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母乳育児のメリットは?心が軽くなる授乳方法の選択とやり方

母乳育児がつらくなり、もうやめようか悩んでいることに、罪悪感をもってはいませんか?

母乳育児の方がよいと思って始めてみたものの、実際に始めてみるとつらいことも多く、「母乳育児にするメリットってなんだろう…」「ミルクに切り替えたいな」と思う人もいるでしょう。

そこで今回は、母乳育児のメリットとデメリットや、心が軽くなる授乳方法の選択の仕方などを紹介します。

母乳育児を続けたい方へは、スムーズに続けられる方法も紹介しているので、ぜひ最後までご一読ください!

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母乳育児のメリットとは?

母乳育児のメリットは、赤ちゃんだけでなくママにもあります。

それぞれ具体的なメリットについて見ていきましょう。

赤ちゃんへのメリット

赤ちゃんへのメリットについて、これからご紹介します。

  • 免疫力がついて病気に強い体になる
  • 栄養が豊富
  • 消化によい
  • 腸内環境がよくなる
  • 肥満の予防
  • 新鮮で衛生的
  • アレルギー反応がおきにくい
  • 気持ちが安定する
  • 深い眠りにつける
  • 知能が高くなる
  • 信頼関係が強くなる

免疫力がつくことや、栄養が豊富なことはよく聞くので、知っている方は多いかもしれません。

母乳は赤ちゃんの最初のワクチンと言われるほど、豊富な免疫物質を含んでいます。

さらに栄養素も豊富で、半分消化された状態のため消化によく、アレルギーの心配の少ない、赤ちゃんにとって理想的な食事です。

そのほかにも精神的な安定効果や、深い眠りにつくためのメラトニンという物質を含んでいるため寝かしつけしやすく、昼夜のリズムを整えやすいメリットもあります。

ママへのメリット

母乳はママへのメリットも多く、下にピックアップしたとおり、心と体によい影響を与えてくれます。

  • 体の回復が早くなる
  • 気持ちが安定する
  • がんや糖尿病のリスクの低下
  • 愛情が深まる
  • 準備に手間がかからない
  • 体重が元に戻りやすい
  • 経済的

母乳を与えるだけで、オキシトシンというホルモンが子宮の収縮を促して子宮に残った分泌物を出したり、リラックス効果も与えてくれたりするのです。

また授乳期間が長いほど、女性特有の子宮がんや卵巣がん、糖尿病のリスクも抑えられます。

授乳に準備がほぼ必要ないため、出費もなく経済的です。

さらに外出時の荷物も少なく、道具の洗浄や消毒が必要ないため、手間がかからないメリットもあります。

母乳育児のデメリットとは?

母乳育児は赤ちゃんへのデメリットは少ないですが、ママへのデメリットが多いため、悩む方も多いのです。

ここでは赤ちゃんとママへのデメリットについて、ご紹介します。

赤ちゃんへのデメリット

赤ちゃんへのデメリットは2つあります。

不足している栄養素がある

母乳は赤ちゃんにとっての完全食ですが、不足している栄養素もあります。

その栄養素は、

  • カルシウム
  • 鉄分
  • ビタミンD
  • ビタミンK

で、ビタミンKは新生児のときにビタミンKシロップが病院で与えられているため不足の心配はないのですが、それ以外の栄養素は不足しがちです。

とくに生後9カ月以降から幼児期にかけては、鉄分やカルシウムが自然と不足しがちになるので、離乳食がうまく進められないと母乳だけでは不足してしまうリスクがあります。

粉ミルクを飲んでくれない場合もある

ママが入院してしまったり、乳腺炎という乳房の炎症がおきたりした場合、母乳を急にあげられなくなる可能性があります。

そのときに赤ちゃんが粉ミルクの味に慣れていない場合や、哺乳瓶に慣れていない場合は、栄養を取る手段がなくなってしまうリスクがあります。

ママへのデメリット

ここからは、母乳育児をした場合にママにとってデメリットになることをご紹介します。

ママへのデメリットは、

  • 飲んだ量がわかりにくい
  • 授乳回数が多い
  • 睡眠不足になる
  • 出にくいと赤ちゃんの体重が増えにくい
  • 出ない・出すぎるで悩みやすい
  • 乳腺炎や乳頭が切れて痛むこともある
  • 長時間の外出が難しい
  • ストレスや体調が影響する
  • 子供を預けにくい
  • 服を選ぶ必要がある
  • 乳離れで悩むことがある

などで、母乳が出ないことや出すぎることで悩む場合や、飲んだ量がわかりにくいため、足りていないのではと心配になるなど、精神的なストレスが多い傾向があります。

授乳の準備に手間はかかりませんが、すぐに消化されてお腹が空くので授乳頻度が多く、夜になかなか眠れないために体力的にもしんどくなる方が多いのです。

母乳育児にこだわりすぎず、つらいときや寝る前だけはミルクにしてみましょう。

母乳のみで育児をしていると人に預けづらく、どうしても母親だけに育児の負荷がかかってしまいがちになります。

育児を一人で抱え込まないためにも、搾乳した母乳やミルクを哺乳瓶で飲ませる練習をしておくとよいでしょう。

粉ミルクのメリットとデメリットも知っておこう!

母乳育児を続けたい方にとっては、粉ミルクで育児することに抵抗があるかもしれません。

しかし粉ミルクも多くのメリットがあるので、ミルクと併用しながらの混合授乳もおすすめです。

デメリットもあわせて紹介するので、粉ミルクの特徴を納得して活用しましょう。

メリット

粉ミルクのメリットは、

  • 飲んだ量がわかるから安心
  • 授乳間隔がほぼ一定で、次回の授乳時間を予想しやすい
  • 一度にたくさん飲んで、消化に時間もかかるので授乳間隔が長い
  • 月齢が進むにつれて授乳回数が減る
  • 一日の哺乳量が多いので、夜中の授乳の必要が早めになくなる
  • ママの体調や食べ物の影響を受けない
  • パパの育児参加がしやすい
  • 授乳時刻が一定なので離乳食を与えやすい
  • 規則的な食習慣をつけやすい
  • 乳離れや卒乳の問題がない

などで、量や時間が決まっているため、赤ちゃんの食事管理をしやすいことが最大のメリットです。

さらに腹持ちがよいので授乳回数が少なく、夜もよく眠ってくれるので、ママの睡眠不足を防げます。

粉ミルクを飲めればパパや保育園にも預けやすく、ママが長時間外出することも可能です。

そのため、お仕事に復帰しやすいメリットもあります。

デメリット

粉ミルクのデメリットは、

  • 免疫物質やホルモンなどの生体成分は含まれていない
  • ミルクの目安量より飲めないと不安になる
  • ミルクの濃さを間違える恐れがある
  • ミルクの缶を買い置きする必要がある
  • ミルク代がかかる
  • アレルギーで合わないことがある
  • 調乳・洗浄・消毒の手間がある

などです。

最大のデメリットは、母乳のような免疫成分やホルモンなどの生体成分が含まれていないことです。

母乳の生体成分によって赤ちゃんは免疫力をつけたり、睡眠リズムを整えたりしますが、ミルクでは補えないためです。

また粉ミルク代で経済的に負担がかかることや、準備に手間がかかることでママの負担が増えるデメリットもあります。

母乳育児にはメリットがたくさんあるけど無理をしないで!

母乳育児はメリットがたくさんありますが、デメリットも多いため、なかなか続けることがしんどくなることもあるでしょう。

そのため筆者は最初から混合授乳を選択し、自分がつらいときは粉ミルクで授乳できるようにしていました。

免疫力・栄養面からすると、母乳だけを与え続けたほうがよいのではと思う方も多いと思います。

しかしママがストレスをためてしまうくらいしんどくなってしまうと、母乳の分泌にかかわるオキシトシンというホルモンの分泌が低下してしまい、母乳が出にくくなってしまいます。

そればかりか、心のゆとりをもって赤ちゃんに接することが難しくなることもあります。

母乳育児は、ママとしての義務ではありません。

授乳の時間は、ママのぬくもりを感じながら見つめあったり、お話をしたりして、安心感を与えられる大切なコミュニケーションの時間です。

母乳育児を勧めてくる人がいたり、母乳の出が良くなかったりした場合、自分の性格やライフスタイル、育児感に合っていると感じるやり方で赤ちゃんを育てましょう。

授乳にゆとりがもてれば、赤ちゃんとママに信頼関係ができるとともに、精神的な安定につながります。

母乳育児のメリットが大きいのはいつまで?

完全な母乳育児を続けることが難しく、母乳と粉ミルクの混合授乳や、粉ミルクのみで育児をする場合に気になるのが、「母乳のメリットはいつまで続くのか」ではないでしょうか。

ここでは、母乳育児をするメリットが大きい時期について解説します。

免疫物質は初乳がピークですぐに減少する

母乳で得られる「免疫力」は、母乳育児を長く続けなければつかないわけではありません。

赤ちゃんはお腹にいるときから母親の免疫物質を受け取っていますし、出産直後から分泌される「初乳」には、高い抗菌力と抗ウイルス力のある物質が豊富に含まれているからです。

免疫物質は出産後3~5日間の初乳に最も多く分泌され、その後は急激に減少します。

もし完全な母乳育児ができなくなったとしても、妊娠中に母親からもらった免疫物質と初乳に含まれている免疫物質によって、赤ちゃんは病気への抵抗力をつけているのです。

少なくとも初乳を飲んでいれば母乳育児のメリットを受けられていると言えますし、もし心配であれば母乳と粉ミルクの混合育児でも続けられます。

「母乳=病気にかからない」というイメージがありますが、母乳の免疫物質とはあくまで「ママの持っている免疫」です。

ママが免疫を持っていない病気には赤ちゃんもかかりやすいので、完全な母乳育児であっても赤ちゃんは病気にかかります。

そのため「赤ちゃんが病気にならないように母乳で頑張ろう」と、神経質になりすぎないようにしましょう。

栄養面では離乳食の開始前まで

母乳は出ている限り、ずっと栄養が豊富なわけではありません。

母乳に含まれるたんぱく質や鉄分などの栄養素は、日が経つにつれて減少していき、産後300日(約10カ月)経つと半分になります。

母乳に不足している栄養素は、生後半年くらいから始まる離乳食で補う必要がでてくるので、栄養面での完全な母乳育児のメリットは「離乳食前まで」と言えます。

完全な母乳育児を長く続けることに、こだわりすぎないようにしましょう。

一方で粉ミルクは、赤ちゃんが成長するための栄養素が含まれた完全食です。

赤ちゃんの離乳食が思うように進まない場合に備えて、粉ミルクを併用する混合授乳に慣れておくと安心です。

母乳育児をスムーズにするやり方は?

母乳育児でよく悩むことは、母乳の量が増えないことではないでしょうか。

ここでは「育児は生き方」「母乳ですくすく育てる本」に記載されていた、母乳の分泌量を増やす方法をお伝えします!

生後1~2週間は回数が勝負

母乳の生産に関わるホルモンのプロラクチンの分泌は、出産後に授乳をしなければ、1~2週間で妊娠前のレベルに低下してしまいます。

そのため分泌量を増やすためには、できるだけ赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことが大切です。

助産師さんからは、おっぱいを片方5分ずつ吸わせるようにと言われるかもしれませんが、生後2週間もない赤ちゃんはすぐ寝てしまうこともあります。

そのため5分以内に吸い方が少し弱くなったと感じたら、もう片方を吸わせるようにしましょう。

もし片方を飲んでいる途中で寝てしまったら、次に泣いたときにもう片方を吸わせるようにすると、両方の分泌量が偏りにくくなります。

分泌量を増やすポイントは短く多く

母乳が少しずつ出てくるようになったら、分泌量を減らさないために、少なくとも1日8回授乳しましょう。

だらだらと長く吸わせるよりも、1回の授乳は短くしっかり吸わせ、回数を多くする方が分泌量はアップします。

夜の授乳は最低1回はする

もし母乳をもっとたくさん出るようにしたい場合は、母乳はできるだけ夜にあげたほうがよいでしょう。

母乳生産に関わるプロラクチンの分泌量は、夜中の方が多いためです。

赤ちゃんにぐっすり寝てもらうために、寝る前にミルクを与えることが多いですが、夜間に1回は授乳できないと、分泌量が減ってしまいます。

飲む練習に哺乳瓶を使ってみる

赤ちゃんがなかなか大きく口を開けてくれず、上手に吸いつけない場合は、「母乳相談室」という哺乳瓶を使ってみましょう。

「母乳相談室」は母乳マッサージで知られる「桶谷式」と哺乳ビンメーカーで有名な「ピジョン」が共同開発した哺乳瓶です。

母乳相談室は大きな口を開けて飲む必要があるので、おっぱいを上手に飲む練習になります。

赤ちゃんの舌の上に母乳相談室の乳首を乗せ、赤ちゃんが舌で乳首をとらえたら、口の奥深くまで入れるようにして使います。

上下の唇が内向きになってしまった場合は、外向きになるようにめくってあげましょう。

授乳記録を細かく記録しない

授乳間隔や飲んだ量を細かく記録してしまうと、「今日はあんまり出なかった」「足りてるのかな」と、不安になってストレスがたまりやすくなります。

ストレスがたまると、かえって母乳の分泌量が減ることもあるので悪循環になります。

赤ちゃんが泣いたら与えるようにし、出ている量はあまり気にしないようにしましょう。

適度な運動をする

母乳の分泌量を増やすためには、血流をよくすることが大切です。

毎日、赤ちゃんを連れて外へお散歩し、きつめの下着をつけないように注意しましょう。

また適度な運動は気分転換になるので、ストレスの発散にも役立ちます。

ごはんをしっかり食べる

体重が増えるのを気にしたり、忙しくて昼ご飯を残り物で簡単にすませたりしてしまうと、午後からの母乳の分泌量が減ってしまいます。

妊娠前よりも多めの量を三食しっかり食べ、体重は妊娠前よりも1~2kg多めを維持するようにしましょう。

母乳の出をよくする、

  • もち米
  • 小豆
  • 大豆製品
  • かぼちゃ
  • 小松菜
  • うどん
  • 山芋
  • 海藻
  • しじみ

などをよく食べるのがおすすめです。

しかし食べ物が偏ってしまうのはよくないので、なんでもまんべんなく食べることが大切です。

夕食はあまり遅くならないようにし、遅くなるようであれば脂っこいものを控えましょう。

仕事をしている場合は圧抜きする

仕事をしている間は、赤ちゃんに母乳を飲んでもらえないため、おっぱいがパンパンに張ってきてしまう人もいます。

そのままにしておくと乳腺炎という炎症をおこし、痛みが出たり熱が出たりする場合もあるので、圧抜きをするのがおすすめです。

圧抜きとは服の上から乳輪部分を圧迫し、張りが楽になるまで母乳パッドに母乳を出す方法です。

3~4時間おきに圧抜きするだけで、乳腺炎の予防になり、分泌量が減ることを防げます。

母乳育児で悩みがちなことと対処法!

育児書に書いてあるとおりにしているのに、なかなか理想的な母乳育児ができず悩んでいる人は多いでしょう。

それでは母乳育児をする世のママたちは、どんなことに悩んでいるのでしょうか。

母乳育児で悩みがちなことと、その対処法をお伝えします。

ほかのママたちの悩みを知ることで、少しだけ心が楽になるかもしれませんよ!

授乳したばかりなのにほしそうにする

生後3カ月までは、さっき授乳したばかりなのに口をパクパクさせたり、泣いてしまったりする赤ちゃんもいるでしょう。

そんな赤ちゃんを見ると、母乳が足りないのではとミルクを足してしまう方もいるようです。

あまり知られてはいませんが、赤ちゃんはお腹を空かせて泣いているときもあれば、お腹がいっぱいで泣く時もあります。

もしかすると母乳が足りないのではなく、むしろ飲みすぎて苦しくなっている場合があります。

飲みすぎの目安は、下の6つです。

  • お腹がパンパンになっている
  • 湿疹やオムツかぶれ、汗もがひどい
  • ゲップをさせてもよく吐く
  • 寝かせたとき横抱きしたときは泣くが、縦抱きは泣き止む
  • 便が緑がかってオナラが臭い
  • 舌が真っ白

飲みすぎて苦しくなっていると、寝かせてもすぐ起きて泣いてしまう場合や、抱っこしていないと泣いてしまう子もいます。

母乳の出がよい人は、いつもより母乳を飲ませる時間を短くし、ミルクを足すのをやめましょう。

3カ月を過ぎると、胃が大きくなることや、満腹になったら飲むのをやめるようになるので、授乳後にほしがって泣くことはなくなります。

体重が増えず不安になる

子供の体重がなかなか増えず、「もしかして母乳が足りないのでは」と不安になる人も多いでしょう。

体重は一日30g、一カ月で1kg以上の増加が目安にされていますが、WHOの基準では一カ月で500g以上の増加を目安としています。

たくさん飲んでいても小柄な子はいるので、その子のペースで増えているかが重要です。

もし母乳の量が足りているか不安な場合は、これからご紹介するの6項目をチェックしてみましょう。

  • 赤ちゃんの機嫌がよい
  • 皮膚の色がよい
  • 手足をよく動かす
  • 元気に力強く泣く
  • 母乳を最低1日8回以上飲んでいる
  • しっかりとぬれたオムツが1日6回以上ある

これらの項目すべてに当てはまる場合は、母乳は十分足りていると判断してもよいでしょう。

しかしもし一カ月で500g以上体重が増えない、寝てばかりで飲む回数が少ない、元気がない、尿や便の回数が少ない場合は、かかりつけの小児科で相談してください。

母乳の出が悪いのは胸が小さいから?

胸の大きさは脂肪量の違いで、母乳が出る乳腺の数とは関係ないため、小さいからといって出にくいわけではありません。

胸が小さいと母乳をためておく余裕がないため、いつも母乳を作りながら出す必要があり、新鮮でおいしいというメリットがあります。

おいしいと赤ちゃんは何回も飲むので、母乳の分泌がどんどんよくなります。

おっぱいが張らなくなってきて出が悪くならないか心配

出産後2カ月経ったくらいから、だんだんと胸は張らなくなってきますが、分泌される母乳の量は変わらないため心配はいりません。

おっぱいが張らなくなっても、赤ちゃんが吸ったときに反対側のおっぱいの乳腺へ母乳が通っていくような感覚があれば、ちゃんと母乳がでている証拠です。

赤ちゃんが飲む音も、コクコク、ごくごくと鳴っていれば大丈夫でしょう。

おっぱいが張ってしまってつらい

脂っこい食べ物、ケーキ、もち米は母乳分泌量が多くなるので控えましょう。

胸が張りすぎて痛くなったら、タオルを巻いた保冷剤で冷やすと楽になりますが、長時間冷やし続けると母乳分泌が抑えられてしまうので気を付けてください。

少し楽になったら、赤ちゃんに吸ってもらいます。

乳腺炎を防ぐために搾ることもありますが、それを毎度行っていると分泌過多ななってしまって、かえって乳腺炎の原因になります。

搾ることより、カロリーのとりすぎや水の飲み過ぎがないかチェックしてみてください。

乳首が切れてしまって痛い

乳首が切れてしまって痛い場合は、無理せずに授乳をお休みしましょう。

しかしその場合は3時間おきに搾乳し、母乳の分泌量を減らさないようにすることが大切です。

乳首が切れてしまう原因は、赤ちゃんの吸いつきが浅いことや、授乳姿勢が悪いことから乳頭をつぶして飲んでいることが多いでしょう。

おっぱいが張っているときは、赤ちゃんが吸いにくいので、先に搾乳をして乳首や乳輪、乳房を柔らかくしておきます。

授乳前に乳首を拭いたり、消毒したりしていて、乳首の潤いが失われ傷つきやすくなってしまうこともあります。

乳首には清潔に保とうとする常在菌がいるため、常に清潔で安心です。

以前は助産師さんも乳首の消毒をするように勧めていましたが、最近では消毒しなくても安心であることわかっているため、今ではむしろ消毒しないように勧められています。

薬は飲んでも大丈夫か心配

薬が母乳から分泌される量は極微量であることと、市販薬は安全性が高いため安心です。

市販薬を利用するときは薬剤師に相談し、安全性の高い薬を選んでもらいましょう。

薬を飲むタイミングは授乳直後、赤ちゃんのお昼寝や夜の睡眠前に飲むと、薬の影響が少ないので、より安心です。

悩みがある場合は相談室で相談しよう

もし先ほど紹介したような悩み以外にも、悩んでいることがある場合は、一人で抱え込まずに相談することが大切です。

母乳マッサージで有名な桶谷式母乳育児相談室では、助産師に母乳育児の相談ができ、母乳の出をよくするマッサージも受けられます。

全国にあるので、お住まいの地域にあるか確認してみましょう。

まとめ

母乳育児には栄養面や免疫など、多くのメリットがあります。

しかしママの体や心に負担がかかるデメリットも多いため、つらくなるママも多いでしょう。

母乳育児が辛いと感じながら授乳していると、母乳がますます出なくなったり、余裕をもって赤ちゃんと接することができなくなったりしてしまいます。

大切なことは、授乳方法がママの性格やライフスタイル、育児感に合っているかどうかです。

途中で母乳育児をやめたからといって責任に感じることなく、授乳を赤ちゃんとの楽しいコミュニケーションの時間にできるような選択をしましょう。

母乳育児に悩みはつきものです。

母乳相談室で相談してみることで解決することも多いので、一人で抱え込まず、悩みを共有しならママと赤ちゃんにとって最善の方法を探していきましょう!

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この記事の監修

森 瞳
NPO法人umi 代表理事
自分自身の妊活をきっかけに、世の中の妊娠に関する知識不足に気づき、妊娠、不妊、不妊治療に関する正しい知識を啓蒙するNPO法人umiを立ち上げる。
3年間の妊活の末に授かった2人の男の子の育児に奮闘する一方で、交流会や動画制作、本の出版を通じて、啓蒙活動を拡大中。

太田 恭子
管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクター 東京女子大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。
「子供の好き嫌いをなくすのは、親の役目」と考えたことから、食育に関する資格を取得。
食育をテーマにした、各種セミナーなどを開催中。

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