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子供のやる気は親の言動次第!?やる気を引き出す言動とは?

子供には勉強や習い事などに、もっとやる気を出してほしいと思いますが、なかなか難しいですよね。

私も二人の子供を育てていますが、「どんなことをしてあげれば、子供のやる気を引き出せるのだろう…」と日々頭を悩ませていました。

しかし今回調査した「子供のやる気を引き出す親の言動」を、我が子に試してみたところ、自主的に部屋の片づけをすることが増えてきました!

そこでここでは、我が子のやる気を引き出した言動について紹介します。

あるご家庭での成功例もピックアップしたので、あなたにぴったりの方法をみつけて、お子さんのやる気を自然に引き出してあげましょう!

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子どものやる気をダウンさせている親の言動と改善策

良かれと思ってしていることが、実は子供のやる気を逆にダウンさせていたとしたら…。

子供を愛する親にとって、そんな悲しいことはありませんよね。

まずは子供にとって逆効果である言動を知り、自分の普段の言動と照らし合わせてみましょう。

改善策も紹介するので、今日からすぐに実践して、お子さんのやる気を引き出してみましょう!

「何度言ったらわかるの?」「同じことを言わせないでよ!」

毎日同じことを注意しても、なかなか思う通りに動いてくれないときに、ついつい怒鳴って言ってしまってはいませんか?

この言葉の問題点と、改善策を見ていきましょう。

問題点

この言葉は、「何度も言っているのだから、いい加減わかってよ!」と、感情的になって出てくる言葉です。

言われた子供の方は、「自分は何度言われてもできないダメなやつなんだ」と感じてしまい、自己肯定感を下げることもあります。

改善策

子供は数回言っただけでは、わからないものです。

そのため、何度も伝えることが大切ですが、怒鳴らずに冷静に伝えましょう。

怒鳴って伝えても、自主的に行動できるようにはならず、その場をしのぐために行動するようになるからです。

「~をしないと、~ができなくなる」というように、理由も丁寧に伝えて、同じことを何度も根気よく伝えてみましょう。

言っても聞かない場合は、子供にやってほしいことと同じことを、親が子供の目の前でしてみるのも効果的だそうです。

勉強を始めてほしいときは、親も一緒に資格の勉強を始めてみたり、ピアノの練習であれば親が先に弾き始めたりなど、同じ状況を作ることから始めましょう!

「早く~しなさい!」「まだやってないの?」

時間には限りがあるのに、なかなかやろうとしない子供を見ると、ついつい言ってしまう言葉ですね。

この言葉の問題点と改善策について見ていきましょう!

問題点

子供はただダラダラとしているのではなく、「今からやろうと思っていた」「自分では理解できない内容をどうやって勉強したらいいのかわからない」「どうして勉強しなきゃいけないの?」と感じているのかもしれません。

理由も聞いてもらえずに、ただ命令されては、やる気はダウンしてしまいます。

改善策

子供は、「勉強方法がわからない」「理解できないから苦手」などの理由を抱えているかもしれません。

勉強を始められない理由を聞いてあげ、アドバイスをしてみましょう。

また単に始めるのが面倒なだけの場合もあるので、勉強を始める前に、「まずは机に座ってみる」「ペンを持ってみる」などのハードルの低いことから始めても良いかもしれません。

なんでも「すごい!すごい!」と過剰に褒めている

褒めて伸ばそうと、過剰に褒めすぎてはいませんか?

褒めることは良いことですが、子供が何をしても「すごい!すごい!」「えらいね~!」と過剰に褒めてしまうのも、問題のようです。

この言葉の問題点と改善策をチェックしましょう!

問題点

褒めすぎてしまうと、親に喜んでほしくて勉強をするようになる子供もいます。

すると、自分から勉強したいと思う自主性がなくなってしまう原因にもなるそうです。

また、いつも褒められていると、褒められることが特別ではなくなり、子供のやる気を引き出す効果的な方法ではなくなってしまう場合もあります。

改善策

“ここぞ”というところで、褒めてあげるようにしましょう。

子供も大きくなると、「こんなことで褒めてくるなんて社交辞令?」「ご機嫌取り?」と思うようになります。

その子の年齢では「よく頑張った」と思えるような事をした時に、褒めることがポイントです。

結果だけを褒めている

「80点も採れるなんてすごい!」「1位をとれるなんて、お母さん嬉しい!」などのように、結果だけを褒めていませんか?

結果を褒めることも子供のやる気につながりますが、実は問題点もあるのです。

効果的な褒め方について、解説していきます!

問題点

結果ばかりを褒めていると、結果だけが大切だと思い込んでプレッシャーになる子供もいます。

「テストで良い点を採れなかったら、もうお母さんに褒めてもらえないのでは」と思い、テスト前の詰め込み学習を頑張るので、学習が定着しにくくなることもあるようです。

また、褒められるために頑張るため、褒められなくなるとやる気を失ってしまうこともあります。

改善策

点数や順位などの結果を褒めるのではなく、勉強に取り組んだ過程や具体的にどんなところが良いかを褒めると良いでしょう。

勉強では、「80点も採れるなんてすごい!」ではなく、「この前はこの問題苦手だったのに、今回はできたんだね!よく勉強頑張ったね!」のように、勉強の過程を褒めることがポイントです。

スポーツでは、「大会で優勝してすごいね!」ではなく、「今日の2ゲーム目のあのパス、すごくよかったよ!」と褒めると、「ちゃんと親は自分の努力を見ていてくれている」と感じます。

すると「次はここを頑張ろう!」と、自主的に頑張れるようになるそうです。

子供が勉強しやすい環境を整えられていない

「勉強しなさい!」と言いながら、親が寝転がりながらテレビを見ていたり、「集中しなさい!」と言いながら、子供の部屋がゲームやマンガであふれてはいませんか?

子供が勉強しやすい環境を整える方法について解説します。

問題点

親がテレビを見ている中、たとえ別の部屋で勉強するとしても、自分だけ勉強しなくてはならない状況はつらいでしょう。

また散らかっていたり、ゲーム機やマンガがあったりする部屋では、それだけでやる気が起きず、集中もできません。

まずは、学習環境を整えてあげることが大切です。

改善策

子供がこれから勉強を始める場合、親も一緒に環境を整えてあげましょう。

テレビや音楽を消す、机の上を整理する、子供の部屋にゲームやマンガは持ち込ませないようにするなど、子供に協力してあげることが大切です。

また、自分の部屋が一番集中できるとは限らないので、勉強する場所を選ばせてあげることも効果的なようです。

たまには自分の部屋ではなく、リビングで勉強した方が、親の近くに居られて安心して勉強しやすい子供もいます。

兄弟間で比較する

「上の子は勉強を自分からしてくれるのに、下の子は遊んでばかり…」

「下の子はスポーツ万能なのに、上の子はいつも家で遊んでばかり…」

どうしても比較してしまいますが、言葉に出すことは禁物のようです。

どのような改善策があるのでしょうか。

問題点

兄は勉強ができ、弟は勉強が苦手な場合、「お兄ちゃんみたいに、あなたもしっかり勉強しなさい」と言ってしまうこともあるかもしれませんね。

しかし言われた弟からすれば、「親はお兄ちゃんが好きで、勉強ができない僕は嫌いなんだ」と思ってしまうことも。

その結果、自分は親から愛されていないと自暴自棄になり、親に反抗的な態度をとるようになることもあるようです。

また、「お兄ちゃんはできないけど、あなたはできてすごい!」と褒めると、相手を見下す癖ができてしまうので注意しましょう。

改善策

兄弟は別々の人間なので、それぞれの良いところを伸ばしてあげるようにしましょう。

一人ひとりの得意なことができたときに褒めてあげると、「親は自分の良いところをちゃんと見てくれている」と安心して、もっと頑張りたいと思えるようになるそうです。

もし比較してしまってイライラした場合は、その子に直してほしい点は本当に短所であるのかを考えてみましょう。

「言うことを聞かない子」は、「自分の意思を貫ける子」という長所に置き換えられるかもしれません。

一見、短所と思えることも、実は長所かもしれないと考えることで、イライラが少し和らぐかもしれませんよ!

「あなたのためだから」と押し付ける

子供をしっかりしつけたい思いから、「あなたのためだから」「あなたのことを思って言ってあげてるのよ!」と言って、子供に親の心配を理解してもらおうとしてはいませんか?

しかしこの言葉は、よくよく考えてみると子供のためではないことも…。

問題点や改善策を見ていきましょう!

問題点

「あなたのために」「あなたのことを思って」という言葉は、子供が将来困らないためにと、親が願いを込めて言っている方がほとんどかもしれません。

しかしもしかすると、「自分の不安を解消するため」であることも。

「この子が勉強できないと、周りからどう思われるのか不安」「この子がしっかりしないと、私が責められる」などという不安を、無意識に抱えているかもしれません。

この言葉は、「親が私のためだというのだから仕方ない」と、親の言いなりになる癖をつけてしまうそうです。

子供の自主的にやりたい気持ちを引き出すためには、NGな言葉と言えます。

改善策

この言葉を言う前に、「本当に子供のために伝えたいこと」であるのかを考えましょう。

本当に子供のために伝えたいことである場合は、自分の体験を子供に伝えてあげると良いそうです。

たとえば算数が苦手で勉強しようとしない子供に対して、「お母さんも算数は嫌いだったけど、理科だけは好きだった。でも苦手な算数を勉強するようになったら、もっと理科が楽しくなった」など、親が苦手を克服した体験談を伝えてあげましょう。

信頼できる親の体験談を聞くと、苦手を克服する方法をイメージしやすくなり、「自分もこうしてみよう!」とやる気が育つそうです。

「これやった?」と事細かに確認する

子供がやり忘れていることがないか心配で、「宿題はやったの?」「~を持った?」「何日までに提出するのよ!」などと、事細かに確認してはいませんか?

しかしその確認は、本当に子供のためになっているのでしょうか。

問題点

「これやった?」「あれは大丈夫?」などと、親が子供のことを事細かに管理すると、子供は「自分は信用されてないんだ」と自信を失ってしまうことも。

大人も新しい仕事を任されたときに、「あなたに任せても大丈夫かな」と言われたとしたら、やる気を失くしてしまいますよね。

また普段から親が子供の管理をしすぎていると、親に任せがちになり、依存度が増してしまいます。

改善策

「信じてるよ!」「あなたならできるよ!」の言葉掛けが大切です。

親に信用されていることがわかれば、「自分はやればできる!」と自信が湧いてきて、やる気が出やすくなります。

また、やるべきことを親が確認しなくても済むよう、チェックリスト化しておくだけでもわかりやすいでしょう。

できた事に線を引いて消していくだけでも、自分でスケジュールを管理する習慣をつけられ、達成感も得やすくなります。

心配でも子供にある程度任せ、失敗から学ばせることも大切です。

子供のやる気を引き出した体験談を参考にしてみよう!

子供のやる気を引き出す方法はいろいろとありますが、家庭で実践して成功した人がいるのかが気になりませんか?

成功例を知ると、より具体的に対策をイメージしやすくなるかもしれません。

ここからはブログやWebメディアなどから、親が子供のやる気を引き出した成功体験をピックアップしました。

実践前に参考にしてみましょう!

親が練習をリードして成功体験を積んだ

保育園の運動会の徒競走で1位がとれず、悔しい思いをしていた息子さんの話です。

お父さんが息子さんを毎朝走る練習に誘い出し、運動会前の二週間、息子さんと練習を続けました。

途中でやる気が出ず、嫌になることもあるので、ほどよく褒めながら続けたそうです。

その結果、息子さんは二週間の練習をクリア!

運動会の徒競走では、みごと1位をとれたそうです。

その成功体験で自信を持てたのか、次の年の運動会前には、自主的に練習をするまでに成長しました。

小さな成功体験を親と一緒に積み重ねていくことで、自然と子供のやる気を引き出せると感じたそうです。

好きなことに出会うキッカケをつくる

先に紹介した運動会の徒競走で1位をとった息子さんへ、お父さんは別の方法でもやる気を引き出すチャレンジをされていました。

「息子が楽しいと思うことにチャレンジしてほしい」と感じたお父さんは、さまざまな習い事をさせ、好きなことに出会うキッカケを与えたそうです。

興味が続かず辞めてしまったこともあるようですが、今ではロボット教室にはまっているのだとか。

行くたびに何かを作り、完成させられるので、小さな成功体験を自然に積み重ねられ、やる気を引き出せたと感じているそうです。

小さな成功体験を積むために、親は子供が好きなことに出会うキッカケをつくってあげることも大切なのですね。

目標設定を低くした

4歳の女の子を育てるママは、お子さんが苦手なことにチャレンジしようとせず、悩んでいました。

あるときその原因は、「子供に自信がないから」「失敗してはいけないと感じているから」ということがわかり、娘さんへの接し方を変えたそうです。

子供に期待しすぎて目標を高く設定してしまうと、子供がなかなかクリアできず、やる気が出ません。

子供が少し頑張ればクリアできる程度に目標を下げたことで、成功して褒められる回数が増え、子供のやる気に繋がったそうです。

「~しなさい!」ではなく「~する?」と声掛けを変えた

7歳と5歳の男の子を育てるママの体験談です。

この方は、いつも「~しなさい!」と命令的な言葉で、子供に行動を促していました。

しかしそれでは親にやらされている感じがしてしまい、やる気が出ないのだと気付いたそうです。

それからは、「~する?」と子供に判断させるような声掛けに変えたところ、子供が自主的に行動するようになっていったそうです。

子供が「親からされてやる気が出た」と感じた言葉もチェック!

さまざまな方法で子供のやる気を引き出せることはわかりましたが、実際子供は親のどのような言葉に影響を受けているのでしょうか。

そこでここでは、さまざまな学校や塾で「親からされて、やる気が出た言葉」について、子供にアンケートをとった結果を調査しました!

子供は、以下のような言葉を親から掛けてもらったときに、やる気が出たそうです。

ポイント

  • テストの点が30点でも褒めてもらえた
  • あなたなら合格できるよ」と言われた
  • 頑張って勉強した後に、「いい顔しているね」と言われた
  • 「がんばって・応援しているよ」と言われた
  • 「このままじゃ受からないよ・しなくていいの?」と言われた
  • 「無理しないでいいからね」と言われた
  • 「親に認めてもらえている」「自分を大切に思ってくれている」「自分で決めさせようとしてくれている」と感じる言葉は、子供のやる気を引き出すようです。

    まとめ

    子供は親の理想通りには、なかなか動いてくれないものです。

    しかし子供を理想通りに動かしたいと思う気持ちは、親の不安を解消するためであって、子供の人格を尊重していない場合もあるかもしれません。

    今回ご紹介した「子供のやる気を引き出す方法」の共通点は、親が子供の人格を認め、信じ、小さな成功を積み重ねられるチャンスを与えることだと感じました。

    子供は親とは別の人格を持った一人の人間です。

    子供に寄り添った言動に少しずつでも変えていければ、子供のやる気を引き出してあげられるかもしれません。

    親も完璧である必要はないので、「今日は〇回も良い言葉を掛けられた!」と自分を肯定しながら、子供と一緒に成長していきましょう!

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    この記事の監修

    森 瞳
    NPO法人umi 代表理事
    自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
    3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

    太田 恭子
    管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
    「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
    食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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