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シングルマザーが子供と幸せになるために知っておきたいこと

悩んで悩んで、やっとシングルマザーになるという結論を出したものの、今後の不安は山積みですよね。

ひとりで子供を育てると決めた後、どんなことを考えていけばいいのでしょうか?

今回は、シングルマザーとして子供と幸せになるために、知っておきたいことをまとめました。

これを読めば、きっと幸せの糸口が見えてくるはずです。

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シングルマザーが子供を育てるうえで気になるお金のこと

シングルマザーとして子供を育てていくと決めたとき、気になるのがお金のことですよね。

頼れる実家があれば家賃分が浮きますが、生活費は自分で何とかしなくてはいけません。

あらゆる状況に備えて、自分が世帯主となり子供を育てていくシミュレーションをすると、いろいろな選択肢が見えてきます。

以下に、シミュレーションの例やお金に関する公的支援について載せました。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

月収いくらあれば生活ができるのか

食費、光熱費、日用品、通信費…通院や子供にかかるお金も様々です。

また、当然ですが子供の人数でも生活費は変わってきます。

最低限の生活費を知る

いくらあれば自分と子供が生活していけるのか、紙に書き出してみましょう。

以下に、子供が3人まで場合で家計の例を載せてみました。

※子供の年齢は0歳~小学校低学年で仮定しています

※「教育費」は保育園や小学校の給食費などを表しています。

※「医療費」は病院受診やお薬にかかる金額です。

ひとり親医療助成制度の対象となれば一部負担あるいは無料になります。(後述)

支出子供1人2人3人
食費30,000円35,000円40,000円
光熱費15,000円20,000円20,000円
日用品5,000円5,000円8,000円
通信費7,000円7,000円7,000円
教育費8,000円12,000円18,000円
医療費5,000円5,000円5,000円
民間の医療保険費5,000円5,000円5,000円
雑費10,000円10,000円10,000円
合計85,000円99,000円113,000円

上記はあくまで目安になります。

子供が成長するにつれ、習い事や塾、スマホを持つなど教育費や通信費も上がっていきます。

また、今回の表では大切な項目である家賃が抜けています。

家賃は地域差や環境における個人差が大きいため、あえて記載していません。

子供が多い場合はそれなりの部屋の広さも必要ですし、まずは自分の地域の賃貸情報を確認してみましょう。

家賃相場が分かると、実際に住まいを探すときにも役に立ちます。

その他に、節約の意識も大切です。

現在の生活の中で、使いすぎている項目があれば見直すようにしましょう。

養育費は生活の足しになるのかどうか

厚生労働省が発表した平成28年の調査では、養育費をもらっているシングルマザー世帯は25%に満たない数値となっています。

『・ 離婚した父親からの養育費の受給状況は、「現在も受けている」が 24.3 %(前回調査 19.7 %)となっている。一方、離婚した母親からの養育費の受給状況は、「現在も受けている」が 3.2 %となっている。

・養育費を現在も受けている又は受けたことがある世帯のうち額が決まっている世帯の平均月額は、母子世帯では 43,707 円、父子世帯では 32,550 円となっている。』

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11923000-Kodomokateikyoku-Kateifukishika/0000190325.pdf

養育費の支払いは父親の義務ですが、現実はとても低い数値となっています。

離婚の際には、きちんと取り決めを行いましょう。

また、最初はちゃんと支払っていたのに段々払ってくれなくなったり、減額されることもあります。

養育費を当てにせず、まずは自分の収入で子供を養える方法を考えてみましょう。

シングルマザーが受けられる公的支援

ここまでお金のことを考えていくと、果たして生活ができるのかどうか、不安になる方もいるかもしれません。

子供が小さいと、正社員で雇用してもらうことはなかなか難しいですし、まずはパートで働くという選択肢が現実的になることもあります。

そんな場合でも、シングルマザーには受けられる公的支援がいろいろありますので、順にご紹介していきます。

児童手当

子供が中学校を卒業するまでが支給対象になります。

・3歳未満:月額15,000円

・3歳以上小学校修了前:10,000円(第3子は15,000円)

・中学生以降:一律10,000円

こちらはすでに受給されていますよね。

ほとんどの場合、世帯主にまとめて支給されます。

現在配偶者に支給されている場合は、離婚後は養育している側に入りますのでご安心ください。

児童扶養手当

児童扶養手当も、シングルマザーがもらえる手当です。

18歳に達してから最初の3月31日までが対象になり、子供に障がいがある場合は20歳未満まで支給されます。

金額については、児童手当のように一律ではなく、所得に応じて決まります。

また、平成29年4月より物価スライド制が導入され消費者物価指数に応じて、毎年金額が変動することになりました。

【令和2年4月の支給金額】

子供1人の場合
全部支給:43,160円 一部支給:43,150~10,180円
子供2人の場合
全部支給:53,350円一部支給:53,330~15,280円
子供3人の場合
全部支給:59,460円一部支給:59,430~18,340円

※第4子以降は第3子の金額に6,110円が加算されます。

児童扶養手当は、所得によっても金額が変わります。

詳細については以下になりますので、自分がどこに該当するのか確認してみてくださいね。

https://www.town.mitake.lg.jp/wp-content/uploads/0e290b2207da562ed8d314e4c801b859-3.pdf

自分ではよくわからないという場合は、お住まいの地域の福祉課へ相談すると、具体的な金額を教えてくれます。

ひとり親医療費助成制度

シングルマザーで健康保険に加入している場合、子供だけでなくその親も、子供が18歳に達してから最初の3月31日まで、ひとり親医療費助成制度の対象になります。

こちらは通常の医療費助成制度と同様に、自治体への申請後、医療証の発行が必要です。

また、ひとり親医療費助成制度には所得制限が設けられています。

その他にも世帯収入により一部負担や全額負担が決まるなど、自治体によって制度内容に違いがあります。

ぜひお住まいの地域の福祉課へ、問い合わせてみてくださいね。

貸付制度

シングルマザーを対象とした貸付制度に、母子寡婦福祉資金があります。

厚生労働省が行う母子家庭向けの貸付制度で、生活資金や子供の就学資金、引っ越しに関する資金なども借りることができます。

金額は自治体によって異なり、限度額も項目ごとに決まっています。

ただ、誰でも貸付の審査に通るわけではありません。

カードローンがあったり無収入や低収入の場合は、審査に通らないこともありますのでご注意ください。

また、連帯保証人がつけられれば金利はかかりません。

もし連帯保証人がつけられない場合も、金利は年1.0%になりますので、計画的に返済をしていけば大丈夫でしょう。

実際に返済を行うのも、母子寡婦福祉資金には措置期間があり、返済を半年~1年ほど待ってくれる制度があります。

返済期間は貸付の内容によって違いますが、3~20年と無理なく返済ができます。

新しい生活が落ち着くまでには、それなりの時間がかかりますのでとてもありがたい制度ですね。

こちらも自治体で違いがありますので、お住まいの地域の福祉課に相談してください。

住宅手当

住宅手当制度は、一部の自治体で行っています。

ひとり親への支援を積極的にしている地域では、平均して1万円前後~最大で8万円が支給されるところもあるようです。

金額が高いのは主に東京都23区内で、自治体によっては引っ越し費用の補助もあります。

シングルマザーになるとき、多くの方が引っ越しを検討しますよね。

もしも居住地にこだわりがないのであれば、ひとり親への支援が手厚い自治体へ引っ越しをするのも賢い選択です。

まずは、自分が住んでいる地域にどういった支援があるのか調べてみましょう。

シングルマザーとして子供を育てる人へ…知っておきたい相談先

「これからシングルマザーとして子供を育てていく!」と決めたものの、急に不安にさいなまれることもあるかと思います。

そんなときのために、自分が安心して話ができる相談先を見つけておきましょう。

ここでは、自治体の公的な相談窓口と、民間のシングルマザーの支援団体についてみていきます。

行政の相談

行政の相談窓口には、「母子家庭等就業支援・自立支援センター」があります。

各県におおよそ1か所と数は少ないですが、就業相談や就業支援講習会の実施、養育費の取り決めなど、専門的な事柄を弁護士へ相談ができるなどの支援が受けられます。

各県のどこに母子家庭等就業支援・自立支援センターがあるのかは、下記のリンクをご参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000364650.pdf

その他に、各自治体で名称は異なりますが、それぞれ相談窓口が設けられています。

ここではひとり親への支援制度についてや、離婚に伴う漠然とした不安でも相談が可能です。

シングルマザーの支援団体

シングルマザーの強い味方として、民間のシングルマザーの支援団体があります。

いずれの団体も、離婚を考えている方や現在シングルマザーとして子供を育てている方に仕事の情報やコミュニティなど、有益な情報を提供してくれます。

今回は、全国的に支援を展開している4つの団体をご紹介します。

しんぐるまざあず・ふぉーらむ

活動拠点は東京ですが、北は北海道、岩手、福島、富山、福井、岐阜、三重、関西、島根、愛媛、九州にも福岡、沖縄に姉妹団体があります。

毎週火曜日と水曜日の16:00~21:00に、電話相談を行っています。

シングルマザーへの就労支援、ひとり親のためのセミナー事業、相談事業、ひとり親の子供への入学お祝い金支援事業、困窮しているシングルマザー世帯のための食糧支援なども行っています。

団体としての活動期間も長いですし、認定NPO法人になっているため安心して相談できる団体です。

https://www.single-mama.com/

日本シングルマザー支援協会

日本シングルマザー協会は、「お金を稼ぐ力を養う」「共感し合えるコミュニティ」「再婚という幸せ」を3つの柱として掲げています。

母親が精神的にも経済的にも自立に向けて、前向きに行動する背中を子供たちに見せることで、子供たちが明るい未来を想像できるように支援していきます。

その人の段階に合わせて個別にワークを行うなど、シングルマザーの不安を丁寧に解消していきながら、未来に明るいイメージを持たせてくれます。

また就職支援やメール、電話での相談に加えて、座談会やセミナー、ランチ会やさまざまなイベントも開催されています。

同じシングルマザーの方や、すでに自立した先輩と直接交流することもできますので、仲間を増やすきっかけとなります。

本部は神奈川県にありますが、全国どこからでも相談可能です。

気になった方はぜひHPをご覧ください。

https://xn--qckmb1noc2bzdv147ah7h.com/

ハートフルファミリー

ハートフルファミリーの描くヴィジョンは、安定した仕事を得ることや頑張りが結果に反映されるやりがいのある仕事を通して、シングルマザー家庭の生活向上、元気に強く生きる力を得ることです。

シングルマザーだけでなく、シングルパパへの支援も行っています。

企業とのマッチングやスタートする際の初期費用のサポート、地域の託児所とのタイアップなどの事業を展開しています。

シングルマザーにとって、理解のある職場で安定的な収入を得ることはとても重要なことです。

ひとりで仕事を探すよりも、経験のある先輩たちからノウハウを学びつつ仕事に繋げていく安心感があります。

ぜひのぞいてみて下さいね。

https://www.hf-f.com/

ママユナイテッド

ママユナイテッドは、専門家による法律相談や、さまざまな事情から保証人がいなくて住居の契約ができないシングルマザーに向けての支援体制が整っています。

また、ママが子供の近くで働ける新しい職場環境の創設に力を入れており、全国各地にママスクエアというワーキングスペースを持っています。

親子カフェとワーキングスペース、キッズスペースが同じフロアにあり、それぞれに雇用を生み出しています。

同じ悩みを持つママたちと、一緒に助け合いながら働くことができますよ。

求人情報はHPから見ることができますので、興味がある方は確認してみてくださいね。

https://mamaunited.or.jp/

子供を幸せにする!シングルマザーになる人が大切にしたい5つのポイント

「愛する子供を幸せにしたい!」という思いは誰もが持っていることでしょう。

さまざまな背景の中で離婚という選択肢を選ぼうとするとき、一番に浮かぶのは子供のことですよね。

子供も自分も一緒に幸せになるために、心掛けていくことは何でしょうか?

今回は、ポイントを5つに絞ってお話しします。

子供を「かわいそう」と思わないようにする

離婚するにあたり、子供に負い目を感じてしまう人は多いですよね。

ときには辛いことがあったり日々様々な出来事がありますが、一番は親である自分が子供を「かわいそう」と思わないようにすることです。

幸せになるためにシングルマザーという道を選んだのですから、子供と自分自身が幸せになるために、前を見据えて明るく進みましょう。

たまには弱気になったり、周りの人の言葉や何気ない子供の一言に心がグラつくこともあるかと思います。

そんなときは、ほとんどの場合疲れていることが多いです。

できるだけ身体を休めて、自分を労わってください。

可能なら、保育園や誰かに子供を預けて自分のことに時間を使うのもいいですね。

ひとりですべてを背負おうとすることは、自分の視野を狭くさせ、ときに孤独の波に飲まれてしまいます。

子供を幸せにするために、誰かに頼ることもぜひ意識してみてくださいね。

1日に30分!「子供の時間」を作る

特に平日のママは、仕事から帰ってきたら目の回るような忙しさです。

子供が話しかけてきても、「後にして!」と言ってしまうこともありますよね。

子供は親の関心が自分に向いていると感じることで、愛情を受け取ることができます。

忙しいスケジュールの中ではありますが、1日30分!子供と向き合う時間を作るように組み込んでみましょう。

特に何かをしなくてもいいのです。

スマホを遠くにおいて、テレビを消して、子供が今何で遊んでいるのか聞いてみましょう。

大切なのは、「あなたに関心がある」ということを伝えることです。

まだ赤ちゃんの場合でも、一緒に絵本を読んだり、その子の目線の先にあるものを口に出すことで徐々に思いが伝わります。

どうしても時間がないときや自分に余裕がないときは、15分でも構いません。

ママがただ横になっているだけでも、小さいお子さんは面白がって上に乗ってきたりしますよね。

そこから、ふれあいタイムを作ってみるのも楽しいですよ。

子供への愛情はストレートに表現する

忙しくて子供とかかわる時間が短くなりがちなときこそ、愛情はストレートに表現しましょう。

  • 「かわいいね」
  • 「ステキだね」
  • 「大好きだよ」など。

毎日言葉で愛情を表現することで、子供の情緒は安定していきます。

帰宅後玄関に入ったら、「無事に今日も帰ってこれた!」という思いを込めてハグをする習慣を作ってみるのもいいですね。

毎日ハグをして子供に触れることで、お互いの距離が縮まり自分自身も素直に言葉が出てくるようになります。

大事なのは、ルーティン化です。

ルーティンというと事務的な感じがしてしまいますが、とにかく時間のない日常では気が付けばあっという間にもう寝る時間になってしまいます。

最初は忘れながらでも、身体が覚えてくれば自然とできるようになってきます。

ちょっとのことですが、毎日の積み重ねが子供にとっても自分にとっても自信を作ることに繋がるのです。

子供が複数人の場合に気を付けること

子供が2人や3人…と兄弟がいる場合は、その人数分だけ1人1人と向き合う時間を作ることは難しいですよね。

そんな場合、子供たちの心のケアはどうすればいいのでしょうか?

子供たちも大きくなってくると、ケンカしては泣いたり、親も注意せずにはいられなかったりして心穏やかでないことも多くなります。

そんなときは、ハグの時間と寝る前の時間を大切にしてみるといいかもしれません。

ハグの時間は朝でも帰ってきたときでもいつでも大丈夫ですが、必ず時間を決めておきましょう。

寝る前の時間は、冊数を決めてそれぞれが希望する絵本を読みます。

それでもケンカをして絵本を読むどころでない場合は、ママが適当に作ったストーリーを聞かせたりすると、案外食いついて聞いてくれたりします。

とりあえず、1日1回みんなで笑う時間が取れたらそれでいい!くらいのおおらかな気持ちが大切です。

自分が幸せでいること

シングルマザーとして子供を育てていく上で大切なことは、自分がまず幸せになることです。

ママがいつも悲しい顔をしていたら、子供にとっても悲しい日々になってしまいます。

一方、ママが楽しそうにしていたら日常は一気に明るいものになります。

そのためには、自分をまずは幸せにすること。

一生懸命悩み抜いて出した結論を、自分が信じてあげること。

幸せを日々感じているママのもとで育つ子供が、不幸になるはずはありません。

不幸とはあくまで主観的なものです。

目の前の出来事をどう捉えるかによって、幸にも不幸にもなります。

自分を幸せにしてくれるのは、自分自身です。

まとめ

シングルマザーが子供と幸せになるために、知っておきたいことを具体的お伝えしてきました。

子供との接し方では、自分自身が子供にかわいそうというレッテルを張らないこと、1日に短時間でいいので子供とのふれあいの時間を設けること、また、ストレートな愛情表現が大切です。

そして、実際にシングルマザーとして生活をしていくにあたっては受けられる手当や支援制度は数多くあります。

自治体によって支援体制には差がありますので、電話やHPで確認してみてくださいね。

また、シングルマザーへの支援は行政だけではありません。

民間の団体でも、さまざまな相談やシングルマザーを対象とした支援を行っています。

就職支援やシングルマザーを経験した先輩たちから体験談を聞いたり、セミナーがあったりとたくさんの刺激を受けることができますよ。

離婚は悪いことではありません。

長い人生の中の数ある決断の1つとして捉え、自分と子供が幸せになるためにどうしたらいいのか、じっくり考えていきましょう。

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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