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これって筋肉痛?子どもの足の痛みの原因を解説します

「子どもが足が痛いと言っているけれど、小さい子は筋肉痛にならないと聞いたことがある」

「それなら、痛みの原因はなんだろう」

子どもが足を痛がる、ということはよくあることではないでしょうか。

しかし、怪我をしていない時や痛みが外見からはわからない時は、原因がわからないので心配になりますよね。

特に「子どもは筋肉痛にならない」と聞いた人ならば、他に何が原因なのか知りたいと思います。

この記事では、子どもが足を痛がる時、どのような原因があるかを対処方法とともにまとめました。

もちろん、長引く場合や痛みが強い場合は、医療機関で診てもらうことが必要ですが、まずはどのような可能性があるか事前に確認してください。

いざ、という時に落ち着いて行動できるはずです。

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足の痛みの原因

まずは子どもが足を痛がった時のよくある原因を3つご紹介します。

しかし、どの原因で足が痛いかは見ただけではわからないので、子どもの様子を見ながら判断してください。

筋肉痛

筋肉痛というと、「子どもは筋肉痛にならない」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

確かに、子どもは筋肉痛になりにくいと言われています。

しかし、筋肉痛にならない、と言うことはありません。

この筋肉痛ですが、原因は運動したことにより起きる「筋肉の炎症」です。

早ければ運動後すぐに症状が現れ、数日程度で痛みが治まることが多いです。

しかし、時間が経てば治るとはいえ、できるだけ痛みは早く和らげたいですよね。

そのような時には、次の対処が有効と言われています。

ポイント

1. 痛みが発生した直後は、炎症を起こしている場所を湿布や冷却スプレーで冷やす
2. ストレッチをして、筋肉をほぐす
3. 炎症がある程度おさまったら、お風呂で温めながらマッサージをする

まずは、痛む場所を冷やして炎症を鎮めましょう。

先に温めてしまうと、炎症がおさまるのが遅くなるので注意が必要です。

その後、ストレッチやマッサージで血流をよくすることで、筋肉痛の痛みがおさまっていきます。

成長痛

3,4歳の幼児~小学生の場合、成長痛による足の痛みも考えられます。

成長痛とは、骨の痛みに限らず、成長期に発症する原因不明の足の痛みの総称です。

まだ医学的にはっきりと解明されていませんが、成長痛の原因のひとつとして、ストレスが関連するのではないかと示唆されています。

成長痛の特徴は、特に夕方から夜にかけて足が痛くなるというところです。

加えて、筋肉痛と比べて痛みが長期化する傾向があります。

成長痛の対策としては、ストレッチやマッサージをするのが効果的です。

風邪やインフルエンザ等の病気

風邪やインフルエンザなど高熱を伴う病気になった時、関節が痛くなることはありませんか?

これは子どもも同じで、熱が原因で膝や股関節などが痛んだり、筋肉痛のような症状が出たりすることがあります。

もし、足が痛いといった時、熱があるようならこの熱が原因となっていることが多いです。

高熱が伴っている場合は、病院に連れて行って診てもらいましょう。

そもそも、筋肉痛とはどのようなもの

ここからは、そもそも筋肉痛とはどのようなものかを深堀していきます。

筋肉痛は身近にある痛みなので、子どもに説明してあげられるといいですね。

筋肉痛になぜなるの?

筋肉痛になる原因は、実ははっきりと解明されているわけではありません。

久しぶりに運動をしたらなるもの、とイメージされがちですが、必ずしもそればかりではありません。

筋肉痛は筋肉を使った時に発生する「乳酸」が原因、という説も昔はありましたが現在では否定する見解が出されています。

筋肉痛になる順番は、次の1~3と言われています。

ポイント

1. 運動することで筋肉が傷つく

2. 傷ついた筋肉を修復する過程で、炎症が起きる

3.  炎症が起きた際に出る物質が、筋肉を刺激する

3.で刺激された時、筋肉痛として痛みが現れるという説が、現在有力視されています。

子どもはなぜ筋肉痛になりにくいの?

ではなぜ子どもは筋肉痛になりにくいのでしょうか。

理由のひとつが、大人と比べて子どもの方が回復力が高いからです。

先ほど解説した通り、筋肉痛は傷ついた筋肉を修復する過程で発生します。

また、炎症が発生してから痛み出すまで、時間差があるとも言われています。

回復力が高ければ、痛み出すまでに筋肉が修復されるために、筋肉痛になりにくいというわけです。

そのため、回復力が高い子どもの方が、大人よりも筋肉痛になることが少ないのです。

筋肉痛と成長痛、どう違うの?

筋肉痛と成長痛は、以下の違いがあります。

ポイント

1. 痛みが出る部位

2.  痛みが出る期間

3.  原因

筋肉痛は筋肉を使った場所が痛くなるのに対し、成長痛は日によって痛む場所が変わることがあります。

また、筋肉痛は数日~1週間程度でほぼ治りますが、成長痛は痛みが消えるまでに数か月かかる場合もあります。

原因はどちらも正式には解明されていないものの、筋肉痛は激しく運動した時に発症します。

対して成長痛は、ストレスなどが原因になっています。

痛みが出てくる前後の子どもの様子を思い出して、子どもは筋肉痛を発症しているのか、もしくは成長痛なのか、判断材料としてみてはいかがでしょうか。

ただの痛みではない?大きな病気の場合もあり

ここまで、子どもが「足が痛い!」と言ってきた時の、よくある原因について解説しました。

しかし、まれに解説した3種類以外の原因もあります。

考えられるのが以下の2つ。

1. 白血病

2. 骨肉腫

どちらも「がん」の一種です。

まず白血病ですが、血液のがんと呼ばれ、子どもがかかるがんの中で一番多いものです。

国立がん研究センターの資料によると、小児白血病の症状は以下のように記載されています。

「代表的な症状は、貧血、出血、感染、肝臓や脾臓(ひぞう)の腫れ、発熱、骨痛などです。中枢神経系(脳と脊髄[せきずい])に白血病細胞が増殖することもあり、頭痛や吐き気・嘔吐(おうと)などの症状に注意が必要です。」

国立がん研究センター「小児がんの解説 白血病<小児>」より引用)

続いて、骨肉腫は骨のがんです。

こちらは白血病と異なり、がんの中ではまれなものです。

特に中学生~高校生の年齢で発症することが多いのが、特徴です。

骨肉腫の症状は、同じく国立がん研修センターの資料にこのように記載されています。

「骨肉腫は、痛みと腫(は)れが最初の症状です。骨肉腫は大腿骨(だいたいこつ)や脛骨(けいこつ:すねの骨)の膝関節(しつかんせつ)に近いところに発生することが最も多く(60~70%)、次いで多いのは肩に近い上腕骨です。」

国立がん研究センター「小児がんの解説 骨肉腫<小児>」より引用)

骨肉腫は、痛みの他に骨などに腫れが出てくるのが特徴です。

痛みが続く場合は、病院で診てもらおう!

「子どもの足の痛み、かなり続いているけど大丈夫かな?」

そのような場合は、まず病院に行って詳しく診てもらいましょう。

診てもらうのは、小児科または整形外科です。

発熱や嘔吐もある場合は小児科、発熱がない場合は整形外科等、症状に合わせて受診してください。

もしかしたら、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。

ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、まず病院に受診してください。

まとめ

「子どもが足が痛いと言っているけれど、小さい子は筋肉痛にならないと聞いたことがある。それなら痛みの原因はなんだろう」

このように悩んでいる人のために、足の痛みの原因として筋肉痛とそのほかの原因について解説しました。

結論として、子どもでも筋肉痛は発症します。

また、足の痛みの原因は、筋肉痛のほかに以下の2つが考えられます。

1. 成長痛

2. 風邪やインフルエンザなど、高熱が出た時の痛み

筋肉痛や成長痛の場合は、様子見で問題ありません。

風邪やインフルエンザの場合は、内科や小児科を受診しましょう。

また、まれに大きな病気が潜んでいる場合もあります。

痛みが長く続く場合や、他の症状も出ている場合は迷わず医療機関で詳細を診てもらいましょう。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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