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大人でも身長を伸ばす方法はある?重要な3つの要素を解説

身長にコンプレックスを持って大人になった人、できればもっと身長が欲しかった人、身長のお悩みを持っている大人は少なくないのではないでしょうか。

成長期が過ぎた後では可能性が減るものの、大人でも身長が伸びることはあるようです。

ではどうすれば大人でも身長を伸ばすことができるのでしょうか?

方法を調査しました。

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成長期を過ぎた大人でも身長が伸びる可能性はある?

成長期の子どもと比較すると伸びづらいことは確かです。

大人になっても身長が伸びる人は少数いるので、伸びないとは言い切れません。

調べてみると、大人でも身長が伸びたという口コミをいくつか発見しました。

大人でも身長が伸びた人に多く共通するのが、「運動をしてから変わった」ということ。

  • 健康のために運動を始めたら身長が伸びた
  • 運動はしていたけれど、新しく今までより激しい動きをするスポーツを始めたら身長が伸びた
  • 生活環境が変わり、車生活から徒歩の生活になったら身長が伸びた

意識的に運動を取り入れたり、今までより体を動かすようになったりした人が、「大人になってから背が伸びた」と感じていることが多いようです。

例えば、運動の要素に加え正しい姿勢や柔軟性を養うヨガでは、体の歪みが整います。

姿勢の悪さが身長に影響していた場合、姿勢がよくなることによって背が伸びたと感じることもあるでしょう。

運動が重要なキーになっていると言えます。

身長を伸ばす原理は骨にあり?

そもそも身長はどのように伸びているのでしょうか?

身長が伸びる原理を知れば、大人が身長を伸ばす方法のヒントが見えてくるかもしれません。

身長が伸びる=骨が伸びる

骨が伸びることで身長が伸びます。

骨には「骨端線(こつたんせん)」という柔らかい骨があり、成長ホルモンなどの影響によって骨端線が成長することで骨が伸びます。

子どものころには骨端線がありますが、大人に近づくにつれ骨端線が閉じていきます。

骨端線の閉じは骨の成長が終わったことを意味し、これ以上成長しません。

骨の成長が終われば、身長の伸びも止まります。

骨端線が閉じる時期は、男性では17歳前後・女性では15歳前後と言われていますが、江崎グリコが設立した財団「母子健康協会」によると、骨端線が閉じる時期は個人差があるそうです。

骨端線の閉じが、大人でも身長が伸びることに関係している可能性があるのではないでしょうか。

身長の変化は背骨の構造が関係している

大人でも、1日で身長が2cm変化することがあります。

日経ビジネスオンライン掲載の、整形外科の医師による「大人の成長の身長の伸びについて」のコラムでは、身長の変化には背骨の構造が大きく関係していると書かれていました。

背骨は「椎骨(ついこつ)」という骨が24個重なっていて、椎骨の間を「椎間板(ついかんばん)」が支え、椎間板の中心にあるゲル状の「髄核(ずいかく)」がクッションの役割を持っています。

  • 夜寝ているときは椎間板にかかる圧力が小さいため、髄核が水分を吸って膨らむ
  • 起きているときは椎間板が圧迫され、髄核は水分を出して薄くなる

髄核の変化により、朝起きたときが一番身長が高く、日中は背が縮みます。

持続的に身長を高くしているわけではありませんが、例えば身体測定などでは起きた直後が一番高くなるので効果的。

身長制限のある大相撲では、入門希望者が身長を測る直前まで横になっているそうです。

髄核の吸水力は年齢と共に落ち、椎間板の機能が低下します。

髄核・椎間板の老化は身長が縮む可能性が高くなるだけでなく、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。

身長のキープや病気防止のために、椎間板の健康維持が必要です。

椎間板は同じ姿勢を続けず、適度な圧力の変化が大切なので、適度に運動して休み、椎間板を伸縮させるようにしましょう。

大人が身長を伸ばす3つの方法

大人でも身長を伸ばすのに重要なのは「運動」とお話ししましたが、運動だけでは十分とは言えません。

身長を伸ばすために大切なことは3つ。

  • 適度な運動
  • バランスの取れた食事
  • 上質な睡眠

以上の方法を解説します。

1.適度な運動

身長を伸ばすことは骨を伸ばすことです。

身長の伸びには「骨端線」や「椎間板・髄核」などの骨が関わっていますが、骨に縦の負荷を与ることで身長の伸びを促す効果があります。

縦の負荷を与る運動は、「歩く」「走る」「ジャンプする」といった簡単なものでOK。

おすすめのスポーツは、バスケットボールやバレーボールです。

適度に運動した後は、しっかり休むことも大切です。

2.バランスの取れた食事

バランスの取れた食事は、健康のためはもちろん身長の伸びにも重要です。

身長の伸びは骨の伸び、骨の成長には「カルシウム」を取ることが周知されていますが、カルシウムだけの摂取では体にうまく吸収されません。

カルシウムを効率よく吸収してくれる栄養素は下記です。

  • 管からのカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」→鮭・さんま・あじ・しめじ・干ししいたけ
  • カルシウムの流出を抑制する「ビタミンK」→納豆・ほうれん草・小松菜・ブロッコリー・ひじき
  • 骨形成の重要な成分「マグネシウム」→アーモンド・ひじき・納豆・豆腐・サツマイモ
  • カルシウムを骨に吸着させる「タンパク質」→魚類・肉類・卵・大豆製品・乳製品
  • 骨からのカルシウム流出を抑える「イソフラボン」→納豆・厚揚げ・豆腐・大豆

これらの栄養素をカルシウムと一緒に摂取すれば、骨の成長を促すことが可能です。

カルシウムが多い食品は、「チーズ」「牛乳」「小魚」「干しえび」など。

普段の食事に加えることが、骨の成長の助けになります。

骨の強化をすることで、加齢による骨粗しょう症のリスクを下げることもできます。

3.上質な睡眠

人間は寝ている間に成長を促す「成長ホルモン」が分泌されるので、睡眠は身長の伸びに大きな役割を持っています。

寝る時間が長ければよいというわけではなく、質のよい睡眠が大切です。

質のよい睡眠に重要な2つ。

1つ目は、食事を3時間前までに済ませておくこと。

理由は、本来成長に使うはずのエネルギーが、消化のエネルギーに使われてしまうためです。

エネルギーを成長に回すため、3時間前までの食事がおすすめです。

2つ目は、スマホやテレビを寝る30分〜1時間前にやめること。

夜暗くなると出る「メラトニン」という睡眠に必要なホルモンは、強い光を浴びると分泌が抑制され、上質な睡眠を遠ざけます。

またスマホやテレビは、脳を活性化させるブルーライトが出るので、質のよい睡眠を邪魔します。

成長ホルモンが分泌されるのは、体も脳も眠っている「ノンレム睡眠」のときなので、寝る前のスマホ・テレビをやめ、部屋を暗くしてゆっくりと睡眠モードに切り替えることがおすすめ。

「メラトニン」は、太陽の光を浴びてから14〜16時間後に分泌されるので、朝しっかり太陽の光を浴び、夜寝る1時間前までにブルーライトを遮断することで、規則正しく上質な睡眠につながります。

大人でも身長を伸ばす可能性を上げるため、睡眠の質にもこだわるとよいでしょう。

身長を伸ばすために必要な成長ホルモンを増やすには?

前章の「上質な睡眠」では、「人間は寝ている間に成長ホルモンが分泌され身長の伸びを促す」とお話ししました。

身長を伸ばすために重要な成長ホルモンを増やすための方法を調べました。

成長ホルモンを増やす方法

成長ホルモンを増やす一番の方法は「上質な睡眠」ですが、軽い運動と間食に注意すると、より成長ホルモンの分泌を増やすことにつながります。

成長ホルモンには、「乳酸」という栄養素が重要です。

成長ホルモンは「脳下垂体」で作られ、乳酸が脳下垂体を刺激することで、成長ホルモンの分泌を促します。

乳酸は日常の運動で体内に作られるので、軽いストレッチやヨガを行うのがおすすめです。

また成長ホルモンには、空腹のときに分泌されやすい傾向があります。

間食が多く、小腹が空くとつい何か食べてしまう人は要注意。

食事と食事の間は約2時間ほど開け、しっかり空腹の時間を作るとよいでしょう。

成長ホルモンの分泌を促すサプリメントの効果は?

身長を伸ばすために必要な成長ホルモンの分泌をより促すために、サプリメントを取り入れる方法があります。

「運動」「食事」「睡眠」と合わせることで、効率的な効果が期待できるでしょう。

一方で注意したいのは、成長ホルモンに効果的なサプリメントを飲むだけでは、身長が伸びる保証がないということ。

サプリメントは、普段の生活を補助するのが役割なので、サプリメントさえ飲んでいればよいわけではありません。

まずは規則正しい生活を心がけることが大切です。

また、サプリメントは継続的に飲むことで効果が得られやすいので、最低でも3ヶ月は続けてみましょう。

まとめ

大人でも身長を伸ばす可能性がある方法は、「適度な運動」「バランスの取れた食事」「上質な睡眠」であることがわかりました。

身長が伸びる大人は少ないながら、まったくいないわけではありませんでした。

紹介した3つの方法は、身長だけではなく健康にもつながるので、実践すれば体調や生活の質を上げることも期待できます。

ぜひ、運動・食事・睡眠の生活習慣を見直してみてくださいね。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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