子供の成長は親にとって、とても気になるものです。
成長をサポートしてあげたいけど、どうしていいかわからなかったり、つい過干渉になってしまったりと悩みは尽きませんよね。
そこで、この記事では年齢別の子供の成長の目安と、グンと伸びる時期や伸びる接し方
についてお届けします。
子供の成長の目安を年齢別で解説
変化が大きい乳幼児期の子供の成長の目安を年齢別に解説します。
子供の成長は個人差が大きいので、まったくこの通りになるというわけではありませんが、成長過程として参考にしてみてください。
1歳までの成長目安
生まれてからの1年で、身長は25cm体重は6kgほど増えます。
動かせる部分が中心から末梢へ、頭部から下部へと広がり、ねんね状態だった赤ちゃんも座ったり、ハイハイや伝い歩きをしたりするように。
また、母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんも、固形物を食べるようになるなど目まぐるしい変化をみせます。
1歳~2歳までの成長目安
1歳2~3ヶ月前後で歩き出しますが、頭の重みもあるので安定するのは2歳を過ぎてからです。
全身を動かして色々な動きができるようになり、手指の動きもしっかりしてくるので道具を使えるようになります。
ですから、遊びでも道具を使うお絵描きや粘土遊び、そして想像力も出てくるのでごっこ遊びも始まります。
そして、「まんま」「ワンワン」などの一語文もでてくる頃です。
自我が芽生え始めてお友達とは物の取り合いやトラブルも起きやすい時期でもあります。。
伝えたい気持ちがあるのに、うまく表現できないもどかしさで癇癪をおこすケースもありますが、正常な発達です。
2歳~3歳までの成長目安
歩きも安定してきて走るようになる子もいます。
階段の昇り降り、ジャンプもできるように。
そして、2~3語文が出てくるので会話が可能になってきます。
自己中心性はこれまでより強くなり、自分はなんでもできると考える頃なので、うっかり大人が手を出すと機嫌を損ねてしまうことも。
おもちゃの貸し借りは、まだ少し苦手な頃ですが、それでも友達と一緒にいたいと思い始めます。
3歳~4歳までの成長目安
運動能力が高くなり、足腰が強くなるので三輪車をこいだり、静止したボールを蹴ったりができるように。
手先も器用になり、簡単な図形を描いたり、はさみを使えるので制作活動を楽しめます。
これまでは名詞中心だった言葉も、自分の気持ちを伝えられたり、「てにをは」を使えたりと変化します。
会話が上手になるため、疑問点をどんどんぶつける子も多いです。
これまで自己中心的だったのが、周りの人のことも考えられるようになり、お友達と一緒に1つの遊びをする頃です。
物の貸し借りや譲り合いも上手になってきます。
4歳~5歳までの成長目安
頭で考えたことと違う動きができるようになるのでスキップやけんけんぱなど不規則な動きが可能になります。
そして、生活習慣が身に付き、お片付けもできます。
まだまだ、思ったことをそのまま口に出してしまったり、空想と現実の区別がつかずウソも増えてきますが、悪気があるわけではありません。
遊びを通じて社会性も身につけていくときで、周りをみて判断するので短時間であれば大人がいなくてもスムーズに遊べます。
しかし競争心や自我も強いためお友達に対する好き嫌いがでてくるケースもあります。
5歳~6歳までの成長目安
社会性が育ち、集団の中の1人として行動できます。
ホチキスやクリップなど道具の用途を理解して使えるようになり、体験したことを絵に描けます。
自分の支度や、簡単なお手伝いもできるので、自立した行動が取れるように。
そして、ダジャレや逆さ言葉などユーモアを発揮します。
自分より小さい子や年配者への配慮もするようになりますが、まだまだ自我と葛藤があるので、もし人に優しくしている姿を見たらすかさず褒めてあげたいところです。
知っておきたい!子供の成長で注目すべきポイント
子供には急にグンと伸びる時期があります。
あらかじめ知っておけば、子供の成長を余裕を持って助けてあげられますし、しっかりと見届けられます。
敏感期(臨界期)
敏感期(臨界期)は0歳から6歳くらいにやってくる、子供の経験や興味を持ったことが最も身につく時期です。
子供自身が興味を持って何かにのめり込み、能力を取得した後は急に興味を示さなくなり、次の習得すべき能力のために対象をみつけるというサイクルが起きます。
同じ服を毎日着たがる、毎日どんぐりを拾ってくるなど、親からみると無意味に感じることもありますが、成長のためだと割り切って見守りましょう。
興味関心へのサイクルを絶ってしまうのが一番よくないといわれています。
子供の素質や才能は、成長すればするほど引き出しにくくなるといわれています。
ですから、敏感期の行動は命や大怪我の可能性がない限り、見守ってあげるのがよいでしょう。
ゴールデンエイジ期
ゴールデンエイジ期とは、10歳から12歳頃で子供の運動能力がグーンと発達する時期です。
ゴールデンエイジ期の特徴として、大人のようにいちいち頭で考えなくても、見よう見まねで習得できる点が挙げられます。
ゴールデンエイジ期で一気に花開くためには、プレ・ゴールデンエイジ期と呼ばれる4~6歳のに、なるべくたくさんの動きを身につけることが大切です。
特殊なトレーニングや習い事は必要ないので、鬼ごっこやボール遊び、公園遊びなど普段の遊びで体を動かして習得しましょう。
つまり子供の頃から、盛んに体を動かして外遊びをしていれば、ゴールデンエイジ期に運動能力が伸びる可能性が高いというわけです。
ゴールデンエイジ期は人生で1度きりといわれているので、見逃せないポイントです。
成長スパート
成長スパートは第二次性徴期とも呼ばれ、身長がグンと大きくなる時期です。
一般的には男子は13歳頃、女子は11歳頃にスタートし、1年間に男子は約10〜12cm、女子は約8cmも身長が伸びるといわれています。
成長スパートの時期に栄養と睡眠をしっかり摂り、適度な運動をすることにより伸びる可能性がアップします。
この時期はサプリメントを足してあげるのもよいでしょう。
成長スパートが終わると身長の伸び率はさがり、やがて伸びなくなってしまいます。
個人差が大きくいつ始まるかがわからないので、小学校中学年くらいから、毎月身長を測ってグラフ化しておくことをおすすめします。
子供の成長を手助けしないとどうなる?
子供は親のサポートがなくても、それなりの成長をみせてくれます。
しかし、サポートがあると元々の伸びしろよりも、さらに大きく伸びる可能性が上がります。
あらかじめ成長の目安を知っている大人が意識的に見ることによって、その時期お子さんに必要な課題がわかるためです。
サポート方法はお子さんの成長過程によって変わってきますが、課題を解決して成功体験を積むことはお子さんの成長に必ずプラスの効果をもたらしてくれます。
すぐできる!子供がグングン伸びる向き合いかた
子供の成長発達や能力を伸ばしてあげられる接し方について解説していきます。
こちらの章では5つの方法を挙げていますが、無理にすべてをおこなう必要はありません。
すぐにできそうだと思った方法や、やってみたいと思った方法から始めてみてください。
栄養と睡眠を大切にする
とても基本的なことですが、生活の基礎は食事と睡眠ですから大切にしたい要素です。
身体的な成長だけではなく、運動能力や精神面の発達にも不可欠です。
とはいえ、毎日のこととなるとハードルが高いと感じるママも多いでしょう。
食事に関しては、具だくさんの味噌汁を1日1杯飲ませることから始めてみてはいかがでしょうか?
汁物は水溶性の栄養もキャッチしてくれますし、アミノ酸たっぷりの発酵食品である味噌が使われていて栄養満点です。
睡眠については、起きる時間と寝る時間を決めることから始めるのをおすすめします。
成長に気づいたら褒める
褒められると自己肯定感や好奇心が育ちます。
努力やプロセスを褒めてあげると、結果を出すためではなく、自分のために頑張れるのでオススメです。
たとえば、「前と比べて丁寧に字がかけているね」「最後まで諦めずに問題を解いていたね」と褒めてみてください。
ちょっとした親からの声掛けも子供に大きな影響を与えるので、どんどんプラスの言葉をかけてあげましょう。
やりたいことやできることは任せる
失敗してしまうと、親の負担がかえって増えるのでついつい先回り行動をしてしまいがちですが、子供が自分でできることは思い切って任せてみましょう。
「失敗は成功のもと」や「怪我の功名」などのことわざにもあるように、失敗にまさる学びはありません。
失敗を重ねると、次に起きないようにするにはどうすればいいかを考えて行動をするためです。
ですから、親は子供が過度に失敗を恐れないようにフォローしてあげましょう。
失敗を責めずに「大丈夫だよ」「どうやったら、こぼさないか一緒に考えよう」など、声をかけてください。
アイメッセージを使う
アイメッセージとは「私は」を主語とした伝えかたで、相手を尊重しつつ自分のメッセージを届ける方法です。
押しつけや息苦しさを感じさせないので、褒めるときにも注意をするときにも有効です。
アイメッセージで会話をすると、お子さんが相手の気持ちを思いやるきっかけにもなります。
たとえば、お子さんを褒める場合は「えらい!」「すごい!」よりも「お手伝いしてくれるから、助かっちゃった」「前よりも上手になっていて驚いたよ」と、ママがどう思ったかを話してみてはいかがでしょうか?
そして、叱る場合は「ダメ」「やめなさい」を使わず、「あなたがもしケガをしてしまったら、ママは心配になっちゃう」と伝えます。
アイメッセージでお子さんを前向きな気持ちにしてあげましょう。
子供の話を聴く
親が子供の話を十分に聴いてあげると、自分の話を受け止めてくれる安心感から自己肯定感があがります。
また、話すことで思考が整理され、視野が広がりますし、コミュニケーション能力も上がるのでいいことづくめです。
話を上手に聴くコツは下に挙げた行動をとることです。
ポイント
相槌、アイコンタクト
うなずく
笑顔
オウム返し、オーバーリアクション
もし、お子さんの話をうまく聴いていない気がする方は、まずは子供の話を聴く時間を今よりも長くすることから始めてみてください。
1日5分程でも、お話しする時間を設けるのもおすすめです。
まとめ
子供の成長の目安について解説しました。
子供の成長には個人差が大きいため、成長の速度は違いますが過程は似たようなものになります。
また、急に体や能力が伸びる時期がありますので見逃さずにサポートしてあげたいものです。
もちろん、親の手厚いサポートがなくても子供はそれなりに成長しますが、手助けしてあげるとより伸びる可能性があがります。
子供が伸びる接しかたとして、たとえば「子供の話を聴く」「成長に気づいたら褒める」などの、簡単に取り組める方法もあります。
まずは出来そうなことから始めてみてはいかがでしょうか?