「子供が1日中スマホでゲームばかりしている」「勝手に課金をする」など、子供のスマホに関する悩みを抱えている親は多いです。
そのため、子供のスマホ使用に制限をかけることを検討している場合も多いでしょう。
そこで今回は、子供のスマホを制限できるアプリと、どこまで制限をかけるべきかを紹介します。
子供のスマホには制限をかけるべき?
子供は判断能力が未熟なため、自分でスマホの使用に制限をかけることは難しいです。
そのため、親が具体的なルールを決めて制限をかけるのが望ましいでしょう。
親がある程度制限をかけないと、子供は時間の許す限りスマホを見続けたり、有害なコンテンツにアクセスしてしまうことがあります。
一度無制限にスマホを見るクセがついてしまうと、いくら親が制限してもなかなか守ることができず、最悪の場合スマホ依存にもなりかねません。
そうならないためにも、子供にスマホを与える段階で「スマホは1日1時間まで」「アプリに課金をしないこと」などのルールを言い渡すのが望ましいです。
しかし、中にはルールを破ってしまう子供もいるでしょう。
その場合は、制限をかけられる機能やアプリを使うという方法もあります。
子供のスマホに制限をかけられる機能やアプリは?
ここでは、子供のスマホに制限をかけられる機能やアプリをiPhone・android別に紹介していきます。
【iPhoneの場合】ペアレンタルコントロール機能
iPhoneの場合は、「ペアレンタルコントロール機能」を使うのがおすすめです。
ペアコントロール機能は元々iPhoneに搭載されている機能なので、無料で使うことができます。
無料でもかなりの制限をかけられるため、有料の制限アプリをインストールしなくてもペアレンタルコントロール機能だけで十分でしょう。
制限内容は下記をご覧ください。
ポイント
- アプリのインストールを制限できる
- アプリ内での課金を制限できる
- 有害コンテンツ・アダルトコンテンツへのアクセスを制限できる
- Game Centerアプリの使用を制限できる
- 標準アプリの使用を制限できる
- スマホの使用時間を制限できる
親側のスマホでパスコードを設定しておくことで、子供がアプリをダウンロードしようとしたり、有害コンテンツにアクセスしようとした際にパスコードを求められるようになっており、勝手な使用を制限できます。
また、「スクリーンタイム」を設定すれば、子供がどのアプリを何時間使っているのかを見ることもできます。
【androidの場合】Google ファミリー リンク機能
androidの場合は「Google ファミリー リンク」アプリを使うのがおすすめです。
親のスマホには「保護者向け Google ファミリー リンク」を、子供のスマホには「18 歳未満のお子様向け Google ファミリー リンク」をインストールすることで利用できます。
親のスマホはiPhoneでもandroidでもインストール可能ですが、子供のスマホはandroidのみインストール可能です。
「Google ファミリー リンクアプリ」で制限できる内容は下記をごらんください。
ポイント
- アプリのインストールを制限できる
- 課金を制限できる
- 特定の検索結果を除外できる
- スマホの使用時間を制限できる
- 遠隔ロックでスマホを利用できないようにできる
子供がアプリをインストールしようとした際は、親に通知が行くようになっており、親側が同意することで初めてアプリをインストールすることができます。
また、遠隔ロック機能は食事中や勉強中など「スマホを使ってほしくない時間」に使うことで、スマホ使用に制限をかけることができます。
無料でこれだけの制限をかけられるため、このほかに有料の制限アプリをインストールしなくても十分ではないでしょうか。
スマホに制限をかけられた子供たちはどう思っている?
子供にとってスマホとは「楽しい時間を提供してくれるもの」であることが多いです。
そんなスマホを制限されることを子供たちはどう思っているのでしょうか。
下記はSNSや掲示板に投稿されている、スマホ制限についての子供たちの声です。
ポイント
- またスマホにロックかけられた…。わけわからん
- 親にスマホ制限されたから10時以降連絡とれません。ほんとむかつく
- テスト期間前だからスマホ制限されたー。まぁ勉強ははかどるから今は我慢!
スマホ制限に関して、ほとんどの子供は不満に思っているようでしたが、中には納得してスマホ制限を受け入れている子もいました。
また、知恵袋では制限アプリの解除方法を質問している子供が多く、どうにかしてスマホを使いたいという気持ちが伺えます。
スマホ制限に不満の声を上げる子供たちに共通していたのは、「勝手に制限をかけられた」という点でした。
子供が納得していないままスマホに制限をかけてしまうと不満を持つのは当たり前で、解除方法を探すことに躍起になってしまう子供もいます。
そうならないためにも、子供のスマホを制限する際はしっかりと子供と向き合う必要があるでしょう。
安全を護る以外にもあった!スマホ制限が子供に与えるメリット
子供のスマホを制限するということは、今までスマホに当てていた時間をほかのことに使えるということです。
そのため、空いた時間を勉強に当てることで学力の向上が期待できますし、家族と過ごす時間に当てれば親子の会話も増えて子供との距離が縮まるでしょう。
医師である川島隆太著の『スマホが学力を破壊する』によると、実際にスマホの使用時間を1時間以内と制限している子供たちは、そうでない子供たちと比べて成績がいいという調査結果もあります。
もちろん、スマホを制限しただけで成績が上がるわけではありませんが、勉強時間を確保するという点でスマホ制限が与えるメリットは大きいです。
また、制限を守るということは自制心を育てることにもつながります。
小学生や中学生は自制心まだまだ低く、つい何時間もYouTubeやゲームに時間を費やしてしまいがちです。
そのため親がスマホを制限するわけですが、最初は制限を守れなくても、粘り強く向き合うことで徐々に自制心が身についていくでしょう。
制限はお互いが納得できる条件で
スマホ制限に納得している子供はあまり多くはないようですが、その理由の1つに「親が一方的に制限をかけている」ということがあげられます。
これでは子供が不安を持つのは当然です。
一方的なスマホ制限に不満を持った子供は、制限を勝手に解除したり、隠れて古いスマホをWiFiにつないで使ってしまうかもしれません。
そうならないためにも、制限をかける際は親と子供がきちんと話し合い、お互い納得できる範囲で制限を設ける必要があります。
話し合いではまず、子供に「どこまでの制限なら我慢できるか」を聞いてみましょう。
子供の返答をベースに親側の制限したい範囲も含めて制限内容をすり合わせていくことで、子供からしたら自分主導で制限内容を決めたことになるため、きちんと制限を受け入れ、守ってくれるはずです。
しかし、中には「どこまでの制限なら我慢できるか」という質問に対して「1日3時間まで」「テスト期間1週間前だけの制限なら」などと、親からしたら納得できない返答が帰ってくることもあるかもしれません。
あくまでも大事なのは制限を守ってもらうことなので、その場合最初は優しい制限内容から始めていくのもいいかもしれませんね。
まとめ
スマホを持つ年齢がどんどん低くなっている現代では、子供のスマホ依存が問題視されています。
子供はまだまだ自制心が低いため、親が制限をかけてあげないといつまでもスマホをいじり続けてしまう場合もあるでしょう。
一度スマホに依存してしまうと、スマホなしでは生活が難しくなってしまうため、そうなる前にスマホを制限する必要があります。
子供のスマホに制限をかける場合、iPhoneなら「ペアレンタルコントロール機能」、androidなら「Google ファミリー リンクアプリ」がおすすめですのでぜひ試してみてくださいね。
しかし、親が勝手に制限をかけてしまうと子供との仲が悪くなる可能性も高いうえ、こっそり古いスマホをWiFiにつないで使用されてしまう場合も考えられます。
そうならないためにも、どこまでスマホに制限をかけるかは、親と子供がしっかりと話し合い、お互い納得のいく制限内容にするのがおすすめです。
また、一度決めた制限内容でも「この日は友達と約束しているから使用時間を伸ばしてほしい」「成績が上がったら1,000円までのアイテム課金を許してほしい」というように子供からの要望は柔軟に聞いてあげることで、子供と良好な関係を保ったままスマホ制限をかけられるでしょう。