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子どもがYouTuberになりたいと言ってきた時、どう対応する?

「将来YouTuberになりたい!」

ある日突然子どもがこのようなことを言ってきたら、あなたはどうしますか?

YouTuberは、学研教育総合研究所が2019年に調査した「小学生が将来つきたい職業ランキング(男子全体ランキング)」の第1位。

子どもが憧れる職業のひとつです。

この記事では、子どもが「YouTuberになりたい!」と言ってきた時、どのような対応をすればよいかの一例をお教えします。

また、実際にYouTuberの仕事はどのようなものかも、あわせて紹介します。

子どもの「YouTuberになりたい」という夢を否定せずに聞くためにはどうすればよいか、ぜひ参考にしてください。

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なぜ子どもはYouTuberにあこがれるの?

繰り返しになりますが、YouTuberは「小学生が将来つきたい職業ラインキング(男子全体ランキング)」の第1位です。

1位になった理由のひとつとして、テレビを見ずにYouTubeなどのネット動画を見る小学生が増えたことが挙げられます。

総務省が2020年9月に公開した「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によりますと、10代ではインターネットの利用時間は、テレビの視聴時間の約2.5倍という結果でした。

テレビでも面白い番組はたくさんありますが、Youtubeはなぜそんなに子どもの心を惹きつけるのか、なぜ子どもは「YouTuberになりたい!」と思うのでしょうか。

理由は次の3点が考えられます。

ポイント

楽しそうだから
有名になれるから
かっこいいから

子どもが好きな動画は、見ていて楽しいものが多いです。

テレビでいうとバラエティー番組のようなもの。

面白おかしく演出しているので、「YouTuberの仕事は楽しそう!」と考えるようです。

子どもの目からは「遊びながらお金がもらえる」と映っているのでしょう。

またYouTuberすべてではないものの、人気のあるYouTuberはインターネットの中だけにとどまらず、テレビに出演したりCMに出たりする人もいます。

普段YouTubeを見ない人でも知っているような有名人になり活躍する姿は、子どもにとってとてもかっこよく見えます。

その姿にあこがれて、YouTuberになりたいと思うようです。

YouTuberになろうとした時のメリット

親としては、YouTuberを仕事にすると言われても、なかなか賛成できないでしょう。

もしYouTuberになろうとした場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

次の3つのメリットが考えられます。

動画編集に関する知識やスキルがつく

YouTubeの動画は、スマホで撮った動画をそのまま配信できます。

しかし、仕事として動画を作成する場合は、専用のカメラで撮影し、動画を加工する必要があります。

そのため、動画編集のための知識・スキルがつくというメリットがあります。

この動画編集スキルはYouTuberにならず、他の職業に就いても活用できます。

YouTuber以外でも使えるスキルがつく、というのは親としてもうれしいポイントですね。

頭を使うことが増える

YouTuberは1度動画をアップしたら終わり、ではありません。

コンスタントに動画を作成して、YouTubeにアップしないと続けられません。

次はどんな動画を作ろうか
どんな動画を作ったらチャンネル登録者に喜んでもらえるか

このようなことを、いつも考える必要があります。

必死に頭を使うことで、「考える力」がつきます。

もちろんこの「考える力」は、YouTuberだけに必要なものではありません。

学生でも会社員でも必ず使うスキルなので、鍛えるのはとてもよいことです。

YouTuberになろうとしたときのデメリット

これまで、YouTuberのメリットを紹介しました。

しかし、YouTuberは良いことばかりではありません。

ここからは、逆にYouTuberになったときのデメリットを解説します。

個人情報が流出する可能性がある

YouTubeは、自分自身が動画に出ることが多いです。

そのため、不特定多数の人に自分顔が知られてしまうのがデメリットのひとつ。

また、動画内容から、次のような個人情報を割り出そうとする人がいます。

どこに住んでいるか
どんな家族構成か
親はどんな仕事をしているのか

有名になればなるほど、このような個人情報が流出してしまう危険が高まります。

出演しているのが子どもならば、顔出しするかどうか慎重に考えた方がよいでしょう。

有名なYouTuberの中には顔を映さないようにする、などの個人情報流出対策をしている人もいるようです。

動画に夢中になってそれ以外のことがおろそかになる可能性がある

YouTuberの仕事は、単に「動画を撮影して終わり」ではありません。

構成を考えたり、編集したり、これらの作業をこれらの作業を絶え間なくし続ける必要があります。

有名YouTuberのひとりであるHIKAKIN氏によると、7分の動画編集に6時間もの時間をかけているそう!

ある程度有名になって稼げるようになれば、一部の作業を他の人に任せられるようになるのですが、最初はひとりですべての作業をしなくてはいけません。

そうなると、他のことをする時間は短くなります。

学生であれば動画の作業に時間を割いてしまい、勉強する時間が減る可能性が大きいですね。

そうならないためにも、優先度を決めて何にどのくらい時間をかけるのかをしっかりと決めることが大切です。

もし子どもがYouTuberになりたいと言ったら?

子どもが「YouTuberになりたい!」と言ったら、あなたはどうしますか?

反対しますか?

それとも賛成しますか?

どちらにせよ、まずは次のことを子どもと話し合うのがよいでしょう。

YouTuberという夢があっても勉強はやったほうがいい

YouTuberになりたいからといって、勉強をしなくていいわけではありません。

親としては、YouTuberを目指すのはよいけれど、勉強もしっかりとやってほしいですね。

YouTuberを目指すとしても、勉強もしっかりやらないといけないということは、子どもに伝えておきましょう。

面白おかしく動画を配信しているYouTuberも、見えないところでは視聴者のためにたくさん本を読んだり、勉強したりしているということを話してあげてください。

その際「頭ごなしに反対しているわけじゃないよ」とあわせて話しておくと、子どもも「しっかり聞いてくれているんだ」と安心してくれるはずです。

YouTuberになるためには、何をしたらいいと思う?

「楽そう」「おもしろそう」だけでYouTuberになりたいと言っている場合、実際にYouTuberはどのような仕事なのか、を知らない場合があります。

そんなときにこの質問をすると良いでしょう。

また、YouTuberという仕事はどのようなものなのか、実際に親子で調べてみてください。

より具体的に、YouTuberがどのような努力をしているか、見えてきます。

夢をあきらめさせるために質問するのではないのが、ポイントです。

親子であれこれ意見を出し合う時間は、貴重なもの。

これも「教育」の一環と言えるでしょう。

そもそもなぜYouTuberになりたいって思ったの?

理由はこれだろうな、とわかっていてもまずは子どもにYouTuberになりたいと思った理由を聞くことをお勧めします。

子どもの価値観や物事の考え方を知るよいチャンスです。

子どもの話をたくさん聞いてあげましょう!

まとめ

子どもが「YouTuberになりたい!」と言ってきた場合、まずは話を聞くこと・親子で話し合うことをお勧めします。

インターネット越しに見るYouTuberの姿は、とても楽しそうで華やかです。

そのような姿に「将来YouTuberになりたい!」と思う子どもが増えるのも納得できますね。

ただし、華やかに見えるYouTuberの仕事は、大半が地味で黙々とひとりで行う作業です。

また、多くのYouTuberはその仕事だけでは生活できていません。

そのような現実を知っていると、どうしても反対したくなるのが親心。

しかし、せっかく子どもが将来について話してくれるのです。

これを機に子どもの将来についてしっかり話し合ってみてはいかがでしょうか?

話し合いをすることで、きっと親子の絆も深まるでしょう。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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