いつまでも宿題をしない子供。
毎日毎日「宿題しなさい!」と怒るのもうんざりですよね。
叱るだけではどうにもならないと分かっていても、ついイライラしてしまうものです。
この記事では、宿題をしない子供についイライラしてしまう方に向けて、解決方法や心の保ち方をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
子供が宿題をしない理由って?
子供が宿題をしない理由の一つとして「宿題をする意味(メリット)が分からない」ことがあります。
宿題には、学習の習慣づけや知識の定着を図ること、考える力を身につけることなど多くの意味合いがありますが、どれも子供には理解しにくいことでしょう。
大人でも、必要性を感じない仕事やメリットを感じられない仕事には、力が入りにくいものですよね。
子供にとっても、宿題のメリットや必要性を感じる意識が必要だといえるでしょう。
子供が宿題をしない時の解決策
次に、子供に宿題をさせるための具体的な方法について紹介していきます。
親として出来そうなもの、子供に向いてそうなものを選択して実践してみてください。
子供に宿題をするメリットを感じさせる
子供にとっての宿題をするメリットには、次のようなものが挙げられます。
自分の子供にはどんなメリットが向いているかを見極めて誘導してあげることで、自然と宿題に取り組む日がくるかもしれません。
分かる(できる)と楽しい
野球や水泳、ピアノなど習い事をしている子供たちも少なくないでしょう。
楽しいと思える物事には「できた!」という成功体験がつきものです。
勉強も同じで、分かる(できる)ようになると自然と勉強が楽しくなります。
まずは簡単な問題から解き「分かるぞ!」という成功体験を増やしていきましょう。
褒められると嬉しい
子供だけでなく、大人でも褒められると嬉しいものですよね。
仕事や子育てを日々頑張っている中「いつも頑張ってるね!えらいね!」と褒められると「よし、頑張ろう!」と思えますよね。
ポジティブな言葉がけは魔法のように力が湧いてくるものです。
宿題を頑張っている時、やり切った時はしっかりと褒めてあげるとよいでしょう。
親が喜んでくれると嬉しい
子供は親を喜ばせたい、笑顔にしたいという気持ちが強く、その手段が勉強になることもあります。
親が喜んでくれるなら勉強をもっと頑張りたい、親の笑顔が見れるなら宿題も頑張れるという子供は多いです。
子供が宿題をしっかりできた時は「お母さん(お父さん)も嬉しい!」と気持ちを伝えてみるといいですね。
将来の夢に近づく、将来の選択肢が広がる
将来の夢がある子供には「勉強は夢を叶えるための近道になる」ことを教えてあげると効果的でしょう。
どんな仕事であっても、頭で考え問題を解決していくことは非常に重要です。
「賢くなること=夢への近道」という認識は子供にとって十分、宿題をするメリットとなります。
宿題を始める前に声かけをする
宿題をなかなかしない子供は、少なくとも宿題に対して面倒くさい、勉強が嫌いといったマイナスの感情があることでしょう。
そんな時、早くやりなさい!というように叱られてばかりでは、宿題をしないどころか勉強がますます嫌いになりかねませんね。
宿題を始めるのが苦手な子供には「一緒にやろう」と声をかけてあげるといいでしょう。
一人では気が乗らなくても、誰かと一緒なら仕方ないな、やってみようかなと思えるかもしれません。
宿題をするタイミングを子供に委ねる
宿題を始める前の声かけが効かない子供には、思い切ってタイミングを任せてみましょう。
ただしこれは、宿題をしない子供を放っておくという意味ではありません。
「宿題をいつやるか決めてごらん」と声かけをし、子供自身に宿題をやる時間と自分で決定したことを意識させることが重要です。
自分で決めることで心の準備もしやすく、行動にも移しやすくなるでしょう。
宿題を自発的に始める練習にもなるため一石二鳥といえます。
まずは一問だけ解かせてみる
色んな言葉がけを試してもどんな手を使っても、子供が宿題を始めない。
そんな時にぜひ試してほしいのが「まずは一問だけ解かせてみる」ことです。
「一問だけ一緒にやろう!」と声をかけ、宿題にとりかかるハードルを限りなく低くしてあげるのです。
「まぁ一問だけなら…」と始めてみると、不思議なことに「あと一問だけやるか…」と少しずつやる気が湧いてくることがあります。
子供の宿題をサポートする
ようやく子供が宿題に取りかかった時は、子供のやる気が落ちないようにサポートをしてあげるとよいでしょう。
具体的には、一緒に問題を解いたり、競争心の高い子ならゲーム感覚で競ってみるのもいいですね。
宿題の時間が親子のコミュニケーションの場になれば、子供の勉強に対する意識もポジティブに変化していくでしょう。
宿題をしない子供にイライラしてしまうのはなぜ?
毎日毎日、宿題をしない子供にイライラしてしまってどうしようもない…
何を言ってもどんな手を使っても子供は言うことを聞かないし、イライラする自分にも疲れてしまった…
そんな方に向けて、最後に心の保ち方について解説していこうと思います。
これを読んで心が軽くなると嬉しいです。
宿題をしない子供に対してイライラしてしまうのも、元はといえば親心ですよね。
「宿題をしなかったら学校の勉強に遅れてしまうのではないか」「先生に叱られるのではないか」そんな心配が根底にあることでしょう。
一方で「宿題はしなければならないもの」といった意識が強い方もいるのではないでしょうか。
この「しなければならない」といった思考は、子供にとっても親にとっても大きなストレスの元となってしまいます。
強制的な意識の元では勉強にポジティブなイメージは生まれません。
まずは「しなければならないもの」という感覚から抜け出してみるところから始めてみましょう。
つい感情的に怒ってしまうのは自然なこと
NPO法人子育て学協会の調べによると、親の具体的な育児の悩みのトップは「つい感情的に叱ってしまうことが多い」であることが分かりました。
ついイライラして叱ってしまうのはあなただけではないのです。
多くの親が同じ悩みを抱えているということ、つまりごく自然なことといえます。
決して、親としてダメだ、自分だけが出来ていないなどと考える必要はありません。
宿題をしない子供へのイライラを解決する方法
時間や距離が解決してくれることもある
どうしてもイライラが止まらずつらい時もあるでしょう。
そんな時は、子供をみてくれる人がいるならお任せし、思い切って子供から距離をとる方法が効果的です。
時間と距離が解決してくれることもきっとあるはず。
離れてみることで気持ちのクールダウンや思考の整理につながり、いい方向へ向かうきっかけとなるかもしれません。
誰かに頼ってみよう
もう一人じゃ解決できない…という時は、すぐに誰かに頼ってみましょう。
あなたを助けてくれる人はたくさんいるはずです。
友人や祖父母だけでなく、学校の先生や地域の相談ダイヤルなど、方法はたくさんあります。
話を聞いてもらうだけでも心は軽くなるでしょう。
相談ができる施設やサービスを紹介しますので、ぜひ活用してくださいね。
- こころの健康相談統一ダイヤル(※所在地の都道府県が実施している相談機関に接続されます。)
電話番号:0570-064-556 - よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
電話番号:0120-279-338
HP:よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
まとめ
宿題をしない子供についイライラしてしまうことは誰にでもあるでしょう。
実際に、育児の悩みのトップは「つい感情的に叱ってしまうことが多い」ことだというデータもあるほどです。
決して、親としてダメだ、自分だけが出来ていないなどと悲観的になる必要はありません。
具体的な解決方法としては、子供に宿題をやるメリットを与えてあげることや、ポジティブな言葉がけなどがありますが、そんな簡単にはいかないこともあるでしょう。
イライラしてどうしようもなくなった時は、子供を誰かに預けて距離をとってみたり、知り合いに相談したり、地域の相談ダイヤルを活用しましょう。
あなたを助けてくれる人は必ずいます。