子供の身長がどのくらい伸びるのかがわかる計算式があります。
親の身長から計算する方法で、最終的に子供の身長がどこまで伸びるか予測する計算式です。
親の身長から子供の身長がわかるなら、身長は遺伝するということなのでしょうか?
この記事では、子供の身長を計算する計算式や、身長の遺伝、計算結果よりも身長を伸ばす方法について紹介します。
親の身長から子供の身長を予測する計算式とは?
親の身長から、子供の身長がどれくらい伸びるかわかる計算式を紹介します。
ポイント
- 男子の身長= (父親の身長+母親の身長+13)÷2+2
- 女子の身長= (父親の身長+母親の身長-13)÷2+2
この計算式は、最終的に伸びる身長の予測なので、100%当たるわけではありません。
誤差もありますし、予測より伸びる場合と、伸びない場合があります。
親の身長は子供の遺伝する?
一般的に身長が高い親の子供は背が高く、低い親の子供は背が低いと言われており、身長の伸びは遺伝的要素があります。
身長の遺伝は約80%で、残り20%は遺伝以外の要素です。
生活習慣や環境によって、男の子は±9cm・女の子は±8cmの差が出ることがあります。
睡眠・食事・運動などの習慣や、学校生活・人間関係などの環境も、身長に大きく関係している部分。
環境を整えることで、身長に約10cmの差が出るケースもあります。
20%の可能性で約10cmもの差が出るのであれば、「親の身長が低いから、子供も低い」とは言い切れません。
生活環境を見直してあげることで、身長を伸ばす環境に変えることができます。
身長予測の計算結果よりも子供の身長を伸ばす方法は?
子供の身長は、計算予測よりも伸ばせる可能性が20%もあります。
身長を伸ばすための方法は、まず生活改善することです。
睡眠
身長を伸ばすのに大切なのが「成長ホルモン」です。
成長ホルモンが分泌することによって、身長が伸びます。
成長ホルモンは寝ているときに分泌されるので、睡眠はとても大切です。
どのくらい睡眠時間を取ればいいのかの目安があるので、参考にしてみてください。
ポイント
- 1歳〜3歳頃:12時間〜14時間
- 4歳〜6歳頃:10時間〜13時間
- 7歳〜12歳頃:10時間〜11時間
- 13歳〜18歳:8時間〜9時間
子供によっては個人差があるので、その子のリズムを大切にしながら睡眠時間を保つようにするとよいでしょう。
睡眠は長時間取ればよいわけではありません。
途中で何度も起きてしまう浅い眠りでは、成長ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。
質のよい睡眠にするために、寝る前はリラックスする環境にしてみましょう。
ポイント
- テレビ・ゲーム・スマホは寝る1時間前までにはやめる
- 食事は深い睡眠を妨げ、成長ホルモンの分泌が悪くするので、2時間前までに済ませる
- 休日の夜更かしや朝寝坊はリズムが崩れるので、平日と同じ生活リズムにする
- リラックス効果のあるお風呂は、寝る2時間前がおすすめ
よい睡眠が長いほど成長ホルモンが分泌されます。
質のよい睡眠で、時間もしっかり確保することが大切です。
食事
身長を伸ばすために大切なのは、様々な食材から栄養素を摂取することです。
日本の食卓では炭水化物が多めなので、炭水化物半分・他の栄養素半分を意識してみましょう。
身長を伸ばすために重要な栄養素は、タンパク質とカルシウムです。
タンパク質とカルシウムは、肉類・魚類・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれているので、積極的に取り入れるのがおすすめ。
さらに意識したいのが、食事の中でも大切な朝食です。
朝の忙しい時間なので、朝食を取らなかったり、簡単に済ませてしまったりすることも多いのではないでしょうか。
朝食は、これから活動するためのパワーの元なので、しっかり食べることが大切です。
白いご飯だけではなく卵料理を追加したり、パンにハムやゆで卵・牛乳を追加したりしてみましょう。
余裕があれば取り入れて欲しいのが、具沢山のお味噌汁です。
豆腐と味噌は大豆製品なのでタンパク質とカルシウムが取れますし、野菜はミネラルやビタミンを摂取できます。
お味噌汁によく入れる乾燥わかめは、タンパク質とカルシウムが豊富なので、ぜひ入れることをおすすめします。
前日の夜多めに作っておけば、朝の用意の手間が少しで済みますよ。
おやつなどの間食は、チーズやヨーグルトにすると、より効果的に栄養素を摂取できます。
カルシウム豊富な牛乳は、苦手な場合、牛乳プリンなどにしたら食べられるようになる子がいるので、試す価値あり。
子供の身長を伸ばすのに効果的な食事は、親にとっても骨粗しょう症予防などよい効果があるので、一石二鳥ですよ。
運動
体を動かすことは、背を伸ばすのにとても大切です。
理由は、運動すること自体が成長ホルモンの分泌を促してくれるから。
運動は、睡眠や食事にも大きく関わります。
しっかり体を動かすと、程よい疲労で夜更かしすることなく、夜ぐっすり眠ることが期待できます。
早寝することで、朝寝坊の心配も減りますね。
さらに、運動することで食欲が増すので、食事の量を増やす効果があります。
食事の量が増えることは、摂れる栄養素が増えることなので、運動は重要です。
では、おすすめの運動方法はあるのでしょうか?
身長を伸ばすためにおすすめなのは、骨の発達・骨への刺激を与る運動です。
骨が伸びることで身長が伸びるので、骨の縦方向の負荷がかかる運動が適していると言われています。
例えば、ランニング・バスケットボール・バレーボールなどですが、実は身長を伸ばすために特別なスポーツをする必要はありません。
おにごっこやなわとびといった遊びの中で、十分な運動となります。
子供が好きで通っているスポーツクラブや、運動部に入っているなら、日常で運動ができています。
遊びでもスポーツでも体を動かすことが重要なので、平日は友達と・休日は家族で、思いっきり体を動かすことが習慣になると身長の伸びに有効です。
ストレスをためない生活
睡眠・食事・運動と、生活改善をすることで身長の伸びを促すとお話ししましたが、他にも大切なことがあります。
子供の精神状態が不安定にならないようにすることです。
理由は、子供の精神状態が、成長ホルモンの分泌に大きく影響するからです。
中には、環境の変化に敏感で、新学期や進学などにストレスを感じてしまう子供がいます。
ストレスは、成長ホルモンの分泌を妨げるので注意が必要です。
ストレスをゼロにすることは難しいですが、家という安心できる場所があれば、ストレスを軽減することができます。
学校でいろいろあっても、家では子供が安心してリラックスできるのが理想。
親はなるべく、子供にプレッシャーやストレスを与えないよう、気にかけてみてください。
例えば、身長の伸びを気にするあまり、子供の身長に一喜一憂するのはおすすめできません。
親が気にしすぎることで、子供が必要以上に敏感になってストレスを感じてしまうことがあります。
心配な気持ちは、心の中だけに留めておきましょう。
子供の精神状態が安定し、のびのびと過ごせることが大切です。
サプリメントで栄養を補強
共働き家庭が増えたことで、自炊が難しいこともあるでしょう。
必要な栄養素が取れているか心配なときは、サプリメントを利用して、栄養素を補うのも選択肢の一つです。
身長の伸びを促すサプリメントは多種多様。
タンパク質やカルシウムを補給するサプリメントから、成長ホルモンの分泌を促すサプリメントまであります。
おすすめは、子供が飲むことを前提に作られていて、成分の安全性が高いサプリメントです。
子供が無理なく続けられるものを選んでみてください。
まとめ
子供の身長は、親の身長から予測計算することができます。
遺伝的要素が80%あるからですが、計算結果はあくまでも予測です。
20%は遺伝以外の要素で、予測よりも10cm近く伸びる可能性があります。
可能性を上げるには、生活改善をすること。
規則正しい生活を心がけることで、子供の身長を伸ばすサポートができますよ。