成長期というと、一般的には小学生から高校生くらいをイメージする方が多いかもしれません。
ですが、実は成長期を過ぎたとされる大学生でも身長が伸びる可能性は十分にあるんです!
そもそも、成長期は個人差が大きいので、生活や運動、食事を改善すれば大学生でも伸びる可能性は十分にあります。
この記事では、大学生が身長を伸ばすために必要な知識をぎゅっとまとめて説明していきますね。
大学生が身長を伸ばす秘訣その①
まず、一番効果的なのは「体のゆがみを治すこと」です。
特に
ポイント
- 脚のゆがみを治す
- 猫背を治す
この二つは重要です!
受験勉強中や大学の講義を聴いている間、ついつい背筋を丸めていたり、いつも同じ足を脚を組んでいたりしていませんか?
悪い姿勢を続けていると、体は長い時間をかけて歪んでいきます。
体が歪んでいるせいで、身長が数cm低くなっている人も少なくありません。
歪みを治すのに最適な、自宅でできるストレッチを以下で詳しく説明していきます。
ただし、ストレッチをすると痛む場合は、無理せず病院や接骨院などを受診することをおすすめします。
脚のゆがみを治す
一般的にひざ下の骨が外側に歪曲し、膝の内側同士がくっつかない脚を「O脚」。
ひざは付くが、くるぶし同士が離れてしまう脚を「X脚」といいます。
外側、もしくは内側に歪んだ骨を矯正することで脚がまっすぐになると、歪んで低くなっていた分が元に戻り、身長が伸びるんです。
自分の脚がO脚かX脚か確かめる方法
まずは自分の脚がどんなふうに歪んでいるのかを確かめてみましょう。
こちらの動画を参考に、脚の歪み方を確認してから必要なストレッチを行っていくと効果的ですよ。
ストレッチでO脚を治す
外側に開いた膝と内側に傾いてしまった股関節を治すストレッチです。
毎日行う事で、少しずつ歪んだ股関節と脚の骨を元の形に戻っていきます。
ストレッチでX脚を治す
膝が内側につぶれてしまっているX脚を治すストレッチです。
普段からなるべく脚の小指側に荷重がいくよう意識して生活することが大切です。
猫背を治す
猫背の人は背骨が歪んでいるため、上半身が全体的に前傾しています。
この前傾している骨を矯正して、正しい姿勢に戻すと人によっては数cm身長が伸びるといわれています。
というのも、背骨は24個の椎骨とその間の椎間板という軟骨がが組み合わさってできているのですが、猫背になるとこの椎間板が潰れてしまうのです。
一つの椎間板が1mm潰れただけでも、背骨全体でみると2cm近く潰れてしまっている事になります。
この椎間板の潰れを治し、背骨を元の長さに戻すことで本来の身長に戻る、という仕組みです。
猫背を治すストレッチ
猫背を矯正するストレッチです。
一時的なストレッチにプラスして、日々の姿勢に気を付けること、体幹を鍛えることも有効です。
大学生が身長を伸ばす秘訣その②
大学生が身長を伸ばす秘訣2つ目は、「成長ホルモンの分泌量を増やす」ことです。
体を成長させるために必要な成長ホルモンは、分泌のピークが思春期の後半と言われており、20歳を過ぎたあたりから徐々に分泌量が減っていくのが特徴です。
思春期を過ぎている場合は、より成長ホルモンが分泌されやすい生活習慣を続けていく事が重要です。
成長ホルモンの7割は睡眠中に出ている
成長ホルモンは24時間常に分泌されていますが、特に多く分泌されるのが睡眠開始直後とノンレム睡眠中という結果が出ています。
若年層ほど睡眠中に成長ホルモンが分泌され、中年以降は睡眠に関係なく分泌量が少なくなっていくのが成長ホルモンの特徴です。
良質な成長ホルモンを出すためには、就寝前後の習慣がカギ!
スマートフォンやパソコンの画面から出ているブルーライトの刺激は、就寝前の脳に悪影響を及ぼします。
ブルーライトの明かりのせいで脳が「朝だ」と勘違いしてしまい、メラトニンという睡眠をつかさどるホルモンの分泌を抑えてしまうからです。
すると、眠っているにも関わらず脳が活動状態となってしまうため成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
スマホのゲームや友人とのやり取りはなるべく就寝一時間前に終わらせて、睡眠に向けて脳を休ませるのがおすすめです。
睡眠中以外で成長ホルモンが出やすいのは「空腹時」と「運動後」
睡眠時以外でも、特に成長ホルモンが分泌されるのは空腹時と運動後です。
空腹になると胃の中から「グレリン」という成長ホルモンの分泌を促進する物質が出ることが研究でわかっています。
また、筋肉に強い負荷を与える運動をすると運動後に血中の成長ホルモン濃度が高まることも研究で発表されています。
引用
運動強度(METs)と成長ホルモン分泌の関連について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tokusimabunriu/96/0/96_117/_pdf/-char/en
睡眠時間と成長ホルモンの分泌量
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=8215
胃から発見された摂食亢進ペプチド:グレリン
http://jams.med.or.jp/symposium/full/124045.pdf
大学生が身長を伸ばす秘訣その③
大学生が身長を伸ばす秘訣3つ目は、「骨を成長させる栄養を摂る」ことです。
大学生になったのをきっかけに、一人暮らしを始めた方も多いと思います。
しかし、一人暮らしになると解放感で好きなものばかりを食べすぎたり、面倒くさくなって食事を抜いたり…気が付けば、必要な栄養素が全く摂れていない、なんてことになりがちです。
身長を伸ばすためにも、やはり栄養素はしっかり摂っていきたいですよね。
ここでは、特に骨を強くするために必要な栄養素について説明していきます。
骨を強く成長させる栄養素を取ることが大切
骨にいい栄養素と言えばカルシウムと思われがちですが、カルシウムは骨の密度を上げる栄養素であって骨を成長させるわけではありません。
骨を成長させるためには骨の原料となるタンパク質や、カルシウムの吸収を促すビタミンDなども併せて摂取する必要があります。
骨を成長させるのに必要な栄養素は以下の通りです。
ポイント
- 骨の密度をあげるカルシウム
- カルシウム吸収率をあげるビタミンD・マグネシウム
- 骨の原料になるタンパク質
カルシウムが多く含まれている食べ物は、乳製品、骨まで食べられる小魚、納豆などです。
マグネシウムは海藻や魚介類、大豆に、ビタミンDはきのこ類、魚介類に多く含まれています。
そして、タンパク質は魚や肉、チーズ、大豆製品に多く含まれています。
とはいえ、料理をするのは面倒くさい…という方も多いと思います。
そんな時は
ポイント
- 飲み会ではチーズや焼き魚、冷奴などを積極的に食べる
- ジュースの代わりに牛乳を飲む
など、今よりも少し栄養素が採れる食生活を目指してみて下さい。
大学生が身長を伸ばす秘訣その④
補足ですが、世の中には成長期を過ぎた大人でも運動を始めた途端急に背が伸びたという人が多く存在します。
有名なのが、スコットランドのサッカー選手スコット・マクトミネイ選手です。
スコット選手は21歳の頃から体づくりに目覚め、ジムに通い続けた結果、1年半の間に5フィート6インチ(約168cm)から6フィート4インチ(約195cm)まで成長したというのです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか。
大人になって背が伸びた人は、運動をしている人が多い
運動をすると骨に刺激が伝わります。
すると、骨に「刺激に耐えられるよう今より骨を強化しよう」という命令が脳から伝わり、骨密度が上昇します。
また、運動は成長ホルモンの分泌を促します。
成長ホルモンが分泌され、さらに骨密度が上がった結果、思春期をすぎた後でもが身長が伸びた可能性があります。
まとめ
まずは、普段の姿勢を見直して体の歪みを取ることが大切です。
歪みのひどい人は治すだけで数cm身長が伸びる(本来の身長に戻る)可能性があります。
また、成長ホルモンをより分泌させるために適度な睡眠と運動、栄養を摂取することも大切です。
大学生になってからでも身長が伸びた!という方は多くいます。
あきらめずに、普段の生活の中に身長が伸びる習慣を取り入れていきましょう。