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子供が筋トレをすると背が伸びない?その真相を徹底調査!

「うちの子、最近筋トレばかりしているけど、それで身長が止まってしまうことはないのかしら…」「うちの子、他の子よりも背が低いのは部活で筋トレをしているせい?」子供が筋トレをすると背が伸びにくくなるという説を信じて心配になっている親御さんは意外と多いでしょう。

とくにスポーツクラブや、部活に力を入れている学校に通う子供を持つ親御さんは、子供の背の伸びが遅いのは筋トレのせいだ、と決めつけている方もいるかもしれませんね。

しかし一方で、筋トレや適度な運動は背の伸びをサポートする効果があるとの声もあります。

今回は筋トレは本当に子供の背の伸びに悪影響を与えるのか、調査してみました。

部活やスポーツクラブに熱心に通っている子供を持つ親御さんは必見です。

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筋トレは子供の背の伸びに悪影響を与えるのか?

結論から言いますと、筋トレは子供の背の伸びに悪影響を与えません。

むしろ、適度な筋トレは子供の背の伸びをサポートします。

ではなぜ筋トレが子供の背の伸びに悪影響を与えるという話が広まっているのでしょうか。

よく聞かれる2つの話からその真相に迫ってみましょう。

1.有名な体操選手の背が低い

有名な体操選手は筋肉が発達している代わりに、背が低い人が多い印象はありませんか?

リオオリンピックに出場した選手の身長を以下にまとめました。

《男子》

内村航平…162センチ

白井健三…163センチ

加藤凌平…163センチ

田中佑典…166センチ

山室光史…159センチ

《女子》

内山由綺…160センチ

杉原愛子…149センチ

寺本明日香…142センチ

宮川紗江…148センチ

村上茉愛…148センチ

男女ともに小柄な選手が多いですね。

このことから、体操選手は子供の頃から、激しい筋トレをしているからだと思う人が多いようです。

ところが世界に目を向けると、リオオリンピックのイギリス代表であるルイス・スミス選手の身長は179センチと高身長となっています。

このことから体操選手の筋トレが、子供の身長の伸びを妨げているわけではなさそうです。

ただ体操競技は他の競技と比べ、背が低い方が小回りが利くので、上位を狙いやすくなっています。

そのため、背の低い選手が勝ち残っていったのではないかと推測されます。

またひと昔前は、マットや器具に伸縮性がなく着地のたびに骨や軟骨に負担がかかっていました。

そのため子供のころから体操競技をしている選手たちは、骨の身長に必要な軟骨がすり減りやすく、身長の伸びに影響が出ていたのではないかとも推測されます。

つまり体操選手は、筋トレによる影響ではなく、着地時の軟骨への損傷によって、背が伸びにくくなっていたのです。

今は骨や関節の負担を和らげるマットや器具に改良されたため、近い将来背の高い選手が活躍するかもしれませんね。

2.筋肉量が多くなると骨の成長を妨げる

筋肉のバランスや大きさを競うボディービルで活躍する人も、体操選手と同じく身長の低い傾向にあります。

このことから、筋肉を太くすると骨の成長を妨げてしまうのではないかと思っている人が多いようです。

しかしながら、実はこれも間違いで、筋肉が太くなっても骨の成長を妨げることはありません。

骨の成長する力は、筋肉が押さえつける力よりもはるかに強いからです。むしろ骨の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌量は、筋トレによって増加します。

ボディービルダーで活躍する人の身長が低い理由は、身長が低い方が筋肉を太く大きく見せることができるから。

身長が低い人が上位を狙いやすいので、ボディビルダーの有名選手には背が低い人が多いのです。

筋トレは2つの効果で子供の背の伸びをサポートする

「筋トレをすると背が伸びにくくなる」という話は、実は根拠のない話であることが分かっていただけたかと思います。

むしろ適度な筋トレは、2つの効果をもたらし子供の成長をサポートします。

ポイント

  • 成長ホルモンの分泌量を促す
  • 歪んだ骨格を矯正する

まず筋トレをすると、成長ホルモンの分泌量が増加します。

成長ホルモンは子供の背の伸びに欠かせないホルモンで、睡眠時に最も多く分泌されます。

ただ最新の研究では、筋トレをすると睡眠時と同じ量の成長ホルモンが分泌されるとのこと。

つまり筋トレをすると、何もしない人よりも多く成長ホルモンを得られて、背の伸びを促すことができるのです。

次に筋トレは左右対称の動きが多いので、トレーニングによって歪んだ骨格を矯正することができます。

子供が勉強する時、スマートフォンやタブレットを見る時の姿勢が気になっている親御さんも多いのではないでしょうか。

最近は大人だけでなく、子供の猫背も増えています。

猫背になると骨格が歪み、血管やリンパ管を圧迫するので、栄養や酸素が滞り身長の伸びに影響が出てしまう恐れがあります。

骨格が矯正されると、必要な栄養素や酸素が全身に行きわたるので、子供の成長を促します。

筋トレで子供の背を伸ばすときに気を付けたい3つのポイント

子供が筋トレをすると、背を伸ばす効果が期待できることは分かりました。

しかしながら、大人と同じような筋トレをしてしまうと、骨や軟骨を傷めて成長を妨げてしまう恐れがあります。

背を伸ばすための筋トレが、成長の妨げになってしまっては本末転倒ですよね。

ここでは子どもの筋トレで気を付けたい3つのポイントを解説します。

骨や軟骨に負荷の強い筋トレをしない

筋トレといえば、スポーツジムで器具を使ったトレーニングをイメージする人が多いかと思います。

でも子供に筋トレをする場合、器具を使ったトレーニングは負荷が強すぎるためしない方がいいでしょう。

なぜなら子供の骨や軟骨は未発達で柔らかく、強い負荷をかけた筋トレをすると軟骨が潰れたり、骨折してしまったりする恐れがあります。

そうなると本来伸びるはずだった身長の伸びが止まってしまうことも。

子供におすすめの筋トレは、自分の身体の重さを使った以下の3つのトレーニングです。

ポイント

  • 腕立て伏せ
  • 腹筋
  • 背筋

この3つをバランスよく行うだけでも、子供の背を伸ばすのに十分な運動量になります。

ただし、同じような器具を使わないトレーニングでもうさぎ跳びやスクワットは、足の骨や軟骨を傷める恐れのある筋トレなので避けた方がいいでしょう。

筋トレをやり過ぎない

自分の身体の重さを利用した、負荷の軽い筋トレでも回数が多くなると筋肉に負荷がかかり成長を妨げる恐れがあります。

というのも筋トレをすると分泌される成長ホルモンには、筋肉を回復させる作用もあるのです。

筋肉の疲労が大きいと、成長ホルモンが筋肉の回復ばかりに使われ身長を伸ばすためのホルモンが不足してしまいます。

成長期の子供の体力や筋力は、トレーニングをすればするほどどんどん上がっていきます。

そのため子供は自分の身体能力をもっと上げたい、成果を残したいと思い筋トレの回数もどんどん増やしがちです。

大人がしっかり見守り、筋トレのやり過ぎにストップをかけてあげるようにしましょう。

筋トレ後の疲労回復を必ず行なう

筋トレ後はマッサージやストレッチを行い筋肉の疲労回復を促しましょう。

全身の血行を良くする入浴も筋肉の疲労回復やリラックス効果が得られるのでおすすめです。

疲労回復をおろそかにすると、成長ホルモンが筋肉の回復にばかり使われてしまい、背の伸びを妨げてしまいます。

また筋肉の疲労が蓄積すると、筋肉が収縮し過ぎてパンパンに張ってしまうことも。

そうなると怪我のリスクも高くなってしまいます。

子供はトレーニング後のストレッチやマッサージをおろそかにしがちです。

子供に筋トレをさせるときは、最後の疲労回復にも大人の見守りをつけると安心です。

無理なく子供の背を伸ばす2つの方法

子供の背を伸ばすためには、筋トレを含む運動・睡眠・栄養の3つが欠かせません。

しかし子育てだけでなく、家事や仕事に毎日忙しい親御さんが子供のために背を伸ばすための細やかなサポートをするのは難しいでしょう。

できればラクに子供の背を伸ばしたいと思っているはずです。

そんな親御さんのために無理なく子供の背を伸ばす2つの方法を紹介します。

背の伸びをサポートするサプリメントを飲ませる

子供の成長に必要な栄養素は以下の5つになります。

  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ビタミンD
  • 亜鉛
  • たんぱく質

カルシウムは牛乳で、たんぱく質は大豆や肉類で補うことができますがマグネシウムなどのミネラルを毎回の食事で補うのはなかなか大変です。

料理を作る親御さんの負担も大きくなるでしょう。

さらに子供の好みによってはせっかく作った食事に手を付けてくれないこともあるかもしれません。

食事は簡単に作れて楽しく摂りたいものです。

今は多くの会社が、子供の成長期に特化したサプリメントを販売しています。

普段の食事にサプリメントをプラスすれば足りない栄養素を簡単に補うことができます。

成長期の子供の食事に悩んでいる親御さんはサプリメントの服用を検討してみてはいかがでしょうか。

日常生活の中で運動量を増やし背筋を伸ばす

筋トレが背を伸ばすからといって、運動が苦手な子に無理矢理すすめるのは逆効果です。

それがストレスとなって、かえって身長の伸びを妨げてしまう恐れがあります。

運動量が少ない子供ならば、立つ時間を増やしたり早歩きを意識したりして、運動量をあげましょう。

何も特別なことをする必要はありません。

電車やバスの中では座らない、エスカレーターやエレベータを利用せずに階段を利用するなど、小さなことでも積み重ねれば背を伸ばすのに十分な運動量になります。

また立つときは背筋を伸ばして姿勢よくすると、猫背を防ぎ骨格の歪みを矯正することができます。

まとめ

筋トレをすると背が伸びなくなるという話は昔から広まっていますが、それは間違いです。

むしろ正しい筋トレは、成長ホルモンの分泌を促したり、歪んだ骨格を矯正したりする効果があるので身長の伸びをサポートします。

しかしながら、大人と同じように器具を使った負荷の強い筋トレをすると子供の軟骨や骨は柔らかいのですぐに傷めてしまい逆効果です。

また負荷が弱くても回数や頻度が多いと、せっかく分泌した成長ホルモンのほとんどが筋肉の回復に使われてしまうため、背を伸ばす効果が期待できなくなってしまいます。

子供の筋トレは負荷を弱めにそしてやり過ぎに注意しましょう。

また筋トレ以外にも栄養や睡眠に気を配るのも背を伸ばすのに欠かせません。

親御さんはできる範囲内で無理なく子供の成長をサポートしてあげましょう。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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