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子供の自立が寂しい…辛さを乗り越える手段と気をつけたい症状とは?

毎日のお弁当作り、駅への送り迎え、夜食の準備…。

忙しさの渦中にいたころは「早く自立して欲しい」「1人の時間が欲しい」なんて思っていたのに、いざ子供がいなくなると寂しくて泣いてしまう、何も手につかない。

そんなことはありませんか?

寂しさのあまり、ついつい子供に連絡してしまう…なんてこともあるかもしれませんね。

今まで当たり前のように隣にいた子供が急にいなくなることで、心に大きな穴が空いたような気持ちになるのも当然です。

とはいえ、そのまま寂しがってばかりいては前に進むことはできません。

この記事では、子供が自立した後に陥りやすい「空の巣症候群」と呼ばれる症状、そして子供が自立した後の心構えについて取り上げます。

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子供が自立して寂しい…「空の巣症候群」という症状に注意

子供が巣立ち、あんなににぎやかだった家の中がひっそりと静まり返ってしまう…そんな寂しさは、誰もが想像、共感できると思います。

しかし、寂しさや悲しみにくれてばかりいるとうつ病にも似た症状に陥ってしまう可能性があるのです。

特に長い間子育てが人生の中心になっていた専業主婦がなりやすいこの症状を、「空の巣症候群」と呼びます。

空の巣症候群の主な症状とは

空の巣症候群とは、ひな鳥が巣立ち空っぽになった巣になぞらえて名付けられた、神経症に近い症状を指します。

主に

  • 自分を無価値だと感じる
  • やる気がでない、寂しくて何も手につかない
  • 眩暈、頭痛、不眠になる
  • 食欲低下、もしくは暴飲暴食など自暴自棄になりがち

など、精神的、また身体的に影響を及ぼします。

今まで知らず知らず心の拠り所にしていた「子供を育てる」という大きな目的を失い、環境の変化についていけないことから生じる場合が多く、うつ病や五月病に近い症状と言われています。

どんな人が空の巣症候群になりやすい?

空の巣症候群になりやすいのは以下のような人です。

  • 子育てを理由に自分のやりたいこと、興味を全て後回しにしてきた
  • 子供が生きがい、子育てが自分の全てだった
  • 子供を通じて築いた人間関係しかない
  • 子育て以外に興味がない
  • 人付き合いが苦手で子供以外との人間関係が築けていない

こういった方は、子供が自分の人生の全てになってしまっている場合が多くあります。

そのため、子供が巣立つと「やりがいがない」「今後の人生どうやって生きていけばいいかわからない」と不安になってしまい、その結果空の巣症候群となる可能性が高いと言えます。

空の巣症候群を予防するために

空の巣症候群にならないためには、子供が巣立つ前から予防と準備をしておく必要があります。

子供が巣立つ前に、どのようなことをしておけばよいでしょうか。

①自分だけの趣味を見つける

1番簡単でお勧めなのが、自分だけの趣味をみつけることです。

趣味なんてない、という方は、子供が生まれる前に興味のあったことや行ってみたかった場所、やってみたかったことをもう1度思い出してみて下さい。

子育て以外に楽しい!と打ち込めることがあれば、寂しい気持ちも紛らわせることができます。

②配偶者や家族、親族との関係を改めて見つめなおす

子供が巣立った後に、家で過ごす相手はいますか?

配偶者をはじめ同居の家族がいる場合は、子供がいなくなった後はどのような関係性を築いていきたいのか、改めて見つめ直す良い機会です。

例えば、

  • 今までは育児のパートナーだったが、これからは共通の趣味を通じて交流を深めていきたい
  • 子供に手がかからなくなる分、家事などの分担を変更したい
  • 子供がいなくなった今、別に暮らすことも視野にいれて新生活を考える

などです。

子供ありきの関係性だった場合は、特に子供がいなくなったあとどのような距離感、関係性で暮らしていくかを考えておく必要があるでしょう。

③誰かに相談する、同じ境遇の人の声を聞く

同じような境遇の人が知り合いにいれば、そういった方に相談するのもよいでしょう。

身近な人には知られたくない、という場合は、SNSなどで発信したり、無料の電話相談(よりそいホットライン)などを利用したりするのもおすすめです。

もしくは、インターネットで検索して同じような悩み、境遇の人達の声を聞くことで「自分だけじゃない」と少し前向きな気持になれると思います。

一般社団法人社会的包摂サポートセンター「よりそいホットライン」

電話番号:0120-279-338

④ノートに気持ちを吐き出す

誰かに相談するのは性格的に合わない、という方は、ノートに気持をとにかく書き出してみる方法がおすすめです。

綺麗な文章にする必要はありません。

「寂しい、どこにも行ってほしくない、でもそんなこと言えない、これからどうなるんだろう…」といったように、感情のままに思いついたことを素直に書いて大丈夫です。

アメリカで行われた研究によると、感情を紙に書き出す行為を何日かにわたって行うことで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑えられ、健康状態が良くなるという結果が報告されています。

また、辛ければ書いたノートを見返す必要もありません。

書きなぐったら、そのまま破いて捨てる方がスッキりする場合もありますよ。

⑤子供を連れずに行動してみる

今までどこにいくにも子供と一緒だった、という方は、あえて子供がいるうちから子供と別行動をしてみてはどうでしょうか。

買い物はもちろん、行ってみたい美術館やカフェなどあえて「子供と行ったら楽しいだろうな」という所へ1人で行ってみて下さい。

子供がいないから1人で行くしかない…ではなく、子供がいなくても1人で楽しめる!という経験を積むことで、いざ子供がいなくなっても1人で行動する抵抗感が少なくて済みます。

⑥仕事をする、資格を取る

  • パートや契約社員に応募してみる
  • クラウドソーシングサイトに登録して在宅仕事を始める
  • 興味のある資格をとる

など、子育てとは違うことに目を向けるのも有効です。

得に、新しい仕事を始めた場合は覚えることもあり、巣立っていく子供のことを考える余裕もなくなるでしょう。

強制的に子供以外のことを考える時間を作ることで、考えすぎるのを防ぐ、というのも1つの方法です。

⑦子供の物を断捨離をする

子供がいなくなった後の子供部屋はどうしますか?

いつか帰ってくるかも、帰省した時に使うかも…と部屋を空けておく選択肢もありますが、学習机や教科書、部活動の道具などはあまり必要ないのではないでしょうか。

子供がいなくなった後にそれらを見て思い出して辛くなるくらいなら、子供がいるうちに話し合って断捨離してしまった方が良いでしょう。

親が思っている程、子供は家に残していくものに執着はしていません。

なぜなら、子供はこれから新しい場所で新生活を始めることに心が向いている場合がほとんどだからです。

また、子供が巣立った後にいちいち連絡を取り、捨てるか捨てないかの判断を仰ぐのも手間がかかりますよね。

子供と一緒に思い出を語りながら潔く捨てる、譲ることで、お互い気持ちの整理をつけることができます。

また、子育て終了に向けての良い思い出にもなるでしょう。

空の巣症候群になってしまったらどうしたらいい?

もしすでに「自分は空の巣症候群かも」と思っている方も、気持を切り替える方法、子育て以外のことに目を向ける方法としてこの記事の

の①~⑥の中でできそうな方法を試してみて下さい。

空の巣症候群は、精神的な理由が原因です。

眩暈や頭痛といった体の不調も、寂しさや悲しさが薄れると共に徐々に快方に向かうようであれば問題ありません。

ただし、

  • あまりに精神的に辛く1日中起き上がることもできない
  • 食べ物が喉を通らず体力が落ちていく
  • 自殺や自傷行為を考える、実行しようとしてしまう

などといった場合は、空の巣症候群が進行してしまい、重度のうつ病や神経症となっている可能性があります。

こういった場合はできるだけ早く医者に相談し、施設でのリハビリや専門家のカウンセリングなどを受けましょう。

自立をした子供との適切な距離感とは

子供の自立が寂しいからといって、必要以上に連絡を取ったり帰ってくるよう誘ったりするのは間違いです。

すでに子供は一人前の大人として社会生活を営んでいます。

しかし、親があまりに連絡をしてくる、あなたがいなくて寂しいといった態度を取っていると、「親を1人にしておいて大丈夫だろうか」と子供に余計な心配をかけてしまう可能性があります。

連絡をどうしても取りたいなら、子供の現状を聞いてばかりではなく「こんな新しいことを始めた」など前向きで明るい報告も織り交ぜましょう。

そうすれば、子供も「自分がいなくても親が楽しくやっている」と安心することができます。

親は子供が思い出した時、頼りたいと思った時に愛情をもって受け入れる準備さえしておけば十分です。

子供が自立したからこそ、新しく始めたい第二の人生

子供の自立は、決して寂しいばかりではありません。

自分のために使うことができる時間が増え、今まで以上に充実した人生を送ることだって可能です。

①家具や生活用品を一新する

子供がいなくなり使わなくなった部屋や食器、汚れていた家具などを一新すると、子供への未練を断ち切ることができます。

何もかも無理に捨てる必要はありませんが、「子供がどうせ汚すから」と買っていた安いものや趣味ではないものは、新しく自分や家族の趣味に合わせて買いなおしてみてはどうでしょうか。

子供が巣立った後の家をより暮らしやすく快適にすることで、気持のよい第二の人生をスタートすることができるでしょう。

②夫婦関係を再構築する

これまで子供に関することばかり話し合っていた夫婦なら、今後共通の話題がなくなってしまうかもしれません。

子供が巣立った後、会話のない生活は辛いですよね。

夫婦で共通のあたらしいことを始めてみる、旅行や観光にいくなど、子育て以外にも共有できる話題を作っておけば「喋ることがない」といったことも回避できますよ。

③初めてのことに挑戦する

年齢を言い訳にする必要はありません。

何歳からでも、新しいことにチャレンジして新しい世界に飛び込んでいくことは十分に可能です。

例えば、世界最高齢のゲーム実況YouTuberとしてギネス登録された森浜子さんは、80代で配信を始め、90代になった今、世界中から「ゲーマーグランマ」と呼ばれ注目を集めています。

他にも70歳からマラソンを始めた中野陽子さんは、「全日本マスターズ陸上競技選手権」のシニア部門で世界記録と日本記録の両方を獲得しています。

定年後に始めた趣味や職業で周りの人から認められ充実した第二の人生を送っている方は決して少なくありません。

もちろん誰かに認められるために始める必要はありませんが、好きで打ち込んでいるうちに世界が広がり充実した人生や人間関係を作れる、といったことは大いにあります。

前から気になっていたこと、やってみたいと思っていたことに挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

子供が自立をして寂しくなるのは、子育てに打ち込んでいた親であれば当たり前のことです。

寂しさや辛い気持ちのせいで身体的、精神的に不調が起こってしまうことも珍しくありません。

ですが、あまりにも長い期間無気力状態が続く、気持ちがふさぎ込んでしまう場合は「空の巣症候群」と呼ばれる、うつ病に近い症状を患っている可能性があります。

空の巣症候群になると、酷い場合は1日中起き上がることができなくなってしまったり、生活に支障がでるような身体的不調が起こったりするため、治療もしくはカウンセリングが必要です。

空の巣症候群を予防・克服するためには、

  • 自分のやりがい、趣味を見つける
  • 人に相談する
  • 仕事を始める
  • 子供の持ち物を整理する

といった行動が効果的です。

長い間自分の人生の中心にいた子供が自立して巣立っていくことで、心の中にぽっかりと穴が空いたような気持になってしまうかもしれません。

しかし、それは終わりではなく新しい第二の人生の始まりでもあります。

今まで時間がなくてできなかったこと、興味のあることに挑戦し、新しい世界に飛び込むことで次第に寂しさは薄れていくでしょう。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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