限があり、更新するたびに写真も新しく撮り直します。
20歳以上の場合はカードを作ってから10回目の誕生日までが有効期限ですが、20歳未満の場合有効期限が5回目の誕生日までとされていて、大人より写真の変更回数が多く設定されています。
顔の変化が多い子供に対する処置と言えますね。
2020年9月現在、有効期限切れによる更新手数料は無料なので、お金がかかる心配はありません。
更新前に写真を変更したい場合は「再発行」になる
子供のマイナンバーカードは約5年で更新ですが、子供の成長具合によっては5年でも顔が変化するかもしれません。
例えばマイナンバーカードは0歳から発行できるので、0歳で作ったカードを5歳の誕生日前まで使うことになり、赤ちゃんと幼児ではかなり顔が成長していると想定できます。
成長で顔が変化してもマイナンバーカードは問題なく利用できますが、写真を変更したいと思うこともあるでしょう。
マイナンバー総合フリーダイヤルで確認したところ、更新時期より前に写真を変更したい場合、「再発行」の手続きをすれば新しい写真にできます。
しかし再発行には手数料がかかり、市区町村によって異なりますが800円〜1,000円必要です。
更新時期なら手数料は無料ですし、もし顔が変化してもマイナンバーカードは問題なく使えるため、無理に再発行する必要はありません。
子供のマイナンバーカード用の写真に決まりはある?
マイナンバーカード用の写真には、子供だけに対する決まりはなく大人と同じです。
適切な写真の例と不適切な写真の例、基準を満たす子供の写真が撮影できない場合どうすればよいかを解説します。
適切な写真の例
マイナンバーカード総合サイトによると、マイナンバーカードの郵送の際の適切な写真は
- 直近6ヶ月以内に撮影した写真
- 正面、無帽、無背景
- 裏面に氏名、生年月日を記入
- カラーでも白黒でも可
となります。
スマホやパソコンから申請する場合のアップロード写真は
- ファイル形式 :jpeg
- カラーモード :RGBカラー(CMYKカラー等は不可)
- ファイルサイズ:20KB~7MB
- ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル
となります。
撮影方法の決まりはなく、スマホ・デジカメ・証明写真・写真スタジオなど自由です。
不適切な写真の例
マイナンバーカードの写真では、不適切な写真だと不備になるかもしれないので注意が必要です。
- 顔が横向き
- 無背景ではない(景色があるなども不可)
- 普段通りの顔でない(満々の笑顔・目をつぶっているなど)
- ピンボケや手ブレ
- 帽子、サングラスをかけている
子供は写真を撮るとき、よく動いたり笑顔になったりしやすいので、難しいかもしれません。
基準を満たす子供の写真が撮影できない場合
マイナンバーカードの写真は、正面で真顔がベターなので、子供の撮影は大変なことが予測されます。
赤ちゃんの場合、白のシーツやタオルに寝かせたり、親の抱っこが必要なら親が白い布をかぶったりする方法があります。
小学生以上なら「笑わないでまっすぐ正面を見て」と言えば理解してくれますが、未就園児だとまだ難しい子が多いかもしれません。
事情により基準を満たす写真が撮れないときは、申請前に個人番号カードコールセンター(0570-783-578)に連絡すれば、個別に対応してくれます。
コールセンターがつながりにくい場合は、お住まいの市区町村の窓口でも相談できます。
子供のマイナンバーカード受け取りで注意すること
子供のマイナンバーカードの受け取りには、気をつけたいポイントが2つあります。
ポイント
- 必要な本人確認書類
- 原則本人が受け取り
この2つのポイントについて解説します。
受け取りは本人確認書類が必要
マイナンバーカードができたら、お住まいの市区町村窓口に受け取りに行きます。
子供の本人確認書類で1点で大丈夫な代表的なものはパスポートですが、ない場合「氏名・生年月日」「氏名・住所」を確認できるものが2点必要です。
- 健康保険証
- 学生証
- 学校名が記載された書類
- 医療受給者証
このなかでほとんどの子供でも持っているのが、「健康保険証」と「こども医療費受給者証(地域によって名前は異なる)」なので、この2点でマイナンバーカードが受け取れます。
15歳未満でも子供本人が受け取り、さらに親の同行も必要
マイナンバーカードは、原則本人が受け取らなければならないので、子供本人が窓口に行きます。
15歳未満だと、子供だけではなく法定代理人(通常は親)と2人で行く必要があり、親の本人確認書類も必要です。
ただし、病気や体に障害があるなどのやむを得ない場合、本人の出頭が困難であることを証明する書類(医師による診断書や、施設の入所を証明する書類)があれば、カードの受け取りを委任できます。
子供のマイナンバーカードを作るメリットは?
活用の幅がどんどん広がっているマイナンバーカードですが、子供が作るのにどんなメリットがあるのでしょうか?
身分証・本人確認書類としてこれ1点で済む
身分証として一番メジャーなのは運転免許証ですが、15歳以下では持っていませんよね。
パスポートなら持っている子もいますが少数派ですし、発行には12歳未満で6,000円、12歳以上で11,000円かかります。
マイナンバーカードなら無料で作れて、公的な信頼性の高い身分証明書として使えます。
また、本人確認書類として1点で済む証明書にもなるので便利です。
子供でもマイナポイントがもらえる
2020年の9月から開始されたマイナポイントは、マイナンバーカードを使って予約・申込をおこない、キャッスレス決済サービスを選んでお買い物やチャージをすると、最大5,000ポイントがもらえるサービスです。
もちろん、子供のマイナンバーカードでもマイナポイントをもらえます。
未成年でキャッスレス決済サービスを使っていない場合、親名義のキャッスレス決済サービスにポイントを付与できますが、注意すべき点があります。
親のマイナポイントを付与したキャッシュレス決済サービスと同じサービスに、子供のポイントは付与できないので、違うサービスの利用が必要です。
具体的には
ポイント
- 親マイナポイント→親名義のA社で付与
- 子供のマイナポイント→親名義のA社では付与できない
- 子供のマイナポイント→親名義のB社で付与が可能
となります。
子供のマイナポイントを親の名義のキャッシュレス決済サービスに付与する場合、複数のサービスを準備しておきましょう。
コンビニで住民票などが取得できる地域がある
土日休みの仕事だと、住民票や印鑑証明などが必要な際、平日役所に取りに行くのが難しいですよね。
マイナンバーカードがあれば、コンビニで証明書が発行できるので、役所が閉まっている早朝や夜にも利用できて便利です。
子供の場合、アルバイト先で住民票の提出を求められるケースがあります。
まだすべての市区町村でコンビニ交付ができるわけではないので、こちらのサイトから確認してみましょう。
市区町村によって交付できる証明書の種類が異なりますが、どの証明書が交付できるかも調べられます。
子供のマイナンバーカードを作るデメリットは?
子供がマイナンバーカードを作る1番のデメリットは、持ち歩くと情報漏洩の心配があることです。
マイナンバーカードは普段使いしないので、いつもは家で保管し必要なときだけ持ち歩くようにすれば、危険を最小限に抑えられるでしょう。
もし紛失しても、24時間365日コールセンター(0120-95-0178)ですぐに停止手続きできるので安心です。
まとめ
マイナンバーカードは子供にとって、写真付きの身分証明書として活用できる便利なカードです。
子供の成長は早いので、成長して写真と変わってしまう心配があるかもしれませんが、20歳未満までは5年ごとの更新で子供の成長に配慮していると言えるでしょう。
更新は無料ですが、更新前に写真を変更したい場合、再交付となり有料です。
子供のマイナンバーカードを受け取る際は、本人と一緒に親の同行や、必要書類もあるので注意しましょう。
マイナポイントなどメリットもたくさんありますが、子供が持つと心配な面もあるので、扱いには十分注意してあげてくださいね。