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男子の身長が止まるサインとは?身長を伸ばすサポートも解説

「父親より背が高くなって欲しい」「170cmは超えて欲しい」と思う男子の親は多いですよね。

背が高ければ、部活動での活躍やレギュラーになる確率が上がるなど有利に働き、結果本人の自信につながります。

男子の身長が急激に伸びるピークは13歳前後で、この時期を成長期と呼びます。

しかし成長期が終盤を迎えるとだんだん身長は伸びなくなるので、これ以上伸びないかもと心配して、身長が完全に止まるサインがあるのか気になるかもしれません。

この記事では、男子の身長が止まるサインだけではなく、伸び始めのサインや身長を伸ばすためのサポートについて解説します。

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男子の身長が止まるサインはある?

身長が止まる明確なサインはありませんが、男子特有の「声変わり」が成長期の終わる目安です。

成長期とは思春期の間に起こるので、思春期の体の変化で成長期の終わりが予想できます。

男子の思春期の身体的特徴を順にすると

  • 精巣が成長する
  • 声変わり
  • 体毛が濃くなりヒゲが生えてくる
  • 筋肉の発達

の4つが代表的です。

「精巣の成長」は専門家が判断しないとわかりにくですが、「声変わり」「体毛やヒゲ」「筋肉」は見かけの変化なのでわかりやすいでしょう。

男子の思春期の始まりは11歳前後で、成長期は1〜2年後の13歳前後で始まるのが一般的です。

成長期の中でも特に身長の伸び率が高い期間を「成長スパート」と呼び、男子のピークは年間10cm前後身長が伸びます。

「声変わり」は、成長スパートが終わり思春期の終盤に起こる体の変化なので、声変わりが始まったらだんだんと身長の伸びは緩やかになります。

しかし声変わりが始まったら突然身長が止まるわけではないので、身長が止まるサインではなく、成長期が終わりのサインと言えるでしょう。

身長が止まるサインより伸び始めのサインが大切!家庭でできるサポートとは?

身長が止まるサインよりも、身長が伸び始める「成長スパート」のサインに注目しすることで、身長が伸びるサポートをしてあげられます。

成長スパートを知るために必要な「成長曲線」と、家庭でできる「食事」「運動」「睡眠」のサポートについて解説します。

成長曲線とは?

成長曲線とは、子供の身長と体重をグラフにするものです。

母子手帳や学校の健康表などに記載されていますが、もっと細かく詳しく成長を記録できるのが成長曲線です。

成長スパートの時期に入ると、1ヵ月の間に一気に身長が伸びることがあるので、身長と体重を毎月チェックしておくと成長スパートに気付きやすくなります。

しかし一般家庭で身長を頻繁に測るのは難しいですよね。

成長スパートは、身長だけでなく体重も同じ伸び率なので、体重から成長スパートを予測できます。

体重計なら持っている家庭が多いので、毎月チェックして成長曲線に記入するのがおすすめです。

食事で大切な栄養素は?

食事は体を作る元なので、成長期の体のために栄養を考えた食事が大切です。

栄養素のなかでも特に

  • 精肉を作るタンパク質
  • 骨の約60%を占めるカルシウム

この2つが重要で、毎日の食事で多く取り入れましょう。

特に男子は女子より筋肉量が多いので、タンパク質も多く取る必要があります。

2020年厚生労働省の発表によると、

タンパク質の目標量(g/日)

年齢(性別)タンパク質の目標量(g/日)
12歳〜14歳(男子)85〜130
12歳〜14歳(女子)78〜120
15歳〜17歳(男子)91〜140
15歳〜17歳(女子)75〜115

男子のタンパク質の目標量が女子より高いことがわかります。

タンパク質を多く含む食材は

  • 肉類
  • 魚類
  • 大豆製品
  • 緑黄色野菜
  • 根菜類

に多く含まれます。

肉のなかでも、鶏肉は胸肉(皮なし)、豚肉と牛肉なら赤身にタンパク質が豊富です。

カルシウムを多く含む食材は

  • 牛乳・チーズなどの乳製品
  • ナッツ類
  • 小魚
  • 海藻類

に多く含まれます。

また、身長を伸ばすために重要だとされる「成長ホルモン」を促進させる、「亜鉛」と「アミノ酸」なども取り入れたい栄養素です。

  • マグロ
  • 肉類
  • 小魚
  • 大豆製品
  • 牡蠣
  • ナッツ類

に多く含まれるので、毎日の食事はもちろん、おやつにも意識して取り入れましょう。

たくさんの食材を入れたメニューを考えたり、品数を増やしたりは大変なので、おすすめなのは「具沢山の汁物」にたくさんを食材を入れる料理です。

例えば、お味噌汁・お鍋・洋風や中華風のスープなど、汁物は味のバリエーションが多いので飽きずに食べられますよ。

適切な運動はどれくらい?

骨が伸びることで身長が伸びるので、骨に刺激を与える運動が効果的です。

走ったり飛んだりするスポーツならどんなものでもOKで、運動部に入っているなら自然と骨に刺激を与る運動をしています。

運動部に所属してない場合、徒歩で登下校したり、自宅でなわとび運動を加えたりするとよいでしょう。

1日のなかでトータル1時間くらい運動するのがおすすめです。

男子は筋力が発達しやすく、筋トレや激しいトレーニングをしたくなるかもしれませんが、成長スパートの時期に骨や関節に過度な負担がかかると、身長の伸びを妨げることがあるので避けましょう。

睡眠で気をつけることは?

睡眠は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しますが、身長を伸ばすための「成長ホルモン」は「ノンレム睡眠」のときに分泌します。

睡眠最初のノンレム睡眠が一番深く眠り、成長ホルモンが多く分泌されるので、寝る前に睡眠を邪魔する行動を取らないことが大切です。

寝る直前に

  • テレビ・スマホ・ゲーム
  • 激しい運動をする
  • 食事

をすると、深い眠りを妨げますので避けましょう。

また睡眠時間も重要で、男子の成長スパートの13歳前後は中学生生活と重なり、勉強量が増え部活動も始まりやることが増えるので、小学生より睡眠時間が減る傾向にあります。

厚生労働省によると、小学生の睡眠時間が9時間〜8時間なのに対し、中学生は8時間未満と減っています。

中学生は9時間〜8時間45分の睡眠が必要なので、身長を伸ばすために睡眠時間をしっかり確保するようにしましょう。

身長が早く止まる?原因は病気の可能性

身長の伸びや体の成長が予想より早かったり、想像より身長が伸びなかったりする場合、病気が隠れている可能性があります。

「男の子は高校生くらいまで身長が伸びる」と思っていると、身長を伸ばす機会を逃してしまうので、これから解説する症状に当てはまるなら早めに病院に行きましょう。

思春期早発症

思春期早発症とは通常より早く思春期に入る病気で、成長期の期間が短いのが特徴です。

成長スパートの期間が短い傾向で、正常な子より身長が伸びないことがあります。

男子の思春期早発症の特徴は主に3つ、

  • 9歳未満で精巣が発達する
  • 10歳未満で陰毛が生える
  • 11歳未満でヒゲ・脇毛が生えたり声変わりしたりする

当てはまる症状がある場合、思春期早発症の可能性があります。

男子の思春期早発症の原因で多いのは、「性ホルモンの早期分泌」「脳腫瘍」「副腎や性腺の病気」です

思春期早発症は成長曲線で発見しやすく、9歳未満で急激に身長と体重が伸びるようなら要注意なので、早期に小児科を受診しましょう。

低身長

子供の身長は親からの遺伝や体質が大きく関わりますが、極端に身長が低い場合「低身長」という病気かもしれません。

低身長の原因は、「成長ホルモンの分泌が悪い」「染色体や骨の病気」で、ホルモン治療で改善する可能性があります。

低身長も成長曲線から判断でき、曲線の「-2.0SD」より下の場合低身長の疑いがあるので、早めに小児科を受診しましょう。

身長が希望より前に止まっても背を高く見せるテクニックはある?

身長が止まるサインが気になる方のなかには、身長の伸びが緩やかになり、そろそろ止まるかもと感じているかもしれません。

希望の身長に届かなくても、印象によって身長を高く見せることは可能です。

背を高く見せるテクニックを紹介するので、試してみてください。

ファッションで背を高く見せる

ファッションで背を高く見せるテクニックは

  • 髪にボリュームを出す
  • 細身に見える服で縦長効果を出す
  • かかとの高い靴やスニーカーをはく

どれも簡単に取り入れられます。

視点を上に持ってくることで身長が高く見えるので、髪のボリュームを出す他にも幅があるハットをかぶるのもおすすめです。

また縦ラインをつくると縦長効果が得られます。

  • 丸首よりVネック
  • 横ボーダーより縦ボーダー

などを選ぶとよいでしょう。

最近では男性用のかかとが高い靴が豊富にあり、カジュアルからフォーマルまで、パッと見かかとが高い靴に見えないデザインになっています。

高さも5cm〜10cm豊富なので、手軽に試せますよ。

猫背やスマホ首を改善する

パソコンやスマホを使う機会が多くたくさんの人が悩む猫背やスマホ首は、大人だけでなく子供も珍しくない症状で、身長を低く見せる原因の一つです。

猫背やスマホ首は体の歪みなので、歪みを改善すれば本来の身長に戻ります。

スマホやゲームのやり過ぎに注意し、1日のうちの時間制限をつけるのがおすすめです。

ストレッチやヨガ、正しい姿勢でのウォーキングで改善できるので取り入れてみましょう。

まとめ

男子の身長が止まるサインにはっきりしたものはありませんが、「声変わり」のときが成長期が終盤のサインです。

身長が止まるサインではなく、身長が伸び始めのサインを把握することで、より身長を伸ばすサポートができます。

身長が伸びる時期は成長曲線を書くと気付きやすく、その時期に「食事」「運動」「睡眠」のサポートで身長が伸びる可能を高められます。

早すぎる成長期や想像より身長が伸びないときは、「思春期早発症」「低身長」の病気が隠れていることがあるので、様子見をせずに早めに病院に行きましょう。

もし希望より身長が伸びなくても、今回紹介したテクニックを使えば、身長を高く見せることができますよ。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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