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ねんねトレーニングの進め方は?注意ポイントも合わせて解説

赤ちゃんの夜泣きが続いていたり、なかなか眠ってくれなかったりするお悩みを持つママ達に注目されている、ねんねトレーニング。

いつからはじめるのか、始めたはいいけれど失敗してしまわないかなど、実際の進めかた以外にも気になる点はいろいろあるかと思います。

本記事ではこれからねんねトレーニングを始めるママに向けて押さえておきたいポイントを交えて、ねんねトレーニングについて解説しています。

いつからはじめても遅すぎるということはないので、睡眠のための土台を作ってみませんか?

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ねんねトレーニングって何?

ねんねトレーニングとは、赤ちゃんが自力で眠るための練習のこと。

ママの抱っこや授乳で眠るクセがついていると、赤ちゃんが自分の力で眠りにくくなります。

夜中に目が覚めてしまったときに再び眠れず、夜泣きの原因になるケースも。

ねんねトレーニングの成功は、夜中の抱っこや授乳から解放され、ママの睡眠不足の解消へと導いてくれるでしょう。

ねんねトレーニングいつから始める?

一般的にねんねトレーニングは、6ヶ月前後ではじめるのがオススメとされています。

しかし母乳かミルクか、お母さんの復職があるのかなど、ご家庭によってはじめられるタイミングも異なるもの。

ねんねトレーニングはどのタイミングではじめても、早すぎることも遅すぎることもありません。

そこで、細かく月齢や年齢ごとのポイントについて解説していきます。

新生児~3ヶ月

低月齢から始めるほうが、ねんねトレーニングに慣れるのも早いといわれています。

しかし1人で眠るためのトレーニングというよりは、環境や昼夜のリズムを整えるに留めておく方が無難でしょう。

低月齢の頃は栄養補給のために頻回授乳が必要なためです。

たとえば、朝はカーテンをあけて夜は部屋を暗くすることや、入眠までのルーティンを決めることをオススメします。

6ヶ月前後~

ねんねトレーニングは昼夜の区別がつき、夜間授乳も要らなくなる6ヶ月前後から始めるのがオススメです。

離乳食をはじめる頃でもあるので、生活にもリズムがつきやすくなり、はじめやすいタイミングともいえます。

1歳から~

1歳になると抱っこが重くてきつくなったり、卒乳を考える頃でもあるので、ねんねトレーニングを本格的に始めるよいきっかけとなります。

1歳くらいだと相手の言っていることはなんとなく理解できる頃なので、ねんねトレーニングを始めるタイミングや、行う理由についてお話して聞かせておくと開始しやすいです。

2歳から~

イヤイヤ期と重なって手こずる時期ではありますが、2歳からスタートする場合は日中の触れあいをたくさん行って信頼関係をよりしっかりと築きましょう。

お母さんが言うことは正しいと思ってくれれば、安心して1人で眠ってくれるようになります。

ねんねトレーニングのやり方4ステップ

ねんねトレーニングの方法は

  • 1.スケジュールとルーティンを決めておく
  • 2.寝る前のルーティンを終えたら「おやすみ」など声をかけて部屋を出る
  • 3.泣いたら一定時間を待って入室し、簡単にあやす
  • 4.徐々に部屋に入るまでの間隔を伸ばす

の4つのステップに分けられます。

順番に詳しく説明していきます。

1.スケジュールとルーティンを決めておく

まずは、起床と就寝の時間を決めましょう。

決めた時間に合わせて、最終の授乳時間や寝かしつけ準備を行います。

目安としては8時前後に起こして、20時前後に寝かせるとよいでしょう。

次に、寝る前のルーティンも先に決めておきます。

一通りの行動を終えたら、寝る時間がくるというインプットをするためです。

授乳や抱っこと睡眠を結びつけないためにも、寝る前の儀式を作りましょう。

ルーティンにオススメなのは、たとえば以下のようなものです。

お母さんが毎日行っても苦痛にならず、赤ちゃんが安心できる行動がよいでしょう。

ポイント

  • 子守唄
  • 絵本読み聞かせ
  • スキンシップ
  • お話

この中から、いくつか組み合わせてルーティンを作ります。

赤ちゃんを混乱させないためにも、順番は変えないように注意してください。

2.寝る前のルーティンを終えたら「おやすみ」など声をかけて部屋を出る

室温や明かりを確認し、寝るのに最適な環境を整えておきましょう。

そして就寝時間30分前には寝室に入り、決めておいたルーティンを行います。

最後に「おやすみ」「大好きだよ」など、赤ちゃんが安心できる言葉をかけて寝室を出ます。

3.泣いたら一定時間を待って入室する

赤ちゃんが泣いても2~3分待ってから入室します。

「大丈夫だよ」と声をかけたり、軽くさすったりはOKですが、抱っこや授乳は行いません。

睡眠と抱っこ、授乳を結びつけないようにするためです。

もしあまり長く泣かせたくない場合は、泣かせないねんねトレーニングもあります。

眠りにつく前に抱っこをやめる方法で、抱っこをしてウトウトしたらベッドに寝かせるのがポイントです。

また泣いてしまったら、抱っこしてウトウトさせてベッドに寝かせるを繰り返します。

泣かせないねんねトレーニングも授乳は行いません。

集合住宅にお住い、もしくは祖父母と同居であまり長時間泣かせられない人にオススメの方法です。

4.徐々に部屋に入るまでの間隔を伸ばす

初日は赤ちゃんが泣いたら2~3分、次に泣いたら5分、次は10分と部屋に入るまで待つ時間を伸ばしていき、眠るまで繰り返します。

2日目は最初に泣いたら5分待ってから入室して簡単にあやします。

次に泣いたら7分、次は12分というように、間隔を伸ばしていきましょう。

こんなときどうする?ねんねトレーニングのつまずきポイント

ねんねトレーニングは赤ちゃんの個性に左右されるため、教科書通りには進まないもの。

ねんねトレーニングの失敗理由としてよく挙げられるのがこれから紹介する3つです。

ポイント

  • 他の人に反対された
  • 赤ちゃんの泣き声に耐えられなかった
  • 環境が整っていなかった

順番にみていきましょう。

他の人に反対された

始めのうちは泣かれる時間も多いので、心配したパパや同居の祖父母に反対意見を言われてしまうケースはよく見聞きします。

家庭内で合意が取れていないと、ねんねトレーニングを続けるのは厳しいのが現実。

最初になぜ行うのか、行うメリットをしっかり話し合う必要があります。

特に、祖父母とは子育てにも世代ギャップがあり理解を得られない場合もあるでしょう。

ですから、必ず事前に説明を行っておくようにします。

昔と比べると医学も子供に関する研究も進んでいるため、現代の育児方法に則したトレーニングであることを納得して貰いましょう。

赤ちゃんの泣き声に耐えられなかった

事前に覚悟が出来ていても、いざ長時間泣かれると心が折れてしまうもの。

しかし、ねんねトレーニングに大切なのは一貫性です。

まずは、目安として2週間とにかく続けみましょう。

一番つらいのは最初の3日ともいわれているので、乗り越えるためには何でねんねトレーニングを行うのか確認しておくのも大事です。

環境が整っていなかった

後から気づく失敗例として、実は環境が整っていなかったというケースもあります。

見切り発車でスタートしてもなかなかうまくはいかないもの。

まずは、どんなに月齢が低くても事前に予告して声をかけておくことは大事です。

なんとなくなにかが始まると予知して受け入れてもらうことは、安心感や信頼感につながります。

眠る環境もとても重要で、具体的には気温や音です。

赤ちゃんにちょうどいい気温は20℃~22℃、夏場はもう少し高くてOKといわれています。

音については、パパが帰宅したときの音で赤ちゃんの目が覚めてしまうという例を非常によく聞きます。

住宅によっては赤ちゃんの寝室とリビングが隣合わせなこともあるでしょう。

そのような場合はホワイトノイズマシンという眠りにつきやすい音を発するグッズがあるので、生活音を遮るのも手です。

ねんねトレーニングって赤ちゃんに悪影響はないの?

ねんねトレーニングは泣かせてしまう場面も多く、子供が求めているのに抱っこや授乳をしないため、愛着形成に支障が出ないか心配なお母さんもいるでしょう。

ねんねトレーニングはたくさんの海外での研究や論文で、赤ちゃんの眠りに有効で、悪影響もみられないと発表されています。

たとえば2009年デラウェア大学の研究では1歳の子供44人の調査をし、子供が寝ている時の様子と親の関わりを録画して、その後の子供の愛着パターンを評価しました。

愛着パターンとは、親子の関係性から形成される行動スタイルで、大きく「安定型」「不安定型」「回避型」に分けられます。

この研究では夜泣きに反応しなくても、愛着パターンに有意な差はないという結論が出ています。

2012年にはオーストラリアの研究者たちが、ねんねトレーニングの長期的な影響について5年間追跡しました。

こちらでも長期的にみても悪影響はないということがわかっています。

またねんねトレーニングには、あまり泣かせない方法もあるのでご家庭の方針に合わせて選択すれば、より安心して行えるのではないでしょうか。

ねんねトレーニングがもたらす親子の穏やかな時間

ねんねトレーニングを行うと、赤ちゃんが自分で眠りにつくようになるため、夜中の抱っこや授乳の苦労から解放されます。

ねんねトレーニングは1人で眠るトレーニングの部分が注目されていますが、根底にあるのは寝るための環境を整えるということ。

たとえば、寝室の温度、音、光やスケジュールを決めて過ごすなど、寝る為の環境は赤ちゃんの良質な睡眠に直結します。

ですから大人だけではなく、赤ちゃんの睡眠不足の解消にもつながります。

親子ともに睡眠時間がしっかり確保できれば、不機嫌になる要因が減り、穏やかな時間が過ごせるでしょう。

今は睡眠に最適な環境作りや、生活のリズムができていなくても大丈夫です。

いつ始めても、睡眠の環境作りが遅すぎるということはありません。

睡眠不足で日中、子供にイライラして当ったり、強いストレスを感じているならばねんねトレーニングはオススメです。

まとめ

赤ちゃんが1人で寝てくれるようになる、ねんねトレーニングについて解説しました。

ねんねトレーニングは生後6ヶ月前後から始めるのがオススメですが、いつからでもスタートできます。

具体的な進め方は、赤ちゃんを1人でベッドに寝かせて部屋を出て、もし泣いてしまったら一定時間待ってから入室をして簡単にあやします。

そして再び部屋を出て、泣いたら時間をおいて入室を繰り返し、だんだん時間を伸ばしていきます。

なるべく泣かせない方法もあるので、お住まいの環境によって選択してみてはいかがでしょうか。

ねんねトレーニングは親だけではなく、赤ちゃんの睡眠不足も解消してくれるので、日中に穏やかな時間を過ごせるようになります。

睡眠の土台を作ることにもつながるので、赤ちゃんにもメリットをもたらしてくれます。

また長期的にみても愛着形成に問題はないという研究結果も出ているので、睡眠不足に悩まされているママはぜひ試してみてください。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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