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ワンオペ育児の意味とは?具体例と解決するために必要なこと

インターネットでよく見かけるようになった「ワンオペ育児」とは、どのような意味なのか知っていますか?

なんとなく「ママが大変そうにしているイメージ」はありますが、具体的にどのような状態のことなのでしょうか。

そこで今回は、かれこれ8年間ワンオペ育児をしている筆者が、わたしの経験とママ友の実体験をもとに、ワンオペ育児の具体例を紹介します!

ワンオペ育児を続けることで起こりやすい問題や、解決策も具体的にお伝えするので、記事の途中で「実はわたしってワンオペ育児してたんだ!」と気付いた方にも役立つ内容です!

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ワンオペ育児の意味

ワンオペとは「ワン・オペレーション」の略で、もともとは「深夜のコンビニやレストランで、たった1人で業務をこなしている状態」という意味です。

ワン・オペレーションの状態と、育児や家事、仕事をたった1人でこなす様子が似ていることから、ママやパパの一方だけに育児や家事、仕事の負担がかることを「ワンオペ育児」と呼ぶようになりました。

今の社会ではパパの仕事の忙しさや、育児や家事への理解の無さなどから、ママがワンオペ育児になりやすい傾向があります。

負担がかかっていると感じる度合いは人によってさまざまなので、どこからがワンオペ育児という定義はありません。

しかしあなた自身がつらいと感じたら、あなたはすでにワンオペ育児をしている可能性があります。

ワンオペ育児をしている人はどれくらい?

2018年にミキハウスが全国4,968名に、「ワンオペ育児の状況にあると感じたことがあるか」についてアンケート調査したところ、「はい」と答えた人は41.8%、「いいえ」は36.6%、「どちらとも言えない」は21.6%いることがわかりました。

ワンオペ育児をしていると感じた人は「いいえ」と答えた人よりも多く、実に10人に4人がワンオペ育児をしている状況でした。

ミキハウスのアンケートの調査対象には、ママとパパのどちらも含まれていますが、ママのほうがワンオペ育児に陥っている傾向があります。

総務省が平成28年度に行った最新の調査によると、6歳未満の子どもをもつパパの家事・育児時間は、1日あたり1時間23分となっています。

一方で、ママの家事・育児時間は1日あたり7時間34分と、パパの約6倍も長いのです。

さらに時間の短さだけでなく、共働き家庭・専業主婦家庭に限らず、約8割の男性が家事を行っておらず、約7割の男性が育児を行っていないという悲しい現実があります。

いかにママたちがワンオペ育児を強いられているのかが、伝わりますね。

あたなも当事者?ママがワンオペ育児に陥りやすい状況は?

ワンオペ育児はママだけの問題ではありませんが、ママが陥りやすい傾向があります。

そこでここでは、ママが「ワンオペ育児」に陥りやすい状況と理由について、筆者や筆者のママ友を例に挙げて紹介します。

こちらを読めば、あなたも実はワンオペ育児をしていたことに気付くかもしれません。

パパの帰りが遅い

筆者の周りでは子供が寝る前に帰ってくるパパの方が少ない印象で、なかなか家事や育児を分担することが難しい家庭がほとんどです。

まだ幼稚園へ通っていない子供がいる専業主婦の方の場合、子供が朝に起きてから夜寝るまでの間、育児と家事に追われて休憩する時間がない人もいます。

仕事をしているママの場合は、仕事から帰って子供を幼稚園や保育園に迎えにいくと、息つく間もなく夕飯の支度、夕食、お風呂、寝かしつけが待っています。

パパの帰りが遅いことで、ワンオペ育児をせざるを得ないママはたくさんいるのです。

パパの単身赴任

筆者の子供が通う幼稚園では、パパが単身赴任で働いている家庭が数人います。

赴任先があまり遠くない場合は、毎週土日に帰ってくるパパもいますが、遠い場合は夏休みや年末年始などの長期休暇にしか帰ってこられないパパもいます。

長期休暇にしか帰ってこられない場合は、年中ママ1人で家事や育児、ときには仕事のすべてをこなさなくてはならないハードなワンオペ育児を強いられていることもあるのです。

ママの方が育児ができると思われている

家事は少し手伝ってくれるパパでも、育児はまったくしないパパもいます。

ママも1人目の育児では育児経験ゼロから始めるのにも関わらず、なぜか最初から育児がうまくできると思っているパパもいるのです。

そのためオムツ替えや授乳を頼んでも「俺よりママがやった方がうまいから」と協力しようとしない場合や、子供と遊んでほしいと頼んでも「子供はママが遊んであげた方が嬉しいよ」と拒否する場合もあります。

パパは育児を経験する機会を作ろうとしないので、当然パパの育児スキルは上がらず、ママがワンオペ育児をし続けることになるのです。

給料の多さを主張してくる

家事や育児を手伝ってほしいとお願いしても、「俺の方が稼いでるから、俺が家事や育児をするのはおかしい」「ママは俺より稼いでないから、ママが家事や育児をするのは当然」と主張してくるパパもいます。

これは倫理や道徳に反して相手に嫌がらせを行う「モラハラ」に近い状況ですが、ママによっては反論できず、ワンオペ育児をせざるを得ない人もいます。

「専業主婦だからがんばらなくてはいけない」と思い込む

「専業主婦はすべて1人でこなすことが当たり前」と思い込み、ワンオペ育児を当たり前にしている人もいます。

専業主婦にも休日があれば、なんとか平日は1人で家事や育児を頑張れるかもしれません。

しかし基本的に、専業主婦には休日がないため、実質は年中無休でワンオペ育児をしている状態になってしまうのです。

近くに頼れる親戚がいない

パパに家事や育児を頼れない場合でも、近くに実母や義母などの親戚がいれば、たまに子供を預けてリフレッシュもできるでしょう。

しかし、

  • 結婚を期に地元から離れた場所に引っ越した場合
  • パパの転勤で遠くへ引っ越した場合
  • 定期コース
  • 親戚が高齢である場合

などは、親戚の手を借りることも難しくなります。

その結果、誰にも頼れずにワンオペ育児をしているママもいるのです。

シングルマザーである

ワンオペ育児は、夫婦だけに該当するわけではありません。

シングルマザーになり、家事や育児を頼める大人と同居していない場合や、頼れる大人が周りにいない場合は、ママが人で家事と育児をこなす必要があります。

そのためシングルマザーは夫婦でいる人よりも、ワンオペ育児に該当しやすくなります。

ワンオペ育児が引き起こす問題は?

ママのワンオペ育児は、単に家事や育児でつらい思いをするだけではなく、二次的な問題の引き金になることもあります。

ここでは、ワンオペ育児が引き起こす可能性の高い4つの問題点について見ていきましょう。

離婚したくなる

家事・育児をいくらお願いしても、まったく協力してくれないパパと一緒に生活をしていると、徐々にストレスがたまってきます。

するとパパと一緒にいるメリットを感じなくなり、離婚を選択するママも多いのです。

リクルートブライダル総研が2016年に実施した調査によると、離婚理由で男性より女性の割合が高く、男女差が大きかった上位3項目は、

  • 育児の非協力
  • 借金
  • 家事の非協力

となっていて、女性のワンオペ育児が主な原因であることがわかります。

うつ病になる

ワンオペ育児を頑張り続けていると、心身ともに疲れ果ててしまい、うつ病を発症する人もいます。

以前よりも疲れやすくなった場合や、常に気持ちが沈んでいる場合は要注意です。

厚生労働省のホームページに記載されている、うつ病の症状には、

  • 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
  • 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
  • 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
  • イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
  • 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
  • 思考力が落ちる
  • 死にたくなる

などが挙げられています。

これらの症状が一日中あり、2週間以上続いている場合は、うつ病を発症している可能性があります。

すぐに医療機関を受診しましょう。

ママが病気になったら生活が回らない

筆者も何度も経験しましたが、ワンオペ育児をしているママが風邪を引くと、すべての家事がストップします。

それでも育児はストップできないので、なんとか子供に冷凍食品を食べさせたり、お風呂に入れたり、寝かしつけたりしていました。

ワンオペ育児の状態を放置していると、いざというときに頼れる相手がおらず、具合の悪い状態でもワンオペ育児しなくてはならない悪循環に陥りがちです。

家庭の不和が子供にも影響する

ワンオペ育児が続くと、ママとパパが喧嘩をすることが多くなり、機嫌が悪い日が増えてしまいます。

すると家庭内には嫌な雰囲気が漂うため、子供は家庭を持つことにあまりよいイメージを持てなくなるかもしれません。

また嫌な雰囲気から逃れるために、外出しがちになる場合や、親とのコミュニケーションをとらなくなる心配もあります。

ワンオペ育児を解決するための7つのアドバイス

ここまでご覧いただいたあなたは、このままワンオペ育児を続けていては、自分にも家庭にも良くないと思ったかもしれません。

しかし実際どうしたら解決できるかわからず、不安になってしまいますよね。

そこでここでは、筆者やママ友が実践しているワンオペ育児の解消法をご紹介します。

さまざまな原因でワンオペ育児をしている方々へ向けて、少しでもヒントになるような7つの解消法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください!

全部完璧にこなさない

パパの帰りが遅く、どうしてもママがワンオペ育児をせざるを得ない場合は、どれも完璧にこなそうとしないことが大切です。

たとえば、

  • 部屋が片付いてなくてもOK
  • 食事はレトルトを使ってもよい
  • 冬は子供を一日くらいお風呂に入れなくても大丈夫
  • 洗濯物は畳まずにハンガーにかけたままでもOK

など、「手を抜くことを悪としない考え方」へシフトしましょう。

筆者も子育て初心者のころは、「~しなくてはならない」という思考がつきまとい、1人で頑張りすぎていたことがあります。

しかしどうしても休みたくなったときに、思い切って家事や育児で手を抜いてみると、「やらなくても大丈夫だった」と安心できるようになりました。

モラハラが原因の場合は女性の相談窓口へ

筆者の友人は、パパの方が給料を多く稼いできているという理不尽な理由で、パパが家事や育児に非協力的だと悩んでいました。

協力をお願いしても怒鳴られるため、ワンオペ育児をせざるを得ないのだそうです。

しかしこの悩みを聞いた別の友人が、「モラハラの可能性があるから、女性の相談窓口へ行った方がいい」と勧めたのです。

そこではじめて友人は自分がモラハラを受けていたことを自覚し、相談窓口へ向かいました。

もし同じような理由でワンオペ育児をされている方は、地域の女性の相談窓口へ行くことをおすすめします。

内閣府の男女共同参画局のホームページに記載されている女性センター一覧から検索し、お近くの相談窓口を調べてみましょう。

専業主婦でも保育園に預ける

「専業主婦は育児と家事が仕事だから、子供を預けるのは甘えだ」と捉えてしまう人もいるでしょう。

しかし家事も育児も、誰にも頼らずに年中無休で頑張り続けることは不可能です。

ワンオペ育児を続けているだけで十分頑張っているので、たまには保育園の一時保育を利用してリフレッシュすることも必要です。

わたしの周りにも、1週間に1~2回ほど一時保育を利用している専業主婦の方はいました。

たまには1人の時間をつくり、休憩することも大切です。

共感してもらって気分転換

ワンオペ育児の直接的な解決策にはならないのですが、友達につらい気持ちを話し、共感してもらうだけでも気分転換になります。

しかし話す相手は必ず「自分と同じような境遇の方」や、「いつも共感してくれる相手」を選んだ方がよいでしょう。

自分より過酷なワンオペ育児をしている方に愚痴をこぼしてしまうと、共感されるどころか、相手を不快な気持ちにさせてしまうかもしれないからです。

「この人ならわかってくれそう」という人に悩みを打ち明け、共感してもらうことで、心が少しだけ軽くなるでしょう。

パパにしてほしいことを伝える

男の人はしてほしいことを察することが難しい場合が多く、中には「今日も大変だったアピール」をママからあからさまにされることを嫌う人もいます。

そのためパパには、今してほしいことを察してほしいと思うのではなく、

  • やってほしいこと
  • スケジュール
  • そうしなければならない目的

を伝えてあげると、行動しやすくなります。

「今日は10時には家を出たいから、あなたは自分の用意が終わったら、水筒にお茶を入れて、オムツと着替えの用意をしてくれる?わたしは、自分の用意と洗い物を終わらせるから!」などのように、「共通の目的を達成するためにやるべきこと」を具体的に伝えると、動いてくれやすくなりますよ。

文句を言ったり、急かしたりしない

パパに家事をお願いすると、自分の理想どおりに仕上げてもらえずに、余計にイライラすることもありますよね。

しかしそこで文句を言ってしまうと、パパは「せっかくやったのに、文句ばかり言われるからやりたくない」と思い、すすんで手伝おうとしてくれなくなります。

また頼んだ家事をなかなか始めようとしてくれないと、「まだ?はやくやってよ!」と急かしてしまいがちですが、「今からやろうと思ってたのに」と機嫌を損ねてしまうかもしれません。

子供を相手にしているようで面倒な気もしますが、あなたがパパの立場だったらどう感じるかを考えてみるとよいでしょう。

自分がせっかく時間をかけて作った料理に対して「味薄くない?」と文句を言われたり、もう少し休んでからご飯を作ろと思っていたところに「ご飯まだ?」と言われたりしたら、イラっとしませんか。

あなたも完璧な家事はできないからこそ、パパにも完璧を求めない方が、お互いイライラせずに家事を分担できるかもしれませんね。

子供にも手伝ってもらう

子供が幼稚園くらいになったら、洗濯物畳みやゴミ出しなどの簡単な家事を手伝わせてみると、立派な戦力になります。

最初はママがやった方がきれいですし、短時間で終わると思ってイライラするかもしれません。

しかし子供に手伝いを続けさせることで上手になり、自分のことは自分でやる習慣が身に付きます。

すると、将来誰かのパパになる息子には家事をする習慣を付けられますし、ママになる娘には「自分が全部やらずに、家族で分担すればよい」という考え方が身に付き、すべて自分でやらなくてはならないという考えにとらわれなくなります。

まとめ

ワンオペ育児は、ママとパパのどちらか一方に家事や育児の負担がかかっている状態をいいます。

しかし今の社会では、ママがワンオペ育児をせざるを得ない状況に陥りやすい傾向があります。

ワンオペ育児は、離婚や病気、家庭の不和などの二次的な問題の引き金にもなるので、ぜひ解消したいものですね。

ワンオペ育児はパパの仕事の忙しさや、ママへの理解のなさが主な原因ですが、「家事や育児は母親がやるもの」という概念をつくりあげた社会が原因でもあります。

今回ご紹介したワンオペ育児を解消する方法を参考にして、ママが1人で全てを頑張ろうとするのではなく、家族全員に頼れる体制をつくっておくことが大切です。

家族全員で家事や育児を分散さることが当たり前になれば、将来子供があなたと同じような思いをしなくて済むかもしれません。

将来ワンオペ育児をするママやパパを減らすためにも、「人に頼ること」を大切にしましょう。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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