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子供の感性が育つ!離島留学について詳しく紹介

「子供が学校へ行きたがらない」、「子供に色々な経験をさせてあげたい」などで、離島留学について調べている親は少なくないです。

離島留学する学生は、徐々に増えてはいるもののそこまで人数が多くないため、情報収集に手こずっている親御さんもいるのではないでしょうか。

今回は、離島留学にかかる費用やメリット・デメリットなどを、実際に子供を離島留学させた親たちの体験談も交えて紹介していきます。

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離島留学制度とは?

離島留学制度とは、少子化や過疎化などの問題を抱える離島が、小・中・高校生を留学生として募集し、受け入れる制度のことです。

日本大百科全書(ニッポニカ)によると、離島留学は1986年に新潟県の羽茂町立小村小学校と同羽茂中学校が、高等学校では、2003年に長崎県が日本で最初に実施しています。

留学期間は自治体によって違いますが、基本的には1年としているところがほとんどです。

離島留学の受け入れ形式とは?

離島留学には、主に4つの受け入れ形式があります。

ポイント

  • 里親型…島の里親の元で生活
  • 合宿型…島の寮で生活
  • 親子型…親子で島に移住し生活
  • 孫もどし型…島に住む祖父母の元で生活

両親が共働きの場合、仕事を長期間休んだり辞めたりすることは難しいため、里親型で子供を離島留学させる方法が最適といえます。

離島によっては、受け入れ形式が限られているため、事前に確認しましょう。

離島留学にかかる費用は?

離島留学には、離島での生活費や学費などがかかります。

4つの受け入れ形式別に、月々にかかる留学費用をまとめました。

里親や合宿先などに支払う月々の金額その他にかかる主な費用
里親型…8~10万円合宿型…4~6万円親子型…1人あたり3~5万円孫もどし型…3~5万円授業料教材費給食費PTA会費お小遣い
助成金制度があるとことが多い全額実費

たとえば長崎県の壱岐島は、里親型の場合、費用の半分を自治体が負担してくれる補助金制度を設けていています。

離島留学のメリット・デメリットとは?

ここでは、離島留学のメリットとデメリットを、実際に離島留学した子供や、子供を参加させた親たちの感想を交えて紹介していきます。

メリットその1:野外活動ができる

離島は自然に囲まれているため、都会では体験できないような野外活動を行えるのが魅力の1つです。

たとえば、図鑑で虫を見るだけでなく、実際に森ヘ行って自然生態系の学習をしたり、海でシュノーケリングをしたりと、離島の自然を活かした学習ができます。

自然にふれることでストレス解消になったり、五感が磨かれるとされているため、子供の心によい変化をもたらしてくれるはずですよ。

・実際の親の感想自然の中で思いっきり体を動かして学んだことで、子供の感性が前より磨かれたように感じる
・天体観測がすごく面白かったらしく、子供の趣味が増えた

離島留学には、日本全国から学生が集まります。

そのため、地域に関係なくたくさんの友達ができるのも魅力の1つです。

また、学生の数も都会に比べると少なく、生徒1人ひとりが深く関わり合えるため、コミュニケーションが苦手な子でも友達ができるまでにそう時間はかからないでしょう。

地元の学校以外にも友達を作れることがわかれば、子供が「地元の学校の友達だけがすべてじゃない、地元の学校以外にも自分の居場所はあるんだ」と思えるはずですよ。

・実際の親の感想寮生活で一緒に生活していくうちに自然と友達になれた
・島で友達が数人できて自信がついたのか、地元に返ってきて性格が前向きなり積極的に人に話かける子になった

メリットその3:自立心が育つ

親と暮らしていると、どうしても子供の先回りをして世話を焼いてしまいますよね。

留学先では、基本的に自分のことはすべて自分でやらなければなりません。

自分で明日の学校準備をしなければならないし、テストの点数が悪くても自分で勉強をはじめなければ成績はどんどん下がっていきます。

自分で行動しなければ物事がうまく運ばなくなるため、必然的に自立心が育つのです。

・実際の親の感想前は「勉強しなさい」と毎日のように子供にいっていたけど、島から返ってきてからは子供が自ら勉強するようになった
・洗濯と簡単な料理ができるようになって帰ってきた息子にびっくりした今まではあまり自分の気持ちを伝えてこない子だったのに、少しずつ自分の意見をいえるようになった

デメリットその1:家族と過ごす時間が減る

親子型での離島留学以外は、子供のみでの留学となるため家族で過ごす時間が減ってしまいます。

留学期間は基本的に1年間ですが、今までずっと一緒に暮らしてきた親子が1年間も離れて生活するのはとても寂しく感じるかもしれません。

しかし、今の時代は離島でもネット環境が整っているところが多いため、会いたくなったらテレビ電話でお互いの顔を見て話すことで、寂しさも軽減するでしょう。

自治体によっては、スマートフォンは里親に預ける、Wi-fiの持ち込み不可などというところもあるため、HPで事前に確認してください。

・実際の親の感想留学先の決まりで「なるべく連絡しない」となっていたため、子供に会えない、連絡が取れない1年間は本当に寂しかった
・実際の子供の感想寝る前にたまに親に会いたくて悲しくなることがあった

デメリットその2:留学先によっては相性が合わないこともある

留学先によっては環境や里親、友達関係などが子供に合わない可能性もあります。

周りと馴染めないまま1年間もそこで生活することは、子供にとって相当なストレスとなるはずです。

万が一相性が合わなくて留学続行が厳しい場合は、途中解約もできます。

また、離島留学制度には夏休みを使って体験留学を実施しているところも多くあるため、うまく活用して事前に島や宿泊先の雰囲気を体験するのがいいでしょう。

・実際の子供の感想自分とは対照的な苦手なタイプのクラスメイトがいて、最後まであまり仲良くなることができなかった
・寮での決まりが厳しく自分には合わなかったため、慣れるまでは辛かった

デメリットその3:大きな病院がない

離島は大きな病院がありません。

そのため、病気にかかったときやケガをしたときに、場合によっては船やドクターヘリで本土に搬送されます。

また、持病を抱える子供の場合は、医療設備の観点から離島留学の受け入れを断られる可能性もあります。

2021年度の離島留学生募集は終了している?

毎年6月ごろになると、国土交通省のHPで「離島留学募集地域一覧」が発表されます。

「離島留学募集地域一覧」には、全国の離島留学先と、それぞれの留学募集時期などが記載されていますが、ほとんどの留学先が、12月下旬で募集を締め切っています。

2021年度の留学募集時期も12月下旬で募集を終えるところがほとんどのため、離島留学を考えている場合は、早くても2022年度の離島募集を待つしかありません。

2021年の6月ごろに、国土交通省のHPで「離島留学募集地域一覧」が発表されるのを待つ間、離島留学についての情報収集をしておくといいでしょう。

体験留学は随時で対応してもらえるところも多いため、検討しているなら自治体または自治体の教育委員会に問い合わせてみることをおすすめします。

離島留学を考えるならまずは説明会へ

離島留学を考えている場合、「どこの島が子供に合っているか」、「島では具体的にどんな生活を送るのか」など、いろいろ気になりますよね。

離島留生を募集している自治体は、離島留学についての具体的な内容や保護者・子供の不安を払拭するための相談できる場として説明会を開催しています。

留学前に自治体から詳しい説明を直接受けることで、安心して子供を離島に送り出せるでしょう。

説明会は、毎年6~9月の間で行っているところが多いですが、自治体によって開催期間が異なるため、詳しくは各自治体の公式HPで確認してくださいね。

まとめ

離島留学は、約1年間を目途に子供が離島へ留学する制度です。

島ならではの自然を活かした授業が受けられたり、親元から離れて生活することで身の回りのことができるようになったりと、離島留学は子供のためになることがたくさんあります。

留学先によっては子供と相性が合わないという場合もありますが、事前のリサーチや相談会に参加して自治体に直接相談することで、ある程度そういった事態を避けられるでしょう。

万が一留学生活に馴染めなかった場合は、途中でて解約し戻ってくることも可能です。

現在、子供が学校に行きたがらなかったり、子供に新たな居場所を作ってあげたいと思っているなら、離島留学を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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