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仕事があるのに…子供が急な病気に!具体的な対処法を解説

子供を保育園に預けて働くママにとって、子供の急な病気は焦りや不安を生み、時に心の余裕を失わせてしまいます。

子供が小さいときだけだと分かってはいても、実際にその真っただ中にいるとあらゆる不安で圧し潰されそうになりますよね。

預け先を確保できるのか、職場の人間関係が悪くなってしまわないかどうか…

今回はそんな不安を解消できる、具体的な対処法をご紹介します。

順に解説を見ながら、一緒に考えてみましょう。

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仕事はどうする?預け先は?子供が病気になった時の対処法

ママが働き始めると、子供たちはそれまで自宅が中心だった生活から保育園に入り集団生活となります。

朝はいつも通り元気だったのに、数時間後には保育園から呼び出しの電話がかかって来たり、朝方に熱が出たり…

「さあ、どうする!?」という場面によく遭遇します。

そんな時は深呼吸して、やるべきことをひとつひとつ実行していきましょう。

では、ここから子供が病気になったらどうするべきか具体的な手順をご紹介します。

まずは職場へ連絡する

子供の体調不良で保育園に預けられないときは、まず第一に職場へ連絡です。

早ければ早いほど、勤務を調整してもらえる可能性が上がります。

朝発熱に気づいたときなどは慌ててしまいますが、いち早く連絡を行い預け先を探しましょう。

前日に異変があったりこのままだとと悪化して登園が難しいと思ったときは前日のうちに職場へ連絡しておき、預け先の確保を行います。

朝起きていつも通り元気なら、職場へ出勤できる旨の連絡と預け先へのキャンセルを忘れずにしてくださいね。

子供が病気の際の預け先

職場への連絡と同時に大切なのが、預け先の確保です。

熱が出ていたり辛そうな姿を見ていると、できるだけ一緒にいてあげたいのが親心です。

しかし、自分が休めば職場に迷惑がかかるのも事実。

実際に、病気の子供を預けるにはどんな方法があるでしょうか?

ひとつひとつ確認していきましょう。

両親

ご両親が近くに住んでいる場合、親御さんにお願いしている人は多くいます。

日頃から交流があれば子供も慣れていますし、安心して預けられますね。

また、病院受診や「子供の体調が悪いときはこうしてほしい」というような細かな希望も伝えやすいという利点があります。

ご両親が高齢であったり仕事をしていると難しい場合もありますので、普段から協力をお願いできるかなど話をしておくといいでしょう。

病児保育

子供が病気の際に預かってくれる強い味方が「病児保育」です。

多くが病院に併設されていたり、保育園に併設されています。

医師や看護師、保育士などの専門家のもとで保育と看護を行ってくれる施設です。

親としても安心して預けられるのが利点ですが、そもそもの定員が1施設で5名程度と少ないのが現状です。

また、前日でほぼ予約が埋まってしまうことも多いため夜中に熱を出した場合などはキャンセル待ちとなることが多くなります。

前日に発熱などの兆候が見られる場合は、念のために予約しておくのもひとつの方法です。

病児保育は、症状が急に現れている時期や病気になり始めている子供を預ける場所です。

病状が回復期に入るタイミングは人それぞれ。

そのため当日のキャンセルも頻繁にあるので、空いた枠は次の必要な方にスムーズに渡るようにしなければいけません。

その際のキャンセルの連絡は、施設によって必ず指定があります。

予約の際に確認し、もし利用せずに済むときは朝決まった時間にキャンセルの電話をすることを忘れないようにしてくださいね。

利用については事前に自治体へ申請が必要になりますが、緊急の場合はその場で申請書を書けばOKとしているところもあります。

また、利用前には医師の診察が必要です。

病児保育といえど、インフルエンザなどの感染症は預かれないところが多いですが、中には隔離室があり対応が可能な場合もあります。

一日当たりの利用料はおおよそ2,000円~2,500円程度で、世帯収入によって減免制度が利用できます。

その他にも施設によって決まりが違いますので、まずは家の近くの病児保育を調べて電話で相談してみるといいでしょう。

病後児保育

病後児保育は、その名の通り病気の後で発熱や嘔吐などの急を要する症状はないものの、まだ保育園で元気に遊ぶには心配な回復期にいる子供たちを預かる施設です。

こちらも看護師が配置されており、事前の登録や医師の診察を受けてからの利用が基本になります。

事前の登録では、必ずしも自治体に直接申請に行く必要はなく施設への書類提出で手続きが完了する場合もあります。

一日当たりの利用料は病児保育と同じ2,000円~2,500円で、世帯収入に応じて減免制度も同様に利用が可能です。

発熱など病気が現れてきた時点で早めに預けたい施設に問い合わせて、詳細を確認するようにしましょう。

ベビーシッター

急な体調不良では、自宅訪問型のベビーシッターを利用するのもひとつの手段です。

一時間単位の料金設定なので利用料は高くなりますが、子供にとっては安心できる自宅でゆっくりと保育を受けられるというメリットがあります。

地域によってベビーシッターの登録には差がありますので、こちらも早めの確認が必要です。

インターネットで探す場合には、ベビーシッターを派遣してる会社を探す方法とベビーシッターと利用者をマッチングするサイトを利用する場合の2つの手段があります。

病児保育専門の自宅訪問型ベビーシッターとしては、関東ではフローレンスが有名です。

フローレンスは入会金や月額制度を取っており、事前に登録をすれば当日朝8時までの予約で100%の保育スタッフの派遣が約束されています。

その他にも自宅訪問型の派遣会社がそれぞれの地域毎にあるので、検索してみてくださいね。

「うちの近くには病気の子供を看てくれる派遣会社はないよー!」と諦める前に、ぜひマッチングサイトも覗いてみましょう。

大手マッチングサイトのキッズラインでは保育スタッフの登録者数も多く、あなたのお住まいの地域でも利用ができるかもしれません。

いきなりの利用が心配なときには、事前の面談も可能です。

ファミリー・サポートセンター

自治体が運営しているファミリーサポート・センターでは、受け入れ会員がいれば病後児の預かりができる場合があります。

料金については地域によってまちまちです。

ただ、こちらは必ず事前の登録を行った後に受け入れ会員と利用会員との面談を経てから初めての利用になります。

登録も日にちが指定されていることもありますので、自治体に確認しましょう。

病後児保育を行っている受け入れ会員さんが近くに見つかったときは、一般の預かりを利用するなどして事前に関係が作れていると、いざというときも安心ですね。

子供の預け先が見つからない!そんなときは

「子供が病気になったけれど、預け先が見つからない!」という場合は、必ず夫か妻のどちらかが休まなければなりません。

子供は夫婦が協力して育てていくものです。

忙しい毎日の中でも感謝し合える関係を築くために、お互いにできることは何かを考えてみましょう。

自分が仕事を休む

いろんな方法を考えても預け先がないときは、仕事はお休みをいただいて子供と自宅でゆっくり過ごしましょう。

繁忙期だったり、そもそもぎりぎりの人数で回していたり、仕事をしている以上休むということはできる限り避けたいことです。

ですが、どの方法も使えないときは仕方がありません。

開き直って!というと職場の方には申し訳ないですが、そんなときは仕事のことは極力考えずに思いっきり休んでくださいね。

配偶者に仕事を休んでもらう

配偶者が休める場合は有難くお願いしましょう。

共働きの場合、どちらかに負担が傾いてしまうとその不満で夫婦関係がぎくしゃくしてしまうかもしれません。

また、育児に関してそれぞれの勤務形態で夫か妻のどちらかに比重が偏ることが多いと思います。

その場合、普段はなかなか家事や育児に時間を割けない夫(妻)がすんなり看病ができる環境を整えておくとスムーズです。

看護休暇の申請

まずは看護休暇がとれるかどうか、職場へ確認してもらいましょう。

看護休暇とは小学生に上がるまでの子供を持つ親を対象に、ケガや病気で看護が必要な場合に取れる休暇です。

法律では正社員やパートに関係なく取得ができると定められていますが、普通の欠勤とは扱いを別にするというだけで給与が保証されるか無給とするかは企業側の裁量となります。

また、看護休暇があるとしても男性が取得実績があるのかどうかは職場によって違いますので、事前に確認しておくといざというときの行動が早くできますね。

事前準備をする

普段から育児に参加していたとしても、病気の子供を日中一人でみるのはハードルが高いという男性は多いと思います。

そんなときはコツをメモしておいたり、ご飯はインスタントや冷凍食品などでいいのであらかじめ用意しておくといいですよ。

他のことは心配せずに、子供のおむつ替えと様子の観察に集中できる環境を整えましょう。

話し合いをしておく

急な病気に関しては予測がなかなか難しいですが、普段から子供が病気で通園できない場合の夫婦の休みの配分に関して事前に話し合っておくことをおすすめします。

仕事を休みづらいのはお互い様です。

どうすれば子供の健康を守りつつ、自分たちの生活や会社での立場を守れるのかじっくり話し合ってみましょう。

話し合いをすることでいつもは見えないお互いの考えや仕事観が見えて、より相手を理解することに繋がります。

子供の病気で休んでも気まずくなりにくい人間関係を作ろう

子供はよく体調を崩します。

しかも、1日だけでは熱が下がらないこともしばしば…

病気の子供が心配な一方で、「早く仕事に復帰しないといけないのに!」そんな不安でついイライラしてしまうこともありますよね。

特に年齢が小さければ小さいほど、しょっちゅう熱を出したり兄弟がいればお互いにもらい合ってしまったりして、気が付けば1週間以上仕事にいけないなんてことも普通に起こります。

子供の病気で休まなければいけない場合、職場で気まずくなりにくい人間関係を作るにはどうしたらいいのでしょうか?

子供が小さい間は、仕事を休む可能性が高いことを前提の上で普段の生活から気を付けて生活してみましょう。

常日頃の勤務態度が大事

仕事に対してとにかく誠実に取り組みましょう。

周りの人があまりやりたがらない仕事をすすんでやるようにしたり、急なお休みの人がいたら率先して業務をフォローするなど助け合いの意識が大切です。

パートの場合、忙しい時や誰かの急な予定変更でも可能な限り勤務を変わってあげるなどすることで、自分が休まざるを得ないときに職場の人間関係が悪くなることをある程度は避けられます。

また、意外とやってしまいがちですが誰かの陰口を言ったりするのもやめましょう。

他人の悪口を言うと必ず自分に返ってきます。

出勤したらひたすら仕事に打ち込むことで、仕事に対する真剣な思いが伝わるはずです。

連絡は早く、こまめに

子供が体調を崩しそうだと思ったら、早めに職場へ伝えておきましょう。

いきなり休むよりも前もって分かっていた方が心づもりができますし、大切な時期なら勤務を調整してもらえるかもしれません。

こればかりは職種や上司の考え方にもよりますが、子供が病気の時の対応について普段から同僚や上司と話しておくと相手の考えが分かるため、トラブルを回避しやすくなります。

また、自分の子供がどんなときに体調を崩しやすいのか、持病があるときなどは事前に話しておくのも大切ですね。

やむを得ず欠勤になったときも、病院受診の結果やその日の状況など、1日に1回は上司に連絡を入れるようにすると信頼関係の維持に繋がります。

子供の病気で仕事を休む回数を減らすためにできること

子供が小さい間は病気になる回数が多いとはいえ、どうにか対策はできないものでしょうか?

子供の発熱の傾向やどんな時に体調を崩しやすいかなどを観察しつつ、家庭でできる取り組みについて挙げていきます。

湿度・室温の調整

特に冬は注意が必要です。

冬はただでさえ乾燥しているうえに、暖房器具でより空気の乾燥が進みます。

乾燥からのどや鼻の粘膜がやられて風邪をひきやすくなったり、ウィルスが活動しやすい環境を作ってしまいます。

冬の室内の理想の湿度は50%前後、室温は20度です。

常に湿度50%を維持するのは難しいですが、少なくとも40%以下にならないように加湿器などで調整しましょう。

また、夏の理想の湿度は50~60%程度、室温は28度になります。

それを超える場合はエアコンの除湿機能を使うなどして調整してみてくださいね。

1年を通して、湿度が60%を超える時間が長くなるとカビが発生しやすい環境になります。

カビが発生すると、咳をし始めたりアレルギー疾患にも繋がることがあります。

いつもの生活でちょっと気を付けるだけでも、風邪の悪化を防いだりそもそもかかりにくくすることができるかもしれません。

生活リズムに気を付ける

お休みの前の日など、ついつい夜更かししてしましがちですが、子供にとって生活リズムは健康を維持するためにとても大事なものです。

生活リズムが乱れると、睡眠時間が削られてしまい身体の抵抗力が落ちてしまいます。

また、いつものリズムを守ることで子供自身の情緒も安定します。

睡眠時間が充分に確保できることや、ストレスの少ない環境を心掛けることはとても大切です。

予防接種を受ける

赤ちゃんが生まれると、生後2ヶ月から様々な種類の予防接種が目白押しで親は忙しくなりますね。

その中で仕事も重なると、ついつい先延ばしにしてしまいがちです。

定期の予防接種はもちろん大切ですが、毎年のインフルエンザの予防接種も忘れないようにしましょう。

特に水痘やインフルエンザなど、登園禁止になっている疾患で予防接種があるものは適切な時期にきちんと受けてくださいね。

これらの登園禁止の感染症の中には、病児保育でも預かりができない場合がありますので医師の許可が出るまでしばらく出勤できないなんてこともあります。

予防接種を受ければそれらの感染症にかからないという保証はありませんが、軽く済むことが多いので休む期間をちょっとでも短縮することができるはずです。

まとめ

子供が病気になったとき、職場への連絡をどうすればいいのかどんな対処をすればいいのか、一気にいろんなことが頭をよぎります。

できることなら休んでずっと一緒にいてあげたいけど、よっぽど理解のある職場でなければ毎回休んでいるわけにはいきません。

まず第一に職場へ連絡を行うこと、次に預け先の確保探しに最善を尽くします。

病児保育や病後児保育、ベビーシッターなどは預ける際の手続きがそれぞれにありますので、自治体や預かり事業を行っている施設などに事前に確認を行いましょう。

いろんな方法を考えても解決策が見つからないときは、普段の勤務態度や生活習慣などできる限りのことをして、思い切って子供とゆっくりすることも大切です。

仕事を続けていくためにもできる対策は行いつつ、心身ともに無理をしすぎずに日々を乗り越えていきましょうね。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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