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子供への暴言をやめたい…。悩む日々から抜け出す方法

子育てをしていると、日常に余裕がなくなってイライラすることもありますよね。

イライラが原因で子供に暴言を吐いてしまった、なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • イライラして子供に暴言を吐いてしまう
  • 暴言は良くないと分かっているのに、止められない
  • 暴言を吐いてしまう状況から抜け出すにはどうしたらいいかわからない

という悩みを抱えている人に向けて、そんな日常から抜け出す方法を紹介していきます。

ぜひ参考にしてください。

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子供への暴言に悩む親はたくさんいる

子供へ暴言を吐いてしまう親は少なくありません。

実際に2018年の調査によると、過去3ヶ月以内に子供を怒鳴りつけた認識のある親は、全体の57%に及んでいます。===

(参照元:公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン『子どもの体やこころを傷つける罰のない社会を目指して』

また、育児における悩みのトップが「つい感情的に叱ってしまうことが多い」であるこいう調査結果もあり、日常で子供との接し方に悩んでいる親が非常に多いといえるでしょう。(参照元:NPO法人子育て学協会『幼児期の子育てに関する悩み調査』

つまり、子供への暴言に悩んでいる親は、あなただけではないということです。

実際に悩んでいる方の声をみてみましょう。

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過去に子供への暴言で悩んだ経験のある方から、暴言を発してしまい落ち込んでいる方まで様々ですね。

そしてこの発言から考えられるのは、暴言を吐いてしまうことと精神(メンタル)には関連がありそうだということです。

暴言による子供への影響とは

ここで1度、暴言が子供に与える影響について解説しておきましょう。

まず、子供に対する暴力や暴言は、子供の脳の発達に悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになっています。

知能や理解力をはじめ、集中力や意思決定能力など、あらゆる方面に影響がでるといいます。

さらに驚くことには、なんと暴言による脳へのダメージは身体的な暴力に夜ダメージの約6倍。

もちろん脳へのダメージだけではなく、自己肯定感やセルフイメージの形成に影響することや、トラウマ化に伴い今後の人生における障害となることも考えられるでしょう。

暴言は、外見から見えない部分で子供に大きなダメージを与えてしまうのです。

子供に暴言を吐いてしまうのは、ダメな親だからじゃない

暴言は子供に大きなダメージを与えます。

容認できることではありませんし、今すぐやめるべき行動であることに違いありません。

しかし間違えて欲しくないのは、子供に暴言を吐いてしまったからといって「自分はやっぱりダメな親なんだ」とか「親として失格なんだ」と考える必要はないということです。

暴言を吐いてしまい自分を責めてしまうこともあるとは思いますが、そこは1度冷静になってみましょう。

暴言を吐いてしまった「事実」と、暴言を吐いてしまった「原因」とを区別して考えてみるのです。

暴言を吐いてしまった原因はきっと、あなたがダメな親だからではないはずです。

ほかに原因があるのではないでしょうか。

人間は誰しも完璧ではありませんから、体や心にダメージが溜まり余裕がなくなれば、冷静な判断ができなくなるのは当然です。

1度、その原因としっかり向き合う必要がありそうですね。

暴言をやめたいのに上手くいかない。考えられる原因とは

ここからは、子供に暴言を吐いてしまう原因について考えていきましょう。

今の自分の状態を、客観的に判断しながら読んでください。

産後うつ

産後うつは、産後数週間~数ヶ月の期間において、激しい悲しみや怒りなどの心的障害が発生している状態を指します。

産後女性のうち約10人に1人の確率でみられる症状のため、決して珍しい症状ではありません。

大きな理由もなくひどく落ち込んだりイライラしたりする場合や、気分の変動が大きい自覚がある場合は、産後うつを疑ってもよいでしょう。

とくに、うつ病経験者やマタニティーブルー(産後数日~数週間でみられる心的症状)経験者は発症しやすい傾向にあるようです。

育児ノイローゼ

育児ノイローゼは、子育てをする上で表れる、過度な不安やイライラといった心理的症状を指します。

子供を可愛く思えない、子供の泣き声にひどくイライラする、「私はダメな親だ」と自分を責めるような症状がみられる場合は、すでに育児ノイローゼを発症しているかもしれません。

症状としては産後うつと非常に似ており「産後うつと育児ノイローゼは何が違うの?」と疑問に感じるかもしれませんが、それらの定義ははっきりしていないのが現状です。

MMD研究所の調査(育児ノイローゼに関する実態調査)によると、母親の約2人に1人が「育児ノイローゼだと感じた事がある」と回答しており、育児ノイローゼがいかに身近に存在する病気かが分かります。

生理前症候群(PMSやPMDD)

激しい悲しみや怒りといった心理的症状に波があり、とくに生理前になると症状が大きくなる方は、生理前症候群の可能性があります。

生理前およそ10日~3日間で、イライラしやすくなる、理由もなく悲しくなる、食欲が旺盛になるといった症状がみられるのがPMS(月経前症候群)です。

その中でもとくに症状が強く現れ、日常生活に支障をきたしている場合にPMDD(月経前不快気分障害)と診断されます。

筆者もPMSの症状を持っていますが、この症状のポイントはやはり「生理前だけ調子が悪くなる」点です。

当てはまるかも?と思った方は、試しに症状が現れる時期を観察してみるとよいでしょう。

「子供への暴言をやめたい…!」3つの解決策

前章から、自分に当てはまる原因を見つけられましたか?

それでは最後に、子供への暴言をやめるための解決策を、具体的に紹介していきます。

あなたが最もやりやすい手段を選んで、ぜひ試してみてください。

積極的に身近な人の手を借りる

「完璧主義で、家事や育児が思うようにいかず苦しい」

「頑張ってるけど、いっぱいいっぱいでどうしようもない」

このように感じているあなた。

1人で抱えすぎてはいませんか?

実際のところ、育児は思い通りにはいかないものであり、誰かの助けを借りなくては成り立ちません。

両親や友人、職場の人、保育士さんなど多くの人に助けてもらうのは恥ずかしいことではありません。

育児の悩みは1人で抱えこまずに、まずは誰かの助けを借りましょう。

助けを求めるのが苦手ならば、まずは信頼できる人に相談するところから始めてみませんか?

医療機関を受診してみる

産後うつや育児ノイローゼ、生理前症候群が疑われる場合は、医療機関での相談をおすすめします。

医療機関は、産婦人科をはじめ、心療内科やメンタルクリニックでも構いません。

医師に相談することで、適正なアドバイスや治療方法を提示してもらえるでしょう。

筆者も生理前症候群で産婦人科を受診した経験がありますが、自分の症状を理解してもらえたことによる安心感がありました。

明確な治療法を実行することにより、症状と向き合う心理的余裕も生まれますよ。

カウンセリングを受けてみる

「いきなり医療機関を受診するのは気が引ける」

「まずは話を聞いてほしい」

という方は、カウンセリングから始めてみてはいかがでしょうか。

話を聞いてもらうだけでも大きな一歩となるはずです。

相談ができる施設やサービスを紹介しますので、ぜひ活用してくださいね。

まとめ:子供とよりよい時間を過ごすために

子育てをしていると、日常に余裕がなくり子供に暴言を吐いてしまうこともあるでしょう。

「なんてダメな親だ」と自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、原因はきっと他にあります。

産後うつや育児ノイローゼ、生理前症候群といった精神疾患の可能性が考えられるなら、まずは誰かに相談するか医療機関を受診してみてください。

ギリギリの状態でふんばっているあなたは、はやく誰かの手を借りる必要があります。

子供とよりよい時間を過ごすためにも、1人で悩まず助けを求めてくださいね。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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